富田のトレチャ 2021年09月13日

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初押しのポイント

日経平均は8日まで8連騰、一服挟んで10日は373円高30381円高値引けと強さを見せている。TOPIXが31年ぶり高値圏に躍進しており、日経平均も2月高値30714円を突破して31年ぶり水準に踊り出るのは時間の問題と思われる。

強い、強い日本株だが、ただ10日の米国市場でNYダウが34607-271ドルと5日続落だ。過去最高値を35631ドル(8/16)に伸ばしていたが、徐々に動きが重くなり9月に調整深めて75日線(34794ドル)を割り込んだ。世界マーケットの親亀であり、マネーバブルの高値あとだけに無視できない。

NYダウ日足
NYダウ日足

6月と7月にもNYダウは75日線を割り込む場面あったが、翌日すぐに切り返して上昇基調を維持した。週足であれば26週線(34400ドル台)が下値抵抗線だ。今回も同様に切り返して上昇基調を維持するのか、今週のNYダウをマークしたい。

10日の米国で日経平均先物は29940円引け(大証比220円安)だった。現物の日経平均は9月中間配当分(約182円)を加味するので「30120円」近辺となるので、13日は260円程下落して始まるだろう。

日経平均は続伸に伴い日足のテクニカル指標に過熱が出ている。騰落レシオ139%、サイコロ10勝2敗、RCI9日線100%、13日線97%などなど。配当取りのある9月は連騰しやすいところだが、テクニカルの過熱を踏まえるなら適度にスピード調整挟むのは悪くない。

日経平均日足
日経平均日足

日足を見ると今月の上昇過程で窓を二つ(6日29705円、3日29149円)空けている。29700円辺りまでは当然のスピード調整の範ちゅうで、仮に29149円を埋めても上げ幅に対して三分の一押しだ。NYダウが26週線を割るような急落なければ、日本株は深押しなく切り返すのではないか。今週は押し目買いを試すポイントになりそうだ。

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