日経平均株価の動き(2021年10月15日)

岸田新内閣がスタートしました。自民総裁選では新資本主義・令和所得倍増論を掲げました。金融所得増税を口にしたとたん株価は売られました。所信表明で株価が売られ、解散で株価は反発しました。衆議院の解散総選挙は、新資本主義・令和所得倍増論が評価されるかの短期決戦となりました。新資本主義・令和所得倍増論で岸田内閣は勝利できるか。月末の選挙結果待ちとなりました。結果次第では波乱要因となるでしょう。

解散発言から、週間株価は+1000円以上反発する再上昇転換の大幅高となりました。9月の株価下落要因は、中国の電力不足によるサプライチェーンが滞る事でした。この問題は中期化すると言われています。世界のクリスマスプレゼントのオモチャは、中国に生産が集中しています。多くの製品はクリスマスに向けて増加します。最大限の電力を必要とします。

この問題は、日本では、これから発表される中間決算発表に反映されます。中国生産が多い企業では、予想外の生産予測になっている心配があります。そう考えると、目先は解散で反発しましたが、中国シフトしている生産企業の株価は波乱要因が考えられます。まずは中間決算発表待ちとなります。

9月の日経平均の下落は、9月に入れ替わった225種銘柄の影響が大きかったと感じます。入れ替わった、6861キーエンス 6981村田製作所 7974任天堂は、超値ガサ株です。これを買い上げておいて、一番高値で入れ替えたため、予め知っていた外資系は、仕込んでおいて、高値から売り浴びせたのですから、高値(30795)から安値(27293)まで3500円幅が、10月SQに向けての下げ幅となりました。9月コール(550倍)に続き、10月プット(30倍)を演出しました。外資系はオプションがらみで大儲けしたと思います。

まだ高値圏で推移している、225種値ガサ株、6861キーエンス 6981村田製作所 7974任天堂、9983ファーストリテイリング、9984SBGなど、目先は売られ過ぎから戻しても、まだ高値であり調整局面にあります。これらの主力株が上昇基調に戻せなければ、日経平均は安定した上昇基調に戻せません。週末の大幅高から、日経平均は200日移動平均線を下回ってきました。来週の日経平均は、75日から200日移動平均線を上回った状態を維持できるかどうかが観察ポイントになります。上回る状態を維持できる場合、上昇基調に戻したと見ます。

今週はハイテク株、半導体関連株の戻りから大幅高となりました。今後の日経平均が上昇基調に戻すには、225種値ガサ株、6861キーエンス 6981村田製作所 7974任天堂、9983ファーストリテイリング、9984SBGなど、調整局面が終わって上昇基調に戻してこないと上値は重くなります。この様な個別銘柄の動きを見ていると、まだ調整は終わってないように見えます。今後でてくる中国の電力問題の影響は出るか。

個別株では、国内のコロナ禍が収まる中で、営業再開から今後の業績見通しが良くなる銘柄が買われてくるか、注目が強まると見ています。この様な銘柄は、昨年以降、月足では底値圏で推移してきました。上昇のキッカケ待ちの状態にありました。インバウンド、旅行、ホテル、飲食、カラオケ、ジムなど、少しずつ買われてくると見ています。

やはり相場の牽引は半導体から始まりました。引き続き、半導体関連株の上昇に加え、225種値ガサ株、6861キーエンス 6981村田製作所 7974任天堂、9983ファーストリテイリング、9984SBGなど、値ガサ株の調整待ちと見ています。それまでに中国電力問題などが明らかになるでしょう。コロナが落ち着き、業績見通しが発表されてから動き出すと見ています。

10月3週の東証1部銘柄(2194銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄を下回っている。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月(7)883銘柄(225種109)→10月(14)964銘柄(225種128)と1000銘柄を下回っているが、225種が半数以上で牽引している。10月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

10月3週の「107」マザーズ市場(392銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は増加した。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月(1)130銘柄→10月(8)117銘柄→10月(15)131銘柄と増加した。増加は続くか。10月の観察ポイントです。

マザーズ銘柄

10月3週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加した。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月(1)268銘柄→10月(8)241銘柄→10月(15)253銘柄も増加した。増加は続くか。10月の観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

10月3週の東証2部銘柄(469銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばいです。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月(1)215銘柄→10月(8)183銘柄→10月(15)179銘柄は横ばいです。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証2部銘柄

10月3週の東証1部銘柄(2194銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も225種が牽引している。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月(1)1043銘柄(225種110)→10月(8)914(225種109)銘柄→10月(15)1079(225種151)銘柄と225種が牽引している。増加は続くか。10月の観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

今週の「801」NYダウは、75日移動平均線まで戻してきました。まだ株価は横ばいの範囲だが、切り返してきました。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っていますが、株価は25日移動平均線を上回ってきました。再度75日移動平均線を上回る上昇転換待ちです。10月の観察ポイントです。

今週の「803」NASDAQ指数も75日移動平均線まで戻してきました。「803」NASDAQ指数も75日移動平均線まで戻り、チャート的に下から200日移動平均線は上向き、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っていますが、株価は切り返してきました。再度75日移動平均線を上回る上昇転換待ちです。10月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週のドル円相場は大きく円安に動きました。75日ボリンジャーバンド+3Σを上回る幅で円安に動きました。月足では、60ヶ月移動平均線を上回る円安基調に戻した動きとなりました。日足では10日から25日移動平均線は強く上向きに動き、円安に上放れた形となりました。当面は+2Σ以上で推移するなら、円安基調は続くでしょう。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向き、10日から25日移動平均線も上向き、ドル円は+2から+3Σの範囲で強い円安の動きに傾きました。75日ボリンジャーバンドは大きく拡大しました。いずれ中心線から+3Σ間に戻してきます。しばらく円安で推移しそうです。10月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は日経平均のリバウンドに連動し、75日移動平均線を上回るまで戻してきました。200日移動平均線で下げ渋り、リバウンドに転じた動きです。当面は、75日移動平均線を上回る状態を維持できるかどうかです。引き続き、200日移動平均線を75日移動平均線が上回り、それを25日移動平均線が上回っている上昇基調は維持しています。10月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」マザーズ指数もリバウンドして、75日移動平均線まで戻してきました。8月の安値は下回らずリバウンドした動きです。当面は、5月安値(1040)の下値を意識したリバウンドが続くと見る動きです。75日から200日移動平均線を下回る状態は、底値固めの調整局面が続いていると見る状態です。10月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

前々週から前週の評価損率は、-9.44%→-9.80%まで悪化し、今週のリバウンドに繋がりました。やはり-5%に近づくと売られ、-10%前後からはリバウンドに転じています。今週の大幅高から、来週発表の評価損率の数値は少し改善か、横ばいが考えられます。横ばいならリバウンドは続くと見ています。-5%に接近してくると、また売り場接近となります。しばらく上下のボックスで推移しそうです。

週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)を上回るまで戻してきました。週間で+500円以上値上がりしたので、再上昇転換の上げ幅です。あとは13週移動平均線を上回る状態を維持できれば、下値支持線に変わります。また上回れば、上昇基調に戻したと見ます。13週から26週移動平均線を上回る状態を維持できるか。また下回れば調整局面となる心配があります。10月の観察ポイントです。

日経平均 610評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

9月末から中国の電力不足の煽りから、日経平均は大幅下落し、12ヶ月移動平均線まで下げましたが、今週のリバウンドから6ヶ月移動平均線を上回るまで戻してきました。あと約+300円値上がりできれば陽線に変わります。あと日経225採用で入れ替わりました、キーエンス 村田製作所 任天堂、ソフトバンク、ファーストリテイリングなどが切り返してくれば、日経平均の上げ幅は大きくなります。

チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態を維持して10月末を終われるかどうか。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態をキープできるかどうか。あとは中国の電力不足問題の悪化、中間決算の業績予想内容なども材料視されます。10月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は8月の安値2万7000円を意識し、リバウンドしてきました。週末の上げ幅で75日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきました。来週はここを維持できれば、再上昇相場に戻したと言えます。75日から200日移動平均線を下回れば、戻り売りに押されたと言えます。チャート的には、再度200日移動平均線を上回ってきた強いリバウンド局面です。

チャート的に、200日移動平均線を上回る再上昇基調に戻してきました。10月末に75日から200日移動平均線を上回って引ければ、再上昇に戻したと判断できます。再度売られても、8月安値を意識して推移すると見ています。引き続き、200日移動平均線を維持できるかどうか。10月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

岸田総理の新資本主義・令和所得倍増論は選挙で評価されるか。中国の電力不足は再燃するか。中国大手不動産会社の連鎖倒産はあるか。世界はどう動く。

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