9月に菅総理の総裁選辞退で株価は暴騰し、中国の電力不足のサプライチェーン問題で大幅安となりました。岸田内閣スタート、内閣公約の令和所得倍増論を旗印に、衆院選解散総選挙に打って出ましたが、株価は乱高下しています。今週の乱高下は、来週に選挙を控えて動きにくいとの考えから、一先ず売っておけの売りとなり、乱高下したものと考えられます。10月末投票日(31日)は、どの政党が議席数を伸ばすのか。与党が過半数を確保なら信任されるでしょう。一先ず売っておけば選挙不安のない週末が送れます。
過半数割れは不信任を意味しますが、与党で過半数は取れるだろう?と思っています。信任なら、具体的な令和所得倍増論の手続きに入ると考えます。小手先の所得倍増論は失望されます。シッカリ長期的な所得倍増論なら、明るい政策になるでしょう。株式市場ではプラスに働くと考えます。来週は選挙結果を見る前に、先買いは入るか、いったん売っておけの売りに押されるか、この両面から様子見の可能性もあります。
市場の不安要因に、米国では、バイデン大統領が公約した350兆円が議会で難色され、見送られています。不成立や規模縮小は、短期的には失望売りを呼び込みやすい。また、中国の電力不足によるサプライチェーンの問題はくすぶり続けています。どちらも年末に向けた不安要因です。
9月は中国の電力不足から、大幅下落(-3500円)しました。10月売られ過ぎて、安値から+2000円回復し、29500円どころまで戻しましたが、選挙を前にした戻り売りが控えていました。来週末に投票日を控え、来週は先買いされるか、いったん売っておけの売りに押されるか。また米国市場、中国問題も市場の変動要因になります。
選挙や中国はどうであれ、株式市場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。半導体関連株に崩れが無ければ、株式市場は崩れないと見ています。また中国サプライチェーン問題で売られたが、崩さなかった半導体の動きを見ても、心配は遠のいたと見る事が出来ます。
半導体関連株は好業績予想を発表していますが、高値圏で推移し、上値は伸び悩んでいます。チャートでは75日移動平均線をキープできるなら、上昇相場は維持します。上回る状態は、悪材料も織り込んでいると見る事ができます。これから本格的な中間決算の発表時期を迎えます。高値にある株でも、好業績発表したあと、株価が下がらなければ評価されたと見る事ができます。好業績でも、売られたら織り込み済みと判断されます。
選挙が終わり、中間決算の発表から、株価はどう動くか。乱高下しても、半導体が下がらなければ、主力株は買われてくると見る事ができます。個別株は、全体的に見ると高値で推移してる株が多い。また調整局面の銘柄も多くあります。業績発表から切り返す可能性は残っています。11月以降、業績発表から株価は買われたり、売られたりすると見てください。
10月4週の東証1部銘柄(2194銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄を回復した。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月(7)883銘柄(225種109)→10月(14)964銘柄(225種128)→10月(21)1164銘柄(225種130)と1000銘柄を回復したが、225種が半数以上で牽引している。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の「107」マザーズ市場(392銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、ほぼ横ばいです。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月(1)130銘柄→10月(8)117銘柄→10月(15)131銘柄→10月(22)125銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し減少した。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月(1)268銘柄→10月(8)241銘柄→10月(15)267銘柄→10月(22)245銘柄と少し減少した。増加に戻せるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の東証2部銘柄(469銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばいです。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月(1)215銘柄→10月(8)183銘柄→10月(15)195銘柄→10月(22)190銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。11月に向けた観察ポイントです。
10月4週の東証1部銘柄(2194銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も225種が牽引している。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月(1)1043銘柄(225種110)→10月(8)914(225種109)銘柄→10月(15)1079(225種151)銘柄→10月(22)944(225種133)銘柄と225種が牽引している。増加は続くか。11月に向けた観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは、最高値更新相場に戻してきました。25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、株価は高値更新し、強い相場と言えます。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇パターンに戻しました。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る上昇基調です。11月に向けた観察ポイントです。
今週の「803」NASDAQ指数も高値接近まで戻し、高値更新の勢いです。「803」NASDAQ指数も75日移動平均線を上回り、高値に迫っています。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っていますが、株価は75日移動平均線を上回り、上昇基調に戻してきました。再度25日から75日移動平均線を上回る上昇基調です。11月に向けた観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
円安の勢いは続いています。75日ボリンジャーバンド+2Σから+3Σに沿った円安は続いています。強い円安局面と見る動きです。日足では、10日から25日移動平均線が強い上向きとなる円安の動きが続いています。引き続き、+2Σ以上で推移する状態は、円安基調は続くと見ます。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向き、10日から25日移動平均線も上向き、ドル円は+2Σから+3Σの範囲で強い円安の動きは続いています。75日ボリンジャーバンドの先端拡大は続いています。引き続き、円安基調は続きそうです。11月に向けた観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は日経平均のリバウンドに連動し、75日移動平均線を上回るまで戻しています。引き続き、75日移動平均線をキープする状態は、上昇基調を維持しています。当面は75日移動平均線を上回る状態を維持するなら、高値更新相場に戻すだろうとの見方が出来ます。引き続き、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上回る上昇基調は維持しています。11月に向けた観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数は、200日移動平均線を上回れずにいます。75日移動平均線前後で下げ渋っています。引き続き、75日移動平均線前後で下げ渋るなら、いずれ200日移動平均線を上回ってくると見ています。目先は75日移動平均線前後で下げ渋れるかどうか。10月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
10月の評価損率は、-9.44%(10/1)→-9.80%(10/8)→-7.76%(10/15)で推移しました。数値を見れば-5%に近づくと売られ、-10%に近づくと買われています。前週の大幅高から、今週発表の評価損率は-7.76%(10/15)と改善しました。今週は下げたが、来週発表の評価損率の数値が-10%に近づくほど下げない感じです。来週の前半が売られたら、評価損率の数値は-10%に近づくので、下げ渋るか買われると見る事ができます。
週足チャートでは、前週に13週移動平均線(上値抵抗線)を上回るまで戻し、今週は売られましたが、13週移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調で推移しています。13週移動平均線を上回る状態を維持しているので、上昇基調は維持していると見る事とができます。13週移動平均線を下回れば、調整局面と転ずる心配はあります。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足では、今週は一時的に陽線になるまで戻しました。29500円から売られて、陰線に戻しました。陽線に戻してから陰線になるまで売られた事から、上値に戻り売りが控えていた事が分かります。売られても、下値は6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28500~28300)の下値支持線で下げ止まりました。売り転換ではなく、選挙前の処分売りと見る下落範囲です。引き続き、11月も6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28500~28300)が下値支持線です。
チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28500~28300・下値支持線)を上回る状態を維持して、10月末を終えるのは強いと言えます。上回って引ければ、11月も6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28500~28300・下値支持線)を上回ると見ています。中国電力不足問題、国内中間決算の業績予想など、株価の材料視とされます。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
前週は+1000円高しました。今週も続伸して始まりましたが、上値2万9500円前後の売り物に押されて下落し、選挙を控えて下げ幅が-250円前後の売りに押された動きは、予想内と言えます。9月から選挙がらみで乱高下は続いています。チャート的には、前週に75日から200日移動平均線を上回ってきました。今週も下値支持線をキープしたので強いと言えます。引き続き、75日から200日移動平均線(下値支持線)を上回る状態は、上昇基調を維持しています。
チャート的には、再度75日から200日移動平均線を上回った動きは、上昇基調に戻そうとする強い下支えに見えました。チャート的に75日から200日移動平均線を上回った動きから、再上昇基調に戻そうとする動きでしょう。10月末に75日から200日移動平均線を上回って引ければ、11月も75日から200日移動平均線を上回る上昇基調は続くと見る状態です。11月の中間決算の発表から、主力株、半導体関連株はどう動くか。11月に向けた観察ポイントです。
衆院選挙。所得倍増論は支持されるか。コロナ収束か第6波に向かうか。中国の電力不足は再燃するか。米国予算の成立は。ガソリン価格の上昇はいつまでか。世界はどう動く。
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