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総選挙の次はFOMC
日本のイベント・総選挙が終わった。現時点(31日22時)で詳細結果は不明だが、与党(自公)が過半数を維持することから株式市場は「ひと安心」と受け止めるだろう。様子見要因だった総選挙を終えて11月は買い先行で始まりそうだ。
日経平均(10/29終値28892円)のチャートを見れば、引き続き28000円台後半で煮詰まった状況にある。日足の25日線、75日線、200日線、週足の13週線、26週線、52週線という各平均線と収れんしており、ポイントはここからの「放れ」だが、先週末の米国で日経平均先物はNYダウ、ナスダックの高値更新を背景に大証比280円高29060円で終えており、今週は「上放れ」となる可能性は高い。
日経平均日足
上放れるなら、9/14に付けた高値30795円が目標になるが、その前に9/28の窓埋め(30001円)がポイントになる。日足では10/6安値27293円から10/20高値29489円まで2196円上げており、二段上げのV波(倍返し)30506円、N波30668円がその次のメドになる。
ただし、日本株は米国次第でもある。米国では商品や賃金の高騰でインフレ懸念が台頭している。そして11/3に世界が注目するFOMCがあり、そこではテーパリング開始と来年の利上げピッチ観測が焦点になるだろう。そして、最高値を更新するNYダウ、ナスダックがこのまま上昇基調で突っ走ることできるかが焦点になる。
例年、11月末の年末商戦は消費意欲旺盛で株式市場も上昇しやすいところだが、そこにはまだひと月ある。その前に一息つくとすれば、米国のイベントであるFOMCがキッカケになることも想定される。
11月は上昇で始まり「上放れ」が想定される日本株だが、外国人投資家の参加が乏しく、3万円台には個人の信用買い残のシコリもある。上げたものは確実に「吹き値売り」に動くのも一策となろう。
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