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師走高期待も米国株に注視
日経平均株価は11日に一時2万9040円まで下げたが、25日線や200日線、75日線の集まる28000円台を目前に下げ止まった。10月5日安値から引く下値抵抗線(29050円近辺)にもタッチしており、ここからの反転は悪くなく戻り歩調を継続した。9/14の高値30795円奪回から年初来高値更新を目指すことも想定される。
日経平均日足
ただ、気になるのは最高値を更新していた米国株だ。NYダウは11月8日の36565ドルをピークに11日35915ドルまで下落し、10月4日安値から引く下値支持線を割り込んだ。S&P500指数は5日の4718ポイントを「宵の明星」として10日に4630ポイントまで下げ、ナスダックも5日16053ポイントから10日15543ポイントまで下げ、やはり下値支持線を割り込んだ。
NYダウ日足
もちろん、急騰に伴うスピード調整であって、年末商戦で盛り上がる12月前半にかけて再び切り返す可能性は高いと思われる。ただ、皆が適温相場に安心して強気姿勢で最高値を更新したところだけに、調整信号の一つであるこの支持線割れには少し注意したい。
日経平均としては、平均線の集まる29000円処の節目がポイントで、これを維持しているうちは堅調相場が期待できるが、もし割り込むことあるなら「要注意」として対応すべきだろう。
岸田内閣が15日に景気対策を発表する。マーケットから評価を受けるなら師走相場へ弾み付けてもおかしくない。だが、米国株の軟調がもし続くなら日本株も注意必要になる点は思えておきたい。
インフレ懸念やサプライチェーンの混乱などで年末商戦が例年通りに盛り上がるのか不明な点もある。また、欧州で新型コロナが再拡大。感染が収束した日本ではリベンジ消費が盛り上がりに欠けている。好悪とも材料に不足なく、相場はチャートの流れに従い対応したい。(11/14記)
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