富田のトレチャ 2021年11月22日

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※次回の掲載は11/30(火)となります。ご了承ください。

師走高へ、NY反転がカギ

今週はブラックフライデー(11/26)があり、そして2021年も師走を迎えることになる。米国からは好調な年末商戦が伝わり、日本は感染拡大が収束、どちらもクリスマスに向けてマインドが高揚する。証券を中心に金融界は冬のボーナス資金獲得(公務員の支給日12/10)に尽力するところで、それには「株高」の演出も含まれる。

日経平均株価は3万円大台を目前に足踏みだが、日足は29000円前後の節を上抜き、25日線や10月安値から引く支持線を割ることなくジリ高基調続く。適度に調整を挟む上昇でテクニカルに過熱感はない。

日経平均日足
日経平均日足

今週は3万円大台に乗せるか否かが焦点で、乗せるなら9/14の年初来高値奪回に向け師走相場に期待が膨らむことになる。

カギを握る米国株は、ナスダックが19日に16212ポイントと最高値を更新した。インフレ懸念のある中でも長期金利が低下、年末商戦の好調を背景に調整からすぐに切り返してきた。

だが、NYダウは11/8高値36565ドルをピークに調整続く。19日は一時35555ドルまで下げ、日足は支持線に続き25日線を割り込み、75日線に迫った。欧州でのコロナ感染が再拡大、景気鈍化懸念で原油など資源価格が下落、米国の感染再拡大も懸念され景気敏感株が冴えない。

NYダウ日足
NYダウ日足

ただ、ナスダック上昇とNYダウ下落という異なる動きが続くとも思えず、どちらの流れが主流になるか注目される。

その米国株の流れが日本にも影響するだろう。ただ、日米とも12月には株高アノマリーがある。NYダウは11/8高値から日足9本を数え、小さく二段下げを入れた。75日線を下に意識してそろそろ切り返す可能性は高い。そうなれば日経平均は3万円に乗せるだろう。11月下旬はそのような展開に期待したい。

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