日経平均株価の動き(2021年11月26日)

今週は週末の大幅下落から、週間で-1000円以上の下落で引けました。日本はコロナ対策の優等生ですが、南アフリカで新たなコロナ変異株が見つかった事が、売り材料と言われました。新たなコロナ変異株には、どの投資家も神経を尖らせています。新たな不況の前に一先ず売っておけとなりました。

来週から12月相場を迎えます。クリスマスを前に新たな買いが細る事が分かっています。今年の相場も新規買いから、手仕舞い売りの時期に入っている事が今日の下落に繋がったと見ています。12月15日以降はクリスマスを前にして、外国人投資家の買いはさらに細る時期です。外国人投資家はクリスマス前に利益確定してくる銘柄が増えてくる事を前倒した下落と言えるでしょう。

チャート的には、9月のコブ型高値が重石になった状態が続き、12月を迎える事、また外国人投資家が買いから売りにウエイトを見直すことから、さらに9月のコブ型高値のシコリは強まる感じです。それでも75日移動平均線を上回る状態に戻せれば、大きな売りは出ていないと見る事ができます。下回る状態なら、下落に向かう心配があります。

当面は、年明け1月がいったんピークと見ていましたが、75日移動平均線を上回れなければ、12月に早まる心配が出てきます。中間決算は出揃い、次は来年4月から5月の2023年業績予想が出るまで四半期決算しかなく、概ね業績的に株価は織り込んでおり、新規買いの材料に乏しいからです。12月も75日移動平均線を上回る事が出来なければ、下げに転ずる動きと見なければなりません。

相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。値がさ優良株、半導体関連株が上昇相場を維持する間は相場は上昇を維持します。半導体関連株がピークを付け、下げに転じたら、相場も下げに転ずると見なければなりません。半導体関連株は相場先導株であり、指標銘柄でもあります。まだ下落転換しておらず、今後の動きを観察することで相場の流れを掴むことができます。

個別株は、新規買いより、手持ち株の手仕舞い売り、来年の相場動向の先読みなど、買い場か売り場かを見る時期と言えるでしょう。株式投資の基本は、上がる株を買うか、ボトムを待って買うか。銘柄選びか、買うタイミングを待てるかが重要です。全体的に高値にあり、買う銘柄を選ぶか、買うタイミングを待つか。この様な判断をする状況にあります。

11月4週の東証1部銘柄(2193銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、減少が続いている。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月(4)1270銘柄(225種158)→11月(11)840銘柄(225種105)→11月(18)835銘柄(225種105)→11月(25)791銘柄(225種106)と減少は続いている。増加に戻せないと弱気相場に向かう心配あり。12月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

11月4週の「107」マザーズ市場(398銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も減少に転ずる。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月(5)171銘柄→11月(12)154銘柄→11月(19)151銘柄→11月(26)122銘柄と減少に転ずる。増加に戻せるか。12月に向けた観察ポイントです。

マザーズ銘柄

11月4週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少は続く。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月(5)257銘柄→11月(12)269銘柄→11月(19)258銘柄→11月(26)224銘柄と減少は続く。増加に戻せるか。12月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ銘柄

11月4週の東証2部銘柄(469銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月(5)196銘柄→11月(12)184銘柄→11月(19)172銘柄→11月(26)137銘柄と減少続く。増加に戻せるか。12月に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄

11月4週の東証1部銘柄(2193銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は1000銘柄を下回り減少続く。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月(5)1075銘柄(225種126)→11月(12)929銘柄(225種113)→11月(19)756銘柄(225種88)→11月(26)521銘柄(225種66)と減少傾向続く。増加に戻せるか。12月に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、高値更新相場から強い上昇相場の維持が続いています。引き続き、25日移動平均線が75日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。12月クリスマスは幾らか。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、75日移動平均線、25日移動平均線の順に上昇パターンを維持しています。10日から25日移動平均線を上回る上昇基調です。12月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は高値更新相場を維持し、強い相場を維持しています。チャート的に、下から200日移動平均線は上向き、25日移動平均線が75日移動平均線を上回る高値更新相場を維持しています。株価は10日から25日移動平均線を上回る強い上昇基調を維持しています。12月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は、115円まで円安に乗せましたが、週末の株価下落から114円まで円高に戻しました。75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る円安相場を維持し、115円台に乗せてきました。114円に戻しても、+1Σを上回る円安基調を維持しています。+1Σ以上を維持するなら、円安は115円→116円台へと向かう可能性もあります。+1Σを下回ると円高にブレます。+1Σを維持するなら円安は続くと見なければなりません。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向き、10日から25日移動平均線も上向きを維持し、10日から25日移動平均線も上回る円安基調を維持しています。75日ボリンジャーバンドが+1Σを上回る状態なら、円安は続くと見ます。115円から116円に向けた円安基調に向かうか。12月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

日経平均の下落から、「105」JASDAQ指数は75日移動平均線を下回り、200日移動平均線まで売られてきました。引き続き、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は維持するが、来週以降、75日移動平均線を上回れなければ、下落転換の心配も出てきます。12月に向けた観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」マザーズ指数は200日移動平均線を上回ったところで売られて、25日から75日移動平均線まで下げてきました。75日移動平均線を上回る状態は維持し、底堅さを維持したと言えます。まだ200日移動平均線を下回った状態は、上値に売り物があるからです。再度200日移動平均線を上回ってくると新興市場へと流れは強まる事を意味します。下回ると戻り売り相場と見てください。12月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

11月の評価損率は、-9.44%(10/1)→-9.80%(10/8)→-7.76%(10/15)→-7.30%(10/22)→-7.68%(10/29)→-7.87%(11/5)→-7.89%(11/12)→-8.20%(11/99)と信用倍率は悪化したが、高値ゾーンです。今週の下落から、来週の評価損率の数値は悪化するでしょう。来週は数値の悪化から、リバウンド局面の可能性が強いでしょう。数値を見れば-5%から-10%の範囲は、-5%に近づくと売られ、-10%に近づくと買われるボックスが続く状態です。11月相場は、10月と同じように高値ゾーンのボックスが続いています。大きく売られれば買われ、買われて上がれば売られる。

週足チャートでは、週間で-1000円安以上の大陰線から、13週移動平均線(下値支持線)を下回る下降転換の動きとなりました。来週以降、週間で+500円以上値上がりがなければ、13週移動平均線(下値支持線)を下回る下降転換が強まる心配があります。13週移動平均線を上回れば、上昇基調に戻します。評価損率では、数値が悪化すればボトムゾーン接近と見る事ができます。目先の下落は高値ゾーンが続いていたからです。12月に向けた観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足では、11月の上げ幅はマイナスに転じました。陽線から陰線に転じました。株価は下落しましたが、6ヶ月から12ヶ月移動平均線で止まりました。上値は9月高値を意識し、上回れない状態から売られました。6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できれば、上昇基調は維持します。9月高値は重いシコリであり、上回れない状態が続く事は、下げ幅を大きくする心配があります。

チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28600・下値支持線)を上回る状態は、上昇基調はキープしています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28500・下値支持線)を下回ると下降転換の心配があります。12月はクリスマスを控えており、売り買いは細ってきます。12月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

来週から12月相場入りします。中間決算発表は出揃って、9月高値を上回れないので、株価水準的には、業績は織り込みから売られたと見る状態です。下げ渋ったとしても上がらない事は、上値を買い進む銘柄が無いからです。クリスマスを控え、さらに買いは細ってくると見てください。

チャート的には、もう少しで75日移動平均線は200日移動平均線を上回ろうとするところで下落に転じました。75日移動平均線を上回ってくれば、再上昇相場に戻す形となりますが、75日移動平均線を上回る状態に戻せなければ、9月のコブ型高値のシコリが強く、下げ幅が大きくなる心配もあります。12月はクリスマスを控え、売り買いが細れば戻す力は弱まります。ボックスは何れ上下どちらかに放れます。上がる事も下がる事も。12月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

日本はコロナ対策の優等生だが、新型変異株はどうなる。世界は感染拡大は続く。米国のクリスマス高値は幾らか。世界はどう動く。

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