富田のトレチャ 2021年12月27日

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※次回の更新は1月11日です

新年、保ち合い放れ足に従う

年内の立ち合いも残すところ4日のみ。24日に28782円で終えた日経平均には「掉尾の一振」を期待したいところだが、どうやら8月から描く三角保ち合いの中で幕を閉じそうだ。
年内最後となる今回は、日経平均のチャートを日足、週足、月足でそれぞれ確認、そこから新年相場のポイントを簡単に探ってみた。

まず、現在の28782円は三角保ち合いの中ほどにあるが、25日線や75日線、200日線、週足の13週線、26週線、52週線という各平均線とも重なることから、まさしく保ち合いの中心と言える。

ただ、いま三角保ち合いの上限は29500円近辺、下限は27800円近辺と上下に幅があり、三角が煮詰まるまでもう少しもみ合うことが想定される。それが目先の見方になるが、新年相場としては三角からどちらに放れるかが大きなポイントになるだろう。

日経平均日足
日経平均日足

週足に目を向けると、2020年3月のコロナショック安値16358円から今年2月30714円までチャートは大きく二段上げを演じ、一段目と二段目の間は約5ヶ月の踊り場を挟んでいる。
そして2月高値から8月安値26954円まで6ヶ月の調整を挟んで9月に30795円まで上昇した。三段上げに向かうとその時に思われたが、上昇続かず、その後は三角保ち合いとなり3ヶ月半を経過する。

日経平均週足
日経平均週足

こうなると、次に放れ足を見せるのは「2月~3月」と想定される。また、2月から現在に至るまでの週足は「菱型」を描いており、次に出る放れ足は大きくなることも想定される。
最後に月足をみると、2017年11月から2020年2月頃まで約2年間にわたり踊り場を描いている。当時は2018年10月高値24448円を頭に三尊高値を形成しており、2020年3月の下落時はチャート的に危機感を抱かせたが、結果はそこから大きく切り返した。そして今年も月足では似たように高値圏で踊り場を描いている。因みに24ヶ月線は25600円台、60ヶ月線は23200円近辺で、ネックラインは24000円で、もし下げた時にはこれらが下値メドになる。

このようにチャートを見ると、新年相場のポイントは、(1)三角保ち合いからの放れに従う、(2)2月頃までもみ合い、放れ足は2月~3月頃に出やすい、(3)上放れるなら史上最高値38957円指向も、(5)逆に下放れるなら24000円前後を模索しかねない、となる。

日経平均月足
日経平均月足

新型コロナや米国のインフレ&利上げ&中間選挙、日本では夏に参院選が行われるなど2022年も材料には事欠かないだろう。ただ、チャート的には未曽有の過剰流動性終焉の年となり、バブル相場が続くのかどうかを問う年になる点を覚えておきたい。 

新年は1月11日から配信します。皆さまよい年をお迎えください。

とみ企画 富田隆弥

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