今年を振り返ると、コロナ、オリンピック、米中覇権、半導体と言うキーワードが当てはまった様に思います。株式市場では、中国のバッドニュースで売られる場面がありました。相場の主軸は半導体関連を中心に作られました。来年も中国のバッドニュースで売られる可能性はあります。今のところ、相場の主軸は半導体関連株に代われるものはありません。半導体関連株の上昇基調が続く間は、日経平均の上昇基調も維持されると考えます。
長い間、相場の強弱を見てきました。東証1部の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数で計ってきました。30年前は約1000銘柄でしたが、現在は約2000銘柄あります。現在の銘柄数では、800から1000銘柄以上が6ヶ月移動平均線を上回ってこなければ、調整局面を脱しません。今年は1000銘柄を下回って引けました。来年の相場の立ち上がりは、1000銘柄以上に増加して始まります。
来年4月に株式市場の大きな区分変更があります。現在の東証1部、2部、JASDAQなどの分類は、プライム(東証1部の時価総額の高い銘柄)・スタンダード(時価総額の低い銘柄)・グロース(現在のJASDAQ・マザーズ)に分類されます。変更時期が近づくにつれて市場に変化が出てくる可能性があります。
米国市場は、最高値で推移しています。来年も上昇基調が続く事が前提でなければ、世界の株式市場は上がりません。また日経平均も同じです。この様にNYダウは、世界(同盟国)の株式市場を支えると言う重要な役割があります。同盟国の経済力を削ぐような政策では覇権争いに勝てません。米中覇権が続く状態では、NY市場は、この役割を放棄しないと見ています。
株式投資は、成長株を探せるかどうかにかかっています。また上がる株を探せる観察力、底値を買える判断力など、いくつかの経験則が投資を成功に導きます。来年の成長産業はどこか。どの分野が上げ余地があるか。上がり始めるタイミンクはいつごろか。この様なポイントが成功のカギと見ています。
年末に向けて上昇基調を維持し、好業績で高値圏で引けた株を見れば、個別株では、好業績株、半導体関連株、電子部品株、海運株など、上昇基調の高値でシッカリしていました。年明け以降も、この様なところが上昇基調で始まると見ています。引き続き、この様な好業績株、上昇基調の株の注目は続くと見ています。
12月5週の東証1部銘柄(2193銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、弱い銘柄数で引けた。2021年1月末1407銘柄(225種195)→2月末1470銘柄(225種206)→3月末1760銘柄(225種207)→4月末1352銘柄(225種171)→5月末1094銘柄(225種156)→6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月(2)425銘柄(225種63)→12月(9)833銘柄(225種95)→12月(16)856銘柄(225種100)→12月(23)686銘柄(225種92)→12月(29)828銘柄(225種95)と弱い状態です。年明けは切り返せるか。1月に向けた観察ポイントです。
12月5週の「107」マザーズ市場(421銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、弱い状態で引けた。2021年1月末120銘柄→2月末153銘柄→3月末185銘柄→4月末108銘柄→5月末114銘柄→6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月(3)86銘柄→12月(10)83銘柄→12月(17)54銘柄→12月(24)69銘柄→12月(末)64銘柄と弱い状態続く。1月は切り返せるか。1月に向けた観察ポイントです。
12月5週の「105」JASDAQ市場(696銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、少し増加も弱い状態で引けた。2021年1月末424銘柄→2月末452銘柄→3月末467銘柄→4月末307銘柄→5月末305銘柄→6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月(3)171→12月(10)212銘柄→12月(17)174銘柄→12月(24)183銘柄→12月(末)201銘柄と弱い状態続く。切り返せるか。1月に向けた観察ポイントです。
12月5週の東証2部銘柄(472銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態で引けた。2021年1月末298銘柄→2月末334銘柄→3月末342銘柄→4月末249銘柄→5月末202銘柄→6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月(3)123銘柄→12月(10)144銘柄→12月(17)138銘柄→12月(24)133銘柄→12月(末)153銘柄と弱い状態続く。切り返せるか。1月に向けた観察ポイントです。
12月5週の東証1部銘柄(2194銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も弱い状態で引けた。2021年1月末1302銘柄(225種177)→2月末1342銘柄(225種194)→3月末1562銘柄(225種184)→4月末799銘柄(225種105)→5月末717銘柄(225種110)→6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月(3)441銘柄(225種50)→12月(10)572銘柄(225種58)→12月(17)579銘柄(225種67)→12月(24)508銘柄(225種63)→12月(末)692銘柄(225種69)と弱い状況続く。切り返せるか。1月に向けた観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今年の「801」NYダウは最高値で引けそうです。今年も強いNY市場を示しました。25日から75日移動平均線を上回る上昇基調はキープし、年明けも期待される状態で終えそうです。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る動きは、年明けも上昇基調を維持している動きです。1月に向けた観察ポイントです。
今年の「803」NASDAQ指数も最高値圏で引けそうです。NASDAQ指数も強い市場を示しました。25日から75日移動平均線を上回る上昇基調に戻し、年明けも期待される状態で終えそうです。チャート的に、25日から75日移動平均線を上回る高値更新相場に戻す位置です。1月に向けた観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、115円台まで円安を延ばしてきました。75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る円安基調に戻しました。+1Σを上回ってきたので、年明けは115円後半から116円を目指す動きと言えます。ボリンジャーバンドでは+1Σを上回る状態を維持している状態は、円安基調は続くと判断できます。+1Σを下回ると円高の調整局面となります。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向き、+1Σを上回る円安基調で終えそうです。75日ボリンジャーバンド+1Σを上回ってきたので、年明けは円安基調でスタートしそうです。円安は株高を支えるセクターです。1月に向けた観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は5月安値を下回った後、切り返し戻していますが、まだ弱い戻りの範囲と言えます。年明け以降、5月安値を維持し、上回った状態を維持できれば下げ止まる動きと見る事ができます。また10日から25日移動平均線を上回っても、下げ止まりの動きと判断できます。1月に向けた観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数は、5月安値、8月安値を下回りました。8月安値を上回る状態を維持できれば、下げ止まる動きと見る事が出来ます。または10日から25日移動平均線を上回ってきても下げ止まり確認です。1月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
12月の評価損率は、-10.87%(12/10)→-11.21%(12/17)→-10.86%(12/24)と前週の-11%の悪化で、2週続けて戻しています。8月のボトム水準に近づいた事も戻る理由でしたが、戻れば上値は重くなります。年明け以降も上値の重い状況から始まる事が分かります。評価損率の数値は、上昇局面では、-10%以下まで悪化すると買戻しも加わり切り返すが、-5%に近づくと利食い売りから売られやすい高値ゾーンです。
12月は上昇基調を維持しましたが、上値が重い状態は評価損率からも分かります。週足チャートでは、13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいます。上回れないのは上値に売り物が控えているからです。上値抵抗線を上回ってこなければ、下降ボックスでの推移が続く可能性があります。また週間で+500円以上の値上がりしなければ、上昇転換したと判断しません。1月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
12月は月間で約+970円高で終えました。月足チャートでは、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る状態で引けました。年末に上回って引けた事から、年明けは上昇基調で始まってきそうです。まだ6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が1000銘柄を下回る水準で終わった事は、市場全体は弱いと言えます。
チャート的に、陽線で6ヶ月から12ヶ月移動平均線(28300・上値抵抗線)を上回った事は、良い上昇状態で終えたと言えます。年末に12ヶ月移動平均線を上回る状態で引けた事は、1月相場を見る上でも重要な強弱ポイントです。トレンド的には、中期上昇トレンドの強気状態を維持して引けました。1月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、75日から200日移動平均線(上値抵抗線・29000)を意識した動きから上値は伸びませんでした。年明けも、75日から200日移動平均線(29000)を意識すると見ています。ここを上回れないことは、上値の売り物に押されていると言えます。
チャート的には、月末まで75日から200日移動平均線(上値抵抗線)で上値を意識して上回れなかった。75日から200日移動平均を上回れない状態は、上値は重い状態の動きと言えます。200日から75日移動平均線を上回ってくれば、上昇基調に戻したと見る事は出来ます。戻せるかどうか。1月に向けた観察ポイントです。
日本の年末年始で新型コロナ変異株(オミクロン)の感染数は増加するか。北京冬季オリンピックはどうなる。米国の年始の相場は高値更新で始まるか。世界はどう動く。
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