令和4年(2022年)がスタートしました。4日(大発会)は+500円高のご祝儀相場で始まりました。週末の上げ幅を期待しましたが、週末を待たず、6日木曜日に-844円安と大発会の上げ幅を大きく下回る下げ幅となりました。12月に米国が金融政策を縮小に変更した事から、株価が上がれば利食い売りが入りやすい投資スタンスを取っています。今のところ、オミクロン感染拡大の影響は小さいでしょう。
日本も9月高値(30795)と11月高値(29960)を見ても、上がれば上値に売り物が控えている事が分かります。2度の高値形成から、日経平均の上値抵抗線は切り下がっています。1月4日の高値は、この上値抵抗線まで戻したところ、やはり上値抵抗線まで戻すと売られる事が分かります。外国人投資家の日本株への投資スタンスは、戻せば売られる投資スタンスを取り続けそうだと言えます。
昨年から述べてきました様に、これから3月決算に向けて、上がれば決算対策の益出し売りが控えていること、4月に市場区分変更が控えていること、日経平均が3万円に乗せた後の調整から、2023年業績予想が出るまで、一部の株を除き、新規買いは入りにくいでしょう。この様な見方から、3月まで、上がれば売られ、下がれば買われる上値を切り下げるボックス相場が続いて、買い場は5月前後まで遅れると見ています。
中長期トレンドは、上昇トレンドの押し目買いです。上昇トレンドの下値支持線まで下がれば買い反転し、高値になれば売られます。しばらくこの状況を繰り返す上昇トレンドを維持すると見ています。世界の株式市場はNY市場に支えられています。米国市場が下降転換しない間は、上昇トレンドが続くと見る理由です。
株式市場の先行指標は、半導体関連株です。半導体から相場は始まり、半導体からピークを付けます。半導体関連株が崩れない間は、先に日経平均から崩れる事はありません。半導体関連株は高値圏で推移していますので、すぐに利食い売りが入りやすい。また、日経平均への寄与率も高いのも特徴です。今のところ上昇基調を維持しています。
年末に述べましたが、株式投資は成長株を探せるかどうか。また上がる株を探せる観察力、底値を買える判断力など、いくつかの経験則が投資を成功に導きます。今年も上がる株を探せるか、上がるタイミングまで待てるか。この様なポイントが今年も成功のカギとなります。
個別株では、好業績株、半導体関連株、電子部品株、海運株、上昇基調銘柄群など、上昇基調を維持する株の注目は続きます。また底値から立ち上がる株は、新たに買われ始めた動きです。この様な出遅れ株の動きも注目です。
1月1週の東証1部銘柄(2195銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、弱い銘柄数で始まる。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月(6)714銘柄(225種119)と225種だけ増加した。今年は何時頃に切り返すか。1月の観察ポイントです。
1月1週の「107」マザーズ市場(421銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、弱い状態で始まる。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月(7)40銘柄と弱い状態続く。1月は底入れできるか。1月の観察ポイントです。
1月1週の「105」JASDAQ市場(695銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、少し増加も弱い状態で始まる。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月(7)188銘柄と弱い状態で始まる。今年は切り返せるか。1月の観察ポイントです。
1月1週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱い状態で始まる。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月(7)140銘柄と弱い状態で始まる。切り返せるか。1月の観察ポイントです。
1月1週の東証1部銘柄(2195銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も弱い状態で始まる。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月(7)645銘柄(225種107)と225種は増加する。切り返せるか。1月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
2022年の「801」NYダウは、最高値を更新して始まりました。今年も強いNY市場を示して始まりました。株価水準が大きくなり、一日の下げ幅は大きくなりましたが、株価水準から見れば小幅な下げに過ぎません。今年も25日から75日移動平均線を上回る上昇基調で始まり、キープしています。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る動きは、上昇基調は続きます。1月の観察ポイントです。
2022の「803」NASDAQ指数も高値圏で始まりましたが、5日に522ポイント下げました。NASDAQ指数も上げ下げが大きい事は、強い市場を示す動きです。25日移動平均線は75日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。チャート的に、25日から75日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。1月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
2022年のドル円相場は116円台で始まりました。75日ボリンジャーバンド+2Σまで円安に乗せてきたので、目先の上値メドに乗せてきた様に見えます。+2Σまで円安に乗せた事から、ここから円安スビードは鈍ってくると見るポイントです。しばらく115円から116円での推移が続くと見る範囲です。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向き、+1Σを上回る円安基調から、75日ボリンジャーバンド+2Σまで円安に乗せてきました。しばらく+1Σから+2Σの範囲で推移は続きそうです。1月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
2022年の「105」JASDAQ指数は200日移動平均線を下回って、乱高下して推移しています。昨年の下落から下げ止まった様に見えますが、まだまだ不安定な状態です。4月の市場変更で指数がなくなる事も、売り要因になっている様です。まずは200日移動平均線を上回ってこなければ、上昇基調に戻せません。まずは下げ止まり確認からになります。1月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
2022年の「107」マザーズ指数は、5月安値、8月安値を下回り、さらに安値更新して始まりました。安値更新して始まり、まだ下げ止まりの動きが見られません。今年4月の市場変更を先取りし、売られている様です。まずは、10日から25日移動平均線を上回る下げ止まり確認待ちになります。1月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
12月の評価損率は-10.87%(12/10)→-11.21%(12/17)→-10.86%(12/24)→-10.02%(12/30)で引けました。1月は下落で始まったので、この数値より悪化すると言う事が推測できます。こちらも徐々に悪化傾向に向かっています。もう少し悪化すれば、リバウンドしやすいと考えます。
12月は上昇基調を維持して引けました。1月も似たような状態で始まったと言えます。上値は重い状態から売られていても、まだ崩れたとは言えません。週足チャートでは13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れず始まりました。上回れないのは、上値に売り物が控えているからです。上値抵抗線を上回ってこなければ、下降ボックスでの推移が続くと見る動きです。週間で+500円以上の値上がりしなければ、上昇転換したと判断しません。1月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
2022年の月足チャートでは、陽線で6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回って始まりましたが、またすぐ下落し、陰線になり、12ヶ月移動平均線を下回りました。6ヶ月から12ヶ月移動平均線を挟んだボックス相場で推移していると言えます。
チャート的に、昨年から続く、2万7000円から3万円のボックスの範囲で推移しています。目先は2万8000円を意識すると見ています。何れこのボックスを上下どちらかに放れる時が、次の相場のスタートが始まる時期です。2023年の業績予想が出るまで、様子見相場が続きやすく、引き続き、上げたり、下げたり、ボックスの範囲での推移が続くと見ています。1月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
2022年の日足チャートでは、大発会の日に+500円高で、75日から200日移動平均線(上値抵抗線・29000)を上回って始まりました。6日に-845円安で一気に下回ってしまいました。上値に売り物が多い事を示した動きです。日経平均は、昨年8月安値と9月高値を結ぶペナント型のボックス範囲で推移しています。しばらくこの範囲で推移が続くと見ています。
チャート的には、75日移動平均線は200日移動平均線を上回っていますが、株価は乱高下して、75日から200日移動平均を上回ると売られる動きが続いています。200日から75日移動平均線を上回ってくれば上昇基調に戻す動きですが、上値が重いと言う事がわかります。1月の観察ポイントです。
年初めから、日本は新型コロナ変異株(オミクロン)感染拡大で始まった。北京冬季オリンピックはどうなる。米国相場は高値更新に戻せるか。世界はどう動く。
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