1月に入ってから、3週続けて週間で-300円以上の下落が続きました。今週は-600円以上の下げ幅となりました。昨年以降、上値抵抗線は切り下がり、戻ると売られやすくなり、調整色は強まってきたと言えます。昨年末から心配されていた米国の金融政策が縮小に向かい、金利上昇局面から米国市場が売られた事による日本市場が連動安した形です。
ただ目先は売られ過ぎから、10月、12月のボトムに似ており、来週以降、短期的に戻すと見ています。週末の日経平均は値下がりしましたが、東証1部値上がり銘柄数は1170銘柄と多くの個別株は切り返しました。売られ過ぎから安値は拾われた動きが見られました。
国内事情は、4月に市場変更を控えています。新興市場は新しいグロース市場に変わるため、現物株売りのマザーズ先物売りとなって崩れています。こちらは4月の市場変更まで売られやすい状況が続くと見られます。新市場と2023年度業績予想が出るまでは、見送られやすい状況です。
日経平均は、1月に入ってから、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数で、225種銘柄だけ半数以上に増加し、歪な相場形成となっていて、戻り高値形成の形が出来ていたから売られやすかった。目先は売られ過ぎから2月に向けて戻してくると見ていますが、切り下がっている上値抵抗線までの戻り目途と見てください。
この様な相場状況から、3月過ぎまで上値を切り下げながらの下降ボックス相場が続くと見ています。買い場は市場変更後、2023年度業績予想が出てくる4月から5月と見ています。目先はリバウンドの短期銘柄探しですが、中期目線では買い銘柄を探すより、4月以降の買い場を待つところです。
日本もオミクロン(新型コロナ)の第6波の感染急拡大となり、大都市圏は蔓延防止条例となりました。世界は6週間でピークアウトした事から、日本も2月中旬頃に治まるだろうと言われています。また蔓延防止が解除される頃から、株価は売られだすと見ています。なぜか蔓延防止の間は株価は上げていました。
1月3週の東証1部銘柄(2195銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は弱い状況が続く。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月(6)714銘柄(225種119)→1月(13)773銘柄(225種141))→1月(20)485銘柄(225種94)と225種も減少に転じた。リバウンドはあるか。1月の観察ポイントです。
1月3週の「107」マザーズ市場(421銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は弱い状態は続く。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月(7)40銘柄→1月(14)38銘柄→1月(21)30銘柄と弱い状態が続く。下げ止まるか。1月の観察ポイントです。
1月3週の「105」JASDAQ市場(694銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少です。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月(7)203銘柄→1月(14)203銘柄→1月(21)125銘柄と弱い状態が続いている。下げ止まるか。1月の観察ポイントです。
1月3週の東証2部銘柄(473銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月(7)148銘柄→1月(14)136銘柄→1月(21)88銘柄と弱い状態です。下げ止まるか。1月の観察ポイントです。
1月3週の東証1部銘柄(2195銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大きく減少した。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月(7)645銘柄(225種107)→1月(14)707銘柄(225種108)→1月(21)466銘柄(225種76)とボトム接近です。ボトムから切り返すか。1月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
昨年末から「801」NYダウは荒い値動きが続いています。今年は最高値更新で始まったかと思えば、高値から約2000ドル下落しました。目先は、200日移動平均線を下回るまで下げました。昨年以降、200日移動平均線で切り返しているので、下げ止まる水準です。引き続き、200日移動平均線を75日移動平均線が上回る状態は、上昇基調の押し目となります。1月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数は上値を切り下げ、株価は200日移動平均線を下回り、昨年10月の安値も下回ってきました。長らく続いた上昇相場から見れば小幅な調整局面ですが、200日移動平均線を上回ってこれなければ、調整局面は長くなります。200日移動平均線を上回ってくれば下げ止まりと見る事が出来ます。上昇基調の調整局面と見ていますが、切り返してくるか。1月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は1/4に116円を付けてから、前週に113円まで押し戻され、今週も113円まで押されました。今週は75日ボリンジャーバンド中心線で下げ渋り、円安は維持しています。しばらく+1Σから中心線の幅で推移しそうです。中心線を下回らなければ、113円から115円の範囲で推移しそうです。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)は上向きで、中心線から+1Σの幅で推移する円安基調です。75日ボリンジャーバンド中心線を上回る状態を維持できれば、円安基調は維持するでしょう。中心線を維持できるかどうかがポイントです。1月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数の下落が止まりません。4月の市場変更を控えて、JASDAQ市場が無くなる事から、JASDAQ-TOP20などのETF売りが止まらず、現物株の投げ売りが続いています。短期的には、10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認はできません。市場消滅から下落は4月まで続くか。1月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」マザーズ指数の下落も止まらず、安値更新が続いています。こちらも4月に市場変更で消滅する事から、マザーズ先物売り、マザーズETF売りから、現物株の投げ売りが止まりません。短期的には10日から25日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認はできません。下落は続くか。1月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
1月の評価損率は、-10.02%(12/30)→-11.30%(1/7)→-10.61%(1/14)と-10%前後の悪化状況は続いています。1月に入ってから、3週続けて-300円安が続いています。今週の下落も考えれば、来週発表の評価損率はさらに悪化していると思います。数値の悪化は、短期的にリバウンドが近づいている事を意味します。今週は2万7500円を下回りました。短期的に売り込まれました。
1月は上値を切り下げる荒い値動きとなっています。昨年以降、11月に週間で-994円安から下落基調は強まっています。今週も週間で-760円安と売られました。週間で+500円以上の値上がりが無い間は、戻り売り相場は続くと見てください。2月に向け戻すにも、週間で+500円以上の値上がり確認です。1月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、1月の陰線幅が大きくなっています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線を挟んだボックス相場ですが、1月の下げ幅は-1200円以上の大陰線まで大きくなりました。1月を陰線で引けると、2月の上値は切り下がり、戻り売りになりやすいでしょう。12ヶ月移動平均線を上回ってこなければ、上昇基調に戻したと言えません。12ヶ月移動平均線を下回る動きは、下降ボックスから下落が強まる形です。
チャート的に、昨年から上値を切り下げています。株価は2万7000円から3万円のボックスの範囲で、このボックスの上下どちらかに放れた時が相場の方向性ですが、下放れてきました。下落相場のスタートの心配が出てきました。2023年の業績予想が出るまで、様子見相場は続くと見ます。引き続き、上げたり、下げたり、下降ボックスの範囲での動きが続くと見ています。1月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週は12月と10月の安値を下回り、27200円まで下げてきました。安値を下回る動きは売り物が多く、戻りが弱い事を意味します。昨年8月安値と9月高値を結ぶペナント型のボックスの下値支持線を下回る底割れの動きになってきました。ペナント下値トレンドラインを上回ってこなければ、安値更新パターンに切り替わります。2月に向け切り返してくると見ていますが、戻せるかどうか観察ポイントです。
チャート的には、上値を切り下げる下降ボックスです。75日移動平均線、200日移動平均線は下向きとなり、株価は下回っています。75日から200日移動平均線を上回れなければ、上値抵抗線の戻り売りで上値が重い事を意味する形です。200日から75日移動平均線を上回ってこれるか。戻り売りに向かうか。1月の観察ポイントです。
日本も新型コロナ(オミクロン)感染拡大中。北京冬季オリンピックはどうなる。米国相場は落ち着くか。下落に向かうか。世界はどう動く。
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