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日経平均、ナスダックとも陰転
カギを握る米国でインフレ懸念と早期利上げ観測が強まり、ナスダックが急落。それを受けて先週の日経平均は一時27129円まで下げ、注目していた三角保ち合いを明確に下放れてしまった。年始の楽観ムードから一転、マーケットは警戒を強めてきた。
21日のナスダックは13768-385ポイントと大きく4日続落。11月高値16212ポイントから下落率は15%になり、チャートは下値ポイントの200日線や52週線を割り込み「調整入り(陰転)」を鮮明にした。
ナスダック日足
ナスダック週足
金利上昇を嫌気してグロース株が売られているが、マネーバブルを背景にイイとこ取りで買いを進めてきた相場だ。チャート(相場)が崩れ始めたことで売り急ぎの動きが出てきたと言うべきだろう。需給相場だけに動き始めると一方通行的に走る可能性あることは承知しておきたい。
とくにナスダックは世界の余剰マネーが大挙流入しており、相場の陰転で売り急ぎの玉を大量に控えているはずだ。
目先的には、日経平均もナスダックも「そろそろ下げ止まる」可能性はある。日足のRCIが底値圏になり、26日のFOMCもあり、今週は突っ込んだところでコツンと底打ち反転を見せる可能性あるだろう。
日経平均週足
だが、崩れたチャートだ。戻りでは多くの節が待ち構えており、日経平均は割り込んだ三角の下値指示線(27900円)、ナスダックなら52週線や200日線で、それらを抜けずに頭を叩かれると先行きの二段下げリスクが否定できなくなる。
需給相場だけに、チャートの流れに従って対応するのが基本。乱高下を想定しての短期売買も一策だが、無理せず相場が落ち着くのを待つのも一策だろう。
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