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重要変化日
せっかくオミクロンが終息に向かい始めたのに、マーケットはいま「それどころじゃない」。この時代に起こってしまったウクライ侵攻と、40年ぶりという米国の高インフレでマーケットは荒れまくっている。何はともあれ、まずは狂気のプーチンがいつ戦争をやめるかだ。
プーチンの思うところは誰にも分からないが、ただチャートからは「そろそろ」という予感もする。
例えば、原油(WTI)は8日に125.13ドルと2008年8月(高値145.29ドル)以来13年半ぶり高値をつけ、月足チャートは大勢N波を形成した(前回参照)。そして商品CRB指数も8日に309.12と7年9ヶ月ぶり高値を付けた。だが、そのどちらも9日に急落して週足は上ヒゲ伸ばして陰線を引いた。スッ高値の陰線はピークアウト接近を臭わす。
WTI週足
つまり、原油や商品市場に流れている投機マネーは「ウクライナショック」がキッカケであり、そこがピークアウトするならウクライナ紛争の終息を意味するはずだ。
日経平均の11日終値は25162円。10日に1000円上げて、11日に700円下げるなど乱高下したが、これは11日のメジャーSQに伴い先物が主導したものだが、ただ日足チャートは右カタ下がりの流れに変わりなく、二段下げメドの24500~24200円を目指していると言える。
日経平均日足
日経平均週足
ただし、日足、週足ともRCIは底値圏に到達。そして週足では昨年9/14高値(30795円)から今週14日に6ヶ月を迎え、週足の数は26週(変化日)を数える。そのほか今週は15日が確定申告最終日、16日がFOMC、18日が日銀金融政策決定会合、そして21日がお彼岸。SQを通過し、日柄的にもスケジュール的にも3月後半は「そろそろ」と思えるタイミングだ。
先々への懸念は燻るものの、当面は切り返し反転、もしくはセーリングクライマックスなどどこで底打ち信号を見せるかだ。注目しておきたい。
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