今週は米国市場が大きく切り返しました。日本市場も連動して、大きく切り返しました。1月以降から3月SQに向け、売られ続けてきました。3月SQ明けから米国市場のリバウンドに合わせて切り返してきました。大きく切り返しましたが、SQ明けの下げ過ぎのリバウンドに過ぎないと見ています。大きく戻しても、どちらも25日移動平均線まで戻したに過ぎません。また戻り切れば売られると見ています。
露・ウクライナ戦争をテレビで見ると、テレビに映るニュースや映像など、世界のニュースは編集され、リアルタイムで世界中の人が見ています。ニュースなど情報網が欧米によって作られた事が良く分かります。今は欧米による情報戦を見ている様です。露・中は情報戦で劣勢な事が良く分かります。昔の日本では、大本営発表と言ってNHKが流していましたが。。
G7はロシアへの経済的締め付けを厳格化しました。ロシアも対抗処置に投資資産を凍結しました。日本でもロシアへの投資額は少なくないでしょう。投信の解約売り、投資損の穴埋めなど、国内市場での処分売りなど、金融市場が混乱する事は間違いありません。いつ市場に混乱が表れるかは、今後のロシア情勢次第と言えますが、米国市場から混乱が表れると見ています。動きに敏感な金融市場は、暴落、暴騰など値動きに表れるでしょう。
4月以降、さらに売られた場合、下落幅が大きくなれば短期収束すると考えます。大きく売られたところから買い場に向かうと見ています。4月から5月の市場変更、業績発表に合わせて下げ幅は大きくなると見ています。日本市場は米国市場に連動するため、今後の米国市場の動きに注目は続くでしょう。
国内は月末に向け、3月決算売りが控えている状況です。4月の市場変更を控え、買い控え状況も続いています。これからしばらく買う時期、買う銘柄を絞り込む作業の時期と言えます。4月以降、大きく売られた局面から、買う時期を探りたいと見ています。
相場のボトムは、「8697」JPXの動きが先行指標銘柄になります。目先はJPXが3/8に付けた安値を上回っています。この安値を維持できれば底入れに向かうと判断できます。JPXが3/8の安値を下回れば、日経平均も底割れしてきます。3/8の安値を維持できるか、下回ってくるか。今後の日経平均の先行指標です。
個別株では、1月以降の下げ相場の中で、まだ下げない株も多く残っています。薬品、非鉄、商社、海運株など底値立ち上がりか、上昇基調を維持しています。現在の流れの中で強い動きをしています。非鉄、商社株はインフレ銘柄になっています。今後は売られ過ぎの底値立ち上がり銘柄を待ちたいと考えます。
3月3週の東証1部銘柄(2190銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は増加した。2021年6月末1224銘柄(225種159)→7月末941銘柄(225種69)→8月末1072銘柄(225種92)→9月末1412銘柄(225種148)→10月末1068銘柄(225種126)→11月末468銘柄(225種62)→12月末801銘柄(225種92)→2022年1月末508銘柄(225種86)→2月末784銘柄(225種94)→3月(3)811銘柄(225種95)→3月(10)638銘柄(225種64)→3月(17)899銘柄(225種109)と増加したが、まだ下降局面は脱していない。3月の観察ポイントです。
3月3週の「107」マザーズ市場(428銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は増加している。2021年6月末109銘柄→7月末81銘柄→8月末125銘柄→9月末136銘柄→10月末109銘柄→11月末93銘柄→12月末64銘柄→2022年1月末20銘柄→2月末50銘柄→3月(4)60銘柄→3月(11)64銘柄→3月(18)135銘柄と1月がボトムで増加している。3月の観察ポイントです。
3月3週の「105」JASDAQ市場(691銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加している。2021年6月末311銘柄→7月末254銘柄→8月末272銘柄→9月末301銘柄→10月末260銘柄→11月末183銘柄→12月末211→2022年1月末124銘柄→2月末192銘柄→3月(4)191銘柄→3月(11)144銘柄→3月(18)244銘柄と1月をボトムに増加している。3月の観察ポイントです。
3月3週の東証2部銘柄(474銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加した。2021年6月末227銘柄→7月末201銘柄→8月末190銘柄→9月末233銘柄→10月末201銘柄→11月末104銘柄→12月末165銘柄→2022年1月末90銘柄→2月末138銘柄→3月(4)153銘柄→3月(11)111銘柄→3月(18)186銘柄と増加した。3月の観察ポイントです。
3月3週の東証1部銘柄(2190銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加した。2021年6月末923銘柄(225種127)→7月末829銘柄(225種52)→8月末1143銘柄(225種91)→9月末1340銘柄(225種140)→10月末961銘柄(225種115)→11月末362銘柄(225種42)→12月末692銘柄(225種69)→2022年1月末533銘柄(225種81)→2月末924銘柄(225種94)→3月(4)667銘柄(225種71)→3月(11)594銘柄(225種63)→3月(18)1128銘柄(225種116)と増加したが戻りの域と見ています。再下落に転ずるか。3月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは下落相場から、2月終値を上回る切り返しとなりました。大きく切り返しも、まだ下げ止まる動きとは言えません。200日移動平均線から下げ幅が大きくなり、売られ過ぎから戻したに過ぎません。大きく戻しても、まだ25日移動平均線を上回った戻りに過ぎません。戻り売り相場の域を脱していないと見る動きです。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る動きから、下げ止まり確認待ちです。3月の観察ポイントです。
今週の「803」NASDAQ指数も同じく下落相場から切り返しました。こちらもまだ下げ止まる動きとは言えません。200日移動平均線から下げ幅が大きくなり、売られ過ぎから戻したに過ぎません。戻しても、25日移動平均線まで戻した動きです。戻り売り相場の域を脱していないと見る動きです。引き続き25日移動平均線を上回れていない状態は、弱い戻りと判断されます。3月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
米国の利上げからドルが買われ、119円まで円安が強まりました。75日ボリンジャーバンド幅は拡大し、+1Σから+3Σの範囲までドル高・円安へと強まりました。ボリンジャーバンド+2Σを上回る状態を維持するなら、強い円安局面です。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大幅を大きくする円安局面となり、75日ボリンジャーバンド+2Σ以上で推移しています。+2Σ以上で推移が続くなら、円安は強まる可能性があります。+2Σを下回ると強い円安局面は一服します。3月の観察ポイントです。
<105JASDAQ指数&107東証マザーズ指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
今週の「105」JASDAQ指数も、米国市場の反発に連動しました。指数は下げていますが、個別株は75日移動平均線を上回る銘柄数から見ると、1月でボトムを付けた様に見えます。指数は25日移動平均線までの戻りであり、下げ止まったとは言えません。米国NASDAQ指数に連動する動きは続くと見る動きです。個別株のボトムが増えるか観察です。3月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
今週の「107」マザーズ指数も同じく反発しました。200日移動平均線から大きく下げた局面から、25日移動平均線まで戻した動きです。こちらも個別株は75日移動平均線を上回る銘柄数は、1月をボトムに増加が続いています。個別株は1月をボトムに切り返している様に見えます。3月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
今週の反発は、前週の評価損率の数値が悪化した事の反動と言えます。評価損率は-14.32%(2/25)→-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)と2月から-10%以下の悪化水準が続いていました。今週の反発は、数値の悪化から買戻しが入った事が分かります。決算売りを控え、まだ大きく改善が続くかはわかりません。また悪化に戻ると追証の投げ売り局面となります。
4週続けて週間で約-500円以上値下がりが続いた後、今週は週間で約+1500円値上がりしました。4週の下げ幅のうち、3週分を切り返したと言えます。評価損率の悪化が戻りを大きくしました。大きく戻す中でも、戻りの域を脱していません。週間で+500円以上値上がりしたので、上昇転換の上げ幅ですが、来週以降、反落に転ずる心配があります。3月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、前週まで3月は大陰線で、24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下割れていました。今週は大きく戻し、24ヶ月移動平均線を上回るまで下ヒゲを伸ばす戻りとなりました。24ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る状態を維持できれば、下げに向かう動きです。また下回ると60ヶ月移動平均線(23500円)に向けた下落局面に向かいます。
チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)が下向きで、上値抵抗線を強めている状態は変わりません。24ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回り維持できても、上値は上値抵抗線が重く控えています。再度24ヶ月移動平均線を下回る心配がある状態です。下回ると、次は60ヶ月移動平均線(2350円)→次は10年移動平均線(2万円)と下げる動きです。3月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、今週の米国市場の戻りに連動し、大きく戻しました。大きく下げた局面からのリバウンドの域は脱していません。まだ25日移動平均線を上回ったところです。25日移動平均線を上回る状態を維持できなければ、戻り売りは続きます。引き続き、米国市場の動き、ウクライナ状況に左右される状況は続きそうです。
チャート的には、200日移動平均線から大幅な下落局面からリバウンドし、25日移動平均線まで戻したところです。25日移動平均線を上回る状態を維持できなければ、また下降相場に逆戻りします。3月の観察ポイントです。
ロシアのデフォルトの影響どうなる。露・ウクライナの戦争はゲリラ戦に向かうか。米国NASDAQ指数の切り返しいつまで続く。世界はどう動く。
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