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※次回の掲載は5/9(月)です。
軟調で迎える大型連休
日経平均は27000円前後でもみ合い続くが、チャートの状況は危ういままだ。年初から3/9安値34681円まで下落してチャートは陰転、その後3/25に28338円まで戻したものの、割り込んだ200日線や52週線を抜けずに頭を叩かれている。つまり、3/25の戻り高値28338円や200日線、52週線を突破しなければチャートは好転せず、二段下げ懸念を抱えた状況にあるということ。
日足チャートでは、3/9安値34681円と4/12安値26304円を結んだ下値支持線が引ける。200日線のところの上値抵抗線との間で「三角保ち合い」という見方もでき、まずはこの三角からの放れが焦点になる。
ただ、先週22日の米国株が急落しており、日経平均は下値支持線を割り込む可能性が高い。ここを割り込むと、3/25高値からの短期二段下げ、そして年初1/5高値からの二段下げと、二つの二段下げリスクが台頭する。
日経平均日足
そして気になるのは米国株だ。NYダウは先週33811-986ドルと大きく続落、ナスダックは12839-335(ポイント)で3月の安値12555に迫る。どちらもチャートは日経平均同様「二段下げ」リスクを募らせている。
NYダウ日足
ナスダック日足
米国はインフレ圧力を抑えるたに5/3-4日のFOMCで0.5%の利上げが確実とされ、資産売却(QT)に動き出す可能性もあり、10年債利回りは2.9%台に上昇中。一方、日本は日銀の低金利政策により「円」の独歩安が進む。そして債券安(国債金利上昇)、株安と「トリプル安」に見舞われている。
日米ともいま株式市場は逆風下にあり、昨年までのゴルディロックス相場の雰囲気はなく、流れ込んだ大量の投資マネーは撤退をうかがう雰囲気だ。
4/29から日本は大型連休に突入する。4/28に日銀金融政策決定会合、5/4にFOMCがあり、積極的な買いは期待できない。そして連休中の海外マーケットも不透明感否めず、いずれにせよ連休明けまで慎重姿勢の様子見相場となろう。次ぎは連休明け5/9に配信します。
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