日経平均株価の動き(2022年04月22日)

個別株が売られる中で、日経平均株価は下げ渋っています。3月の下落以降、下がると買い支えが入ってくる。これが政府の株価対策なのか。4月から5月に向けて下げたところが買い場と述べてきましたが、なかなか下げないまま5月を迎えます。日銀の買い支えの効果が大きいと感じられます。

5月に2023年業績予想が出揃います。2023年業績予想が出揃うと底入れ、切り返してくると見ています。業績発表の他に、昨年9月高値以降の信用期日が明けるため、信用需給が改善してくるからです。下値買いが入る中で、戻り売りが減ってくると見るからです。

5月の業績発表では、2ケタ増収増益銘柄、増収増益銘柄、増収増益で底値立ち上がり銘柄、先に上昇基調に乗せている増収増益銘柄などが値上がりすると見ている銘柄のイメージです。2ケタ増収増益銘柄はプロ(投信・年金など)が買ってくるから、上昇基調が続く銘柄と見る事が出来ます。

露・ウクライナ戦争から、ドイツは防衛費を1%→2.2%に大幅増額を決定しました。日本も防衛費をEUにならい、GDPの1%→2%の増額を会議し始めました。2倍に増額するのですから、これから防衛産業に関わる企業の業績が大幅アップする事が予想されます。また防衛産業に乗り出す企業も増える事も予想されます。

現在の露・ウクライナ戦争を見ても、ドローンなどの精密兵器は通信・GPSなどで目標に向けて誘導されています。これを見ても通信も防衛力に含まれている事が分かります。これから通信産業も、精密兵器の防衛の担い手になる事がわかります。

精密兵器はハイテク・半導体技術を駆使した武器です。これから半導体など、精密部品分野も防衛の担い手になるでしょう。工場の増設、素材の量産、開発設備の増設、製造員の増員、保管場所の確保、輸送のトラックまで、幅広い分野が潤う事になると見ています。

これからGWを迎えます。GW中に何か起こった場合のリスクヘッジとして、今まではGW前に、いったん株を手放してきました。5月に相場が下がれば買い場と見ています。5月に政府の方針がハッキリしてくれば、6月以降、株式市場は上昇転換してくると見ています。

コロナ禍、露・ウクライナ戦争から石油価格、希少金属、木材、食料など多くが高騰しています。買う側は高く買う訳ですから、逆に売り側は大儲けします。値上げできる売る側の企業は好業績になります。この価格高騰が続く間は、2極化する可能性があります。

現在の様な穀物の不作や不足には、18世紀の英国経済学者、グレゴリーキング博士のキングの法則が使われてきました。ロシアのボイコット素材にも通用すると考えます。10%不足→価格30%アップ。20%不足→価格80%アップ。30%不足→価格1.6倍。40%不足→価格2.8倍。50%不足→価格4.5倍になる。過去の買い占めもこの様な理由からです。今後、日本への供給量が不足すれば、大幅な価格上昇になる事が予想されます。逆に売る側は大儲けするでしょう。

個別株は増収増益する株から、上昇転換してくると見ています。次に底値から立ち上がる株、現在上昇基調の株など、上昇転換から上昇基調を強める株が増えると見ています。今のうちから、この様な業種や銘柄をピックアップしておくのが良いと見ています。

4月4週の東証プライム(1840銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数を下回る状況は続いている。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→(7)613銘柄(225種83)→(14)677銘柄(225種105)→(21)720銘柄(225種126)と225種だけ買い支えている事が分かる。4月の観察ポイントです。

4月4週の東証スタンダード(1465銘柄)の減少は横ばい。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月(8)549銘柄→4月(15)519銘柄→4月(22)515銘柄と横ばいした。4月の観察ポイントです。

4月4週のグロース市場(464銘柄)は少し減少が続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月(8)270銘柄→4月(15)244銘柄→4月(22)220銘柄と減少が続いている。4月の観察ポイントです。

4月4週の東証プライム(1840銘柄)は減少も225種は買われた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月(8)645銘柄(225種77)→4月(15)628銘柄(225種91)→4月(22)623銘柄(225種102)と225種は買われている。4月の観察ポイントです。

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、3月の戻りのあと75日から200日移動平均線が上値抵抗線となり、上値は伸び悩んでいます。今週は切り返しましたが、200日から75日移動平均線で、上値は伸び悩んでいる事がわかります。200日移動平均線を上回ってくれば、上昇基調に戻します。上回れるか。4月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も戻しましたが、25日から75日移動平均線を上回ずにいます。25日から75日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってこなければ、上昇相場に戻せません。引き続き、25日から75日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場は続くと見る動きです。4月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

急速な円安が続いています。今週は129円まで急速な円安となっています。米国の「840」短期金利、「841」長期金利の上昇は続き、金利は3%台に乗せてきた。FRBの発表を先取りしている。4月の75日ボリンジャーバンド幅は、急拡大局面を続けています。ボリンジャーバンド+2Σを上回る状態を維持するのは、強い円安状態を表しています。

日足チャートでは、3月から75日ボリンジャーバンド幅の急拡大が続いている円安局面です。75日ボリンジャーバンド+2Σ以上で推移する間は、円安局面が続くと見る動きです。戦時下、インフレ、石油高など強いドル買い円安材料の元になっています。2002年の135円を目指すのか。4月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数は、3月末に200日移動平均線まで戻してから、引き続き、25日から75日移動平均線を上回る下げ止まりの動きが続いています。75日移動平均線を下回ると下降転換します。75日移動平均線を維持できるかどうか。4月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

今週も、日経平均は乱高下しています。前週比でプラスに転じたら、週末に売られ、マイナスとなりました。下げ渋っているが、上値は伸び悩んでいます。日経平均は戻しても、上値は買い進まない。評価損率の数値の改善は、進んでいないように見えます。5月連休が近づくと買いは見送られやすくなります。5月は信用期日の改善なら、買い進むと見ています。

評価損率は-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)→-12.70%(4/8)→-12.49%(4/15)と改善していません。日経225種より個別株の戻りが弱い事を意味します。上値は26週から13週移動平均線(上値抵抗線)を上回れずにいます。週間で+500円以上値上りしないと上昇転換はしてません。4月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

4月の月足チャートは、前月比で前週の-1500円安→-710円まで戻しています。今週も、日銀の買い支えで下げ幅は縮小しました。24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下支えしています。下支えはあっても、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は上回れていません。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る買いは進んでいません。

チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)は下向き状態です。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れば上昇基調に戻しますが、上回る水準まで日銀は買わない事、上値に戻り売りが続いているからだと見ています。24ヶ月移動平均線を下回れば、60ヶ月移動平均線(23600円)が下値支持線まで下がります。日銀の買い支えは5月も続くのか。4月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

日足チャートでは、今週も戻しましたが、75日移動平均線は上回れていません。これから5月連休を迎えます。5月連休前ですから、上値まで買い進みにくい状況です。75日移動平均線(上値抵抗線)を上回って維持できれば、下げ止まる動きと見る事が出来ます。

チャート的には、75日移動平均線を上回れなければ、下げ止まりと見る事はできません。5月連休前に、25日から75日移動平均線を上回り、下げ止まる動きまで戻せるかどうか。5月連休中は世界市場は営業しています。連休後のリスクを取る期待感があるかどうかが、75日移動平均線を上回るまで買い進めるかどうかです。4月中にリスクを取る投資家が増えて上値を買ってくるなら、5月は買われる見る事が出来ます。4月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

露の戦争は欧米の応援で劣勢になるのか。米国NASDAQ指数の下落は止まるか。5月の業績発表前に買われるか。世界はどう動く。

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