利上げ、景気先取り、インフレ警戒など、米国市場の下落は続いています。特にNASDAQ指数の下げ幅は大きくなっています。米国市場が続落する中で、日本市場も弱い動きが続いています。日経平均は3月安値は上回っていますが、24ヶ月移動平均線を下回ってきました。3月安値を下回ると見ていましたが、なかなか下げない。日本は日銀の買い支えで下げ渋る動きが続いています。
5月連休が明けて、2023年業績予想が出揃ってきました。全体相場が弱い中でも、好業績予想を発表した銘柄は買われています。テーマに沿った材料株も買われています。個別株の動きを見ると、NY市場の影響を受けなくなっています。日本株への影響を心配しましたが、米国は金融緩和から縮小へ、日本は大規模な金融緩和を継続しています。日本が大規模な金融緩和を続けている間は、大きく下げにくいと感じられました。下値は浅くなると見方を修正します。
2023年業績予想の発表が出揃って、個別株が下落の影響を受けなくなったころ、株価はボトム形成から徐々に切り上げる動きに戻してくると見ています。5月から6月のボトムから7月に向け、戻り高値を取ってくると見ています。5月は、下げればボトム形成から買い場と見ています。
2ケタ増収増益株、好業績株、先行して買われている上昇基調株など、個別株物色から買われてくると見ています。相場全体が買われるときは力強く値上がりするが、個別株物色相場では、日経平均の上げ幅は上値抵抗線前後までと見ます。
日経平均の日足チャートの動きは、200日から75日移動平均線が上値抵抗線です。この様な下降局面では、反発に転じても、75日から200日移動平均線前後が戻りメドと見ます。5月のボトム形成後、7月に向けて戻り相場に向かうと見ています。
米国の経済状態、インフレ、露・ウクライナ戦争の影響など、経済の影響を考えれば、本格的なボトム形成から上昇局面に向かうのは、秋以降か年末までズレ込む可能性があります。業績の良い株は買われるため、しばらく個別物色相場が続くと見る理由です。
個別株は、2023年業績予想が2ケタ増収増益予想発表した銘柄、好業績株、材料株などが買われる株です。テクニカル面では、下げが大きかった銘柄、調整期間が長かった銘柄、調整が終わった動きから買われてくると見ています。業績的には、2ケタ増収増益銘柄などピックアップしてください。
5月2週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、減少が続いている。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月(2)677銘柄(225種107)→5月(12)434銘柄(225種81)と減少している。5月の観察ポイントです。
5月2週の東証スタンダード(1462銘柄)は少し減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月(6)571銘柄→5月(13)471銘柄と減少した。5月の観察ポイントです。
5月2週のグロース市場(468銘柄)は減少続く。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月(6)176銘柄→5月(13)142銘柄と減少は続いた。5月の観察ポイントです。
5月2週の東証プライム(1838銘柄)も減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月(6)886銘柄(225種130)→5月(13)720銘柄(225種104)と減少は続いた。5月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
5月に入り「801」NYダウの下げ幅は大きくなっています。あっさり3月安値を下回ってから、下落は続いています。しばらく下降基調は続きそうな状況です。200日移動平均線と75日移動平均線の2線カイリは大きくなっているので、短期的にはリバウンド局面は近づいています。しばらく調整相場は続くか。短期的にはリバウンド待ちか。5月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数の安値更新は続く。3月の安値を下回ってからも、安値更新相場が続いています。日経平均が下げ渋る中、NASDAQ指数は安値更新相場を強めています。200日移動平均線と75日移動平均線の2線カイリ幅は大きくなっているので、リバウンド局面は近づいています。売られ過ぎると、短期的にリバウンドは近くなります。5月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
日銀の金融緩和発表、米国の利上げ発表から131円まで円安が進みました。急速に進んだ円安だが一服感が出てきました。3月から75日ボリンジャーバンド+2Σ以上で推移する強い円安局面でしたが、今週から+2Σを下回ってきました。円安に一服感が出てきた動きと見る事が出来ます。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の急拡大が続く円安局面は続いてきましたが、75日ボリンジャーバンド+2Σを下回ってきました。さらに10日移動平均線を下回ってきたので、25日移動平均線から+1Σ前後まで円高に戻す動きに向かいそうです。135円を目指すか。125円に戻すか。5月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
「125」東証スタンダード単純総合指数は、3月の安値を上回っています。75日移動平均線で下げ渋っていましたが、75日移動平均線を下回る底割れの動きに転じてきました。再度上回ってくれば、ボトム形成の動きと見る事が出来ます。切り返してくるか。5月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
3月の評価損率は-15.66%まで悪化しました。4月末の評価損率は-12.87%でした。昨年9月高値の信用期日は3月に終わりました。5月は昨年11月の期日を迎える事から、需給整理は改善に向かうように見えます。ここから評価損率の数値が悪化してくることは、需給改善に向かう動きと見る事が出来ます。売られれば需給改善に向かうので買い場になります。
評価損率は-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)→-12.70%(4/8)→-12.49%(4/15)→-12.81%(4/22)→-12.88%(4/28)と悪化は続いています。週間で+500円以上値上りすれば、上昇転換と見て下さい。5月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
3月は+1295円で引けました。4月は-974円で引けました。5月は昨日-1084円安→本日-420円まで戻しました。月足チャートでは、下げ渋っていた24ヶ月移動平均線(下値支持線・26800円)を下回ってきました。下値支持線を下回ってきたので、次は60ヶ月移動平均線(下値支持線・23700円)と見ますが、まずは3月安値は維持しそうです。下回ってくれば、60ヶ月移動平均線まで下ブレする心配は残ります。
チャート的には、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に押され、もう少しで6ヶ月移動平均線と24ヶ月移動平均線はDクロス寸前です。6ヶ月移動平均線が24ヶ月移動平均線を下回ってから、ボトム形成に向かうと見ています。5月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、25日から75日移動平均線(上値抵抗線)で売られて下げています。3月安値まで約1000円幅のところまで下げてきました。日銀の買い支え効果が続いているので、当面は3月安値前後がボトムになりそうです。5月は下がれば買い場になります。
チャート的には、25日から75日移動平均線を上値抵抗線に上値を切り下げています。引き続き、25日から75日移動平均線を下回る状態は、下降基調は続きます。短期的には25日移動平均線を上回ると下げ止まる動きになります。5月の観察ポイントです。
米国NYダウ、NASDAQ指数の下落相場は続く。インフレどこまで続く。露・ウクライナ戦争は長期化するか。世界はどう動く。
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