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リバウンド、25日線トライなるか
「底堅さが目立つ日本株」、そんな見出しを日経新聞で見かけた。市場関係者からもそのようなコメントを最近見聞きするが、本当にそう言えるだろうか。
たしかに、ナスダックに続いてNYダウもこの5月に年初来安値を更新、週足チャートは2月安値を割り込み二段下げに突入した。それに対して日経平均は3月安値24681円より1800円程上の26000円台で推移している。同じ下げ基調にありながら日本株は下げ渋っており、金利上昇に強い・・、いま売る理由が見当たらない・・などのコメントが目立つ。
だが、「株の達人」で日経平均をドル建てベースで表すと景色はガラリと変わる。ドル建てだと昨年9月281ドルをピークに→10月244ドル台→12月242ドル台→1月225ドル台→3月212ドル台。そして直近5/10に197.37ドル安値と下げ続けていて、チャートはナスダックに似ている。
ドル建て日経平均日足
3月から加速する「ドル高/円安」の影響もあるだろうが、外国人投資家の目で見た日本株は昨年9月(岸田総理誕生)から下げ基調となって年初来安値を更新中。為替(ドル/円)の日足を見ると、131円台の二点高値から、5/12に127.53円と円高に戻したが、25日線に差し掛かって動きを止めている。再び「円安」方向に切り返すのか、それとも25日線を割り込んで「円高」方向に流れを変えるのか、為替チャートは25日線が一つポイントになるだろう。
為替日足
NYダウとナスダックは厳しく下げたが、二段下げのN波に迫り、日足のRCIは底値十分で、13日のNYダウは「明けの明星」を見せており、ここから反発する可能性はある。ナスダックは11/22高値から26週目を迎える。
NYダウ日足
ただし、上に25日線や75日線が待ち構えていて、それを突破するまでは「下げ基調の中でのリバウンド」だ。日経平均も13日に678円高26427円と反発、今週も上昇で始まると思われるが、26800円処にデッドクロスした25日線と75日線が控える。
ボラティリティ(変動率)を高めていることから日米とも乱高下しやすく、今週は日米とも25日線を突破して好転の兆しを見せることできるかが一つ焦点になる。その好転の兆しを確認するまで様子見姿勢は変わらない。
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