日経平均株価の動き(2022年05月20日)

2023年業績予想は出揃ってきました。好業績予想の銘柄も多く、買い材料になっています。割安株の水準、売られ過ぎた銘柄の多さから、5月から6月は買い場となり、7月に向け戻り相場を形成すると見ています。3月は日経平均が戻しましたが、7月に向けた戻り相場は個別株が戻す相場になると見ています。

ニュースでは、露・ウクライナ戦争は長期化するだろうと言う専門家の意見が多く流れています。先の事はどうなるのか分からないが、長期化がもたらす弊害はエネルギー価格の上昇、農作物の上昇など、インフレ材料になっています。

原料価格の上昇から、メーカーは製品価格の値上げを発表しています。また最高益を発表した企業も多いです。今後の企業業績にプラスに働く場合、株価は割安になり、買い材料になるでしょう。またコロナ禍が収まり、経済活動が活発になれば、エネルギー消費は増加し、石油、電力、ガスなど業績の上方修正が期待できるでしょう。しばらく業績的に恩恵を受ける株の上昇が期待できると見ています。

NYダウの下降相場、露・ウクライナ戦争、中国0コロナなど、市場的に不安定な要因が残っていて、買いに慎重な動きがみられました。日銀だけ金融緩和を続けていて、日経平均が2万6000円を下回ると買われて下げない状態が続いてきました。思っていたより下げなかった。日銀のおかげと言えばよいのか?日本は下げそうにないと言う動きから、買いは広がっていくだろうと見ています。

3月に昨年9月高値の信用期日が明けて、5月に11月の信用期日まで整理してきました。需給が改善の方向に向かっている事が分かります。需給が改善する中で業績発表を迎えました。好業績株は買われる材料になるし、需給改善から上がりやすくなっています。

引き続き、2ケタ増収増益株、好業績株、先行して買われている上昇基調株など、個別株物色から買われる流れは続きそうです。日経平均の上げ下げはあっても、個別株物色相場から好業績株、材料株などの個別株の値上がりが続くと見ています。好業績株をピックアップしましょう。

5月3週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数はNYダウが乱高下する中で増加に転じた。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月(2)677銘柄(225種107)→5月(12)434銘柄(225種81)→5月(19)582銘柄(225種94)と増加に転じた。増加は続くか。5月の観察ポイントです。

5月3週の東証スタンダード(1461銘柄)は少し増加する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月(6)571銘柄→5月(13)471銘柄→5月(20)526銘柄と少し増加した。5月の観察ポイントです。

5月3週のグロース市場(468銘柄)も少し増加する。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月(6)176銘柄→5月(13)142銘柄→5月(20)153銘柄と少し増加した。5月の観察ポイントです。

5月3週の東証プライム(1838銘柄)も少し増加した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月(6)886銘柄(225種130)→5月(13)720銘柄(225種104)→5月(20)746銘柄(225種103)と少し増加に転じた。5月の観察ポイントです。

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

5月に「801」NYダウは3月安値を下回るまで下げ、乱高下が続いています。現在は売られ過ぎの買い、戻れば戻り売りと乱高下しています。目先は75日カイリ率では、3月と同じく-5%を下回ったところから戻りやすくなっています。下げ止まりから戻り局面に転ずるか。下落は続くか。25日移動平均線を上回るまで、下げ止まりの確認はできません。5月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は10日移動平均線に沿って3月安値を下回ってからも、下げ相場は続いています。現在は3月の安値を下回った水準で、75日カイリ率で-10%を下回ったところです。3月と同じく、売られ過ぎからリバウンド局面に転じやすい水準と見ていますが、10日から25日移動平均線を下回る間は、戻り売り相場は続きます。10日から25日移動平均線を上回るといったん下げ止まる動きになります。5月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は131円まで進んだ円安後、131円を付けてから75日ボリンジャーバンド+2Σ以下を下回ってきました。強い円安局面は一服する動きになっています。前週から+2Σを下回り、25日移動平均線を下回り+1Σまで下げてきました。円安に一服感が出てきた動きです。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の急拡大の円安局面から、75日ボリンジャーバンド+2Σを下回り、25日移動平均線を下回り、+1Σまで下げた後は、再度25日移動平均線を上回れば円安に戻す動きとなりますが、25日移動平均線を上回れなければ、少しずつと円高に戻す動きになります。135円を目指すか。125円に戻すか。5月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数は、3月の安値は上回っていますが、75日移動平均線前後で下げ渋る動きです。再度75日移動平均線を上回ってくれば、底入れの動きと見る事が出来ます。下げ止まりから立ち上がってくるか。5月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

3月の評価損率は、-15.66%まで悪化しました。4月末の評価損率は、-12.87%→前週(5/13)-13.19%まで悪化してきました。評価損率の悪化は、ボトムが近づいている事を示すものです。昨年9月高値の信用期日は3月に過ぎて、5月は11月の新陽期日を迎える事から、株価の下落は需給改善に向かっていると見る事ができます。さらに売られた場合、需給改善から反発が近づく買い場になります。

評価損率は、-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)→-12.70%(4/8)→-12.49%(4/15)→-12.81%(4/22)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)と悪化は続いている。評価損の悪化の後、週間で+500円以上値上りすれば上昇転換と見て下さい。5月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

3月は+1295円で引けました。4月は-974円で引けました。5月は-1084円安→前週-420円→今週-108円まで下げ幅は戻しています。売られても下値が買われている事が分かります。月足チャートでは、下げ渋っていた24ヶ月移動平均線(下値支持線・26800円)まで戻してきました。下がると日銀の買いが強力な事が分かります。

チャート的には、上値は6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に押されているが、下回っていた24ヶ月移動平均線まで戻してきました。6ヶ月移動平均線を上回ってくるようなら、回復の動きと見る事が出来ます。6ヶ月移動平均線を上回るか。24ヶ月移動平均線を下回るか。5月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

日足チャートでは、25日から75日移動平均線(上値抵抗線)で売られ、上回れない状態です。3月安値を下回る心配がありましたが、2023年度業績予想が出揃って買われやすくなりました。3月安値は下回らず、戻り相場に向かいそうです。日銀の買い支えに、新規買いが入りやすくなったからです。7月に向け戻り相場に向かう様に流れは変わってくると見ています。

チャート的には、25日から75日移動平均線を上値抵抗線に上値は伸び悩んでいます。25日から75日移動平均線を上回る動きに転ずると、下値が買われ、上げ幅は大きくなります。引き続き、25日移動平均線から75日移動平均線を上回るところがポイントです。5月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国NYダウ、NASDAQ指数は戻り相場に向かうか。資源のインフレどこまで続く。露・ウクライナ戦争は長期化するか。世界はどう動く。

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