日経平均株価の動き(2022年05月27日)

2023年業績予想は出揃いました。個別株では好業績予想の銘柄も多く、買い材料になっています。業績発表以降、日経平均の月足では24ヶ月移動平均線前後で下げ渋っています。割安株が多い事から、上値の戻り売りを消化しながら、7月に向け、戻り相場が続くと見ています。

コロナ感染者は大幅に減りました。4月から外国人留学生の受け入れが始まり、都心では外国人の学生を多く見る様になりました。また外国人の観光者を多く見る様になりました。6月から受け入れ人数を2倍にするのですから、徐々にインバウンドも良くなるだろうと思われます。コロナが増えなければ良いが。

露・ウクライナ戦争の長期化が心配されています。長期化からなる弊害で、エネルギー価格の上昇、農作物価格の上昇、幅広い価格上昇がインフレ材料になっています。今後の公共料金の値上がり、食料品の値上がりなど、庶民の購買意欲が心配されています。

米NY市場の乱高下も心配されています。米国市場が安定しなければ、世界の株式市場は安定しないでしょう。日本は2020年から続く日銀の買い支えの弊害から、調整期間が延びている様に感じられます。一気に値幅調整から切り返す上昇転換はなく、日柄整理の調整が終わるまで待たなければならない。7月に戻りがあっても、次のボトムは秋以降にズレると見ています。次の上昇局面は、年後半にズレる心配が残ります。

現在の相場観察では、日経平均の上値が重い事から、相場の上昇転換より、個別株物色相場と言えます。日経平均は調整局面を脱せずにいますが、好業績株は買われています。この様な個別株で業績の良い個別株物色相場が続くと見ています。引き続き、個別株で業績が良い割安株、上昇基調の株などの注目は続きます。

引き続き、2ケタ増収増益株、好業績株、業績の良い上昇基調株など、個別株物色から買われる流れは続きそうです。日経平均は上値が重いため上昇転換待ちの状態です。個別株物色相場から好業績株、材料株など、個別株の値上がりから、好業績株で上昇基調、底値上昇転換などピックアップしましょう。

5月4週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、少し増加しつつあります。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月(2)677銘柄(225種107)→5月(12)434銘柄(225種81)→5月(19)582銘柄(225種94)→5月(26)642銘柄(225種96)と増加は続いている。さらに増加は続くか。6月に向けた観察ポイントです。

5月4週の東証スタンダード(1461銘柄)は横ばいで推移している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月(6)571銘柄→5月(13)471銘柄→5月(20)526銘柄→5月(27)567銘柄と横ばいで推移している。5月の観察ポイントです。

5月4週のグロース市場(468銘柄)も少し増加は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月(6)176銘柄→5月(13)142銘柄→5月(20)153銘柄→5月(27)160銘柄と増加は続いている。6月に向けた観察ポイントです。

5月4週の東証プライム(1838銘柄)も増加した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月(6)886銘柄(225種130)→5月(13)720銘柄(225種104)→5月(20)746銘柄(225種103)→5月(27)804銘柄(225種106)と増加した。6月に向けた観察ポイントです。

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

前週に30600ドルまで下落後、今週の「801」NYダウは、1370ドル以上切り返しています。3月安値を上回る水準まで戻してきました。この水準を維持できれば、いったん下げは止まったと見る事ができます。3月安値を下回れば再下落に転じます。目先は、下げ止まりから戻り局面に転ずるか。5月安値を下回るか。25日移動平均線を上回ってくるか。5月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数は、10日移動平均線に沿って安値更新してきましたが、10日移動平均線を上回るリバウンドに転じてきました。10日移動平均線を上回ってきたので、まずは安値が確定し、下げ止まりの動きに向かうか。売られ過ぎリバウンド局面から、10日から25日移動平均線を上回るリバウンドに向かうか。10日から25日移動平均線を上回れないと再下落に転じます。6月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は131円まで進んだ円安後、75日ボリンジャーバンド+2Σを下回り、円安に一服感が出ています。今週は25日移動平均線を下回り、+1Σも下回ってきました。+1Σを上回ってこなければ、円安に戻せません。円安に一服感が出たと見る動きです。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の急拡大の円安局面から、75日ボリンジャーバンド+1Σを下回る調整局面に転じています。+1Σを上回ってこなければ、25日移動平均線も上回れません。25日移動平均線を上回れなければ、円高に戻す動きになります。135円を目指すか。123円に戻すか。6月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数は、3月の安値を上回る水準で、75日移動平均線前後で下げ渋る動きが続いています。75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、底入れ下げ止まりの動きと見る事が出来ます。再下落に転ずるか。立ち上がってくるか。6月に向けた観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

前週の評価損率は-15.66%まで悪化し、今週発表の数値は-12.16%と少し改善しました。4月末の評価損率は、-12.87%→前週(5/13)-13.19%→今週-12.16%(5/20)と数値の悪化状況は続いています。前週の評価損率の悪化でボトム接近と見られました。高値の信用需給改善に、2023年業績予想も出揃ってきました。需給改善と好業績銘柄から買われやすくなっています。

評価損率は、-13.00%(3/4)→-15.66%(3/11)→-12.27%(3/18)→-11.36%(3/25)→-11.94%(4/1)→-12.70%(4/8)→-12.49%(4/15)→-12.81%(4/22)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)→-12.16%(5/20)と悪化は続いています。評価損の悪化が続く中で、週間で+500円以上値上りすれば、上昇転換と見て下さい。6月に向けた観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

3月は+1295円で引けました。4月は-974円で引けました。5月1週は-1084円安→2週-420円安→前週-108円安→今週-66円安と下げ渋っていますが、伸び悩んでいる上値が重い事を示す動きです。月足チャートでは、24ヶ月移動平均線(下値支持線・26800円)で下げ渋っていますが、上値は6ヶ月移動平均線で伸び悩んでいます。

チャート的には、上値は6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に押されて伸び悩んでいる事が分かります。下値は24ヶ月移動平均線(下値支持線)で下げ渋っています。6ヶ月移動平均線を上回ってくるようなら、回復の動きと見る事が出来ます。6ヶ月移動平均線を上回るか。24ヶ月移動平均線を下回るか。6月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

日足チャートでは、25日から75日移動平均線(上値抵抗線)を上回るまで戻せていません。75日移動平均線まで戻すと売られています。75日移動平均線を挟み、上下どちらかに動こうとしています。75日移動平均線を上回れば、買われてくると見る動きです。

チャート的には、200日移動平均線を下回った状態で、株価は25日から75日移動平均線を上値抵抗線に伸び悩んでいます。200日移動平均線を下回っている状態は、下降ボックス相場です。現在は下降ボックス相場の中で、25日から75日移動平均線を上回れるかどうか。上回れなければ、上値に売り物が多い事を示します。上回ってくれば買いが増えるリバウンド局面に転じます。引き続き、25日移動平均線から75日移動平均線を上回ってくるか。6月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国NYダウ、NASDAQ指数は戻り相場に向かうか。資源インフレどこまで続く。露・ウクライナ戦争は長期化するか。世界はどう動く。

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