5月初旬、日経平均は大きく売られましたが、業績発表後に切り返し、+432円高で引けました。6月も上昇の流れを引き継いで始まり、上げ幅を伸ばしています。昨年より需給整理が終わり、業績発表から4月から5月がボトムの買い場と述べてきました。この流れは6月も続き、7月中旬に向けて戻り高値を取りにいく上昇局面は続くと見ています。
まだ5月に2023年業績予想は出たばかりです。まだ割安面にあったり、上昇の初動だったりと、上げ余地を残している銘柄は多く残っています。この様な銘柄は、7月中旬に向けて上昇相場を作ると見ています。引き続き、好業績銘柄、割安銘柄、上昇初動の銘柄、上昇基調の銘柄なと、値上がりする銘柄と見ています。
6月入りから、東証P銘柄(1838)で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、950銘柄(225種129)と半数を上回って始まりました。まだザラ場でありますが、数値的には上昇転換と判断できます。半数を上回る状況を維持するなら、値上がりする銘柄数は増加し、さらに上昇は強まっていくと見る事が出来ます。また週間で+500円(980円)以上、値上がりし、上昇転換したと判断できます。
日足のチャート的には、200日移動平均線が一番上にあり、その下に75日移動平均線が下回って推移しています。本格的な上昇相場は、75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってこなければなりません。まだ上回るには日柄を要します。7月に向けた戻り相場は、200日移動平均線を上値抵抗線とする戻り相場です。200日移動平均線を上回ると、次は1月高値(29388)が目標になり、次は11月高値(29960)になり、次は9月高値(30795)になります。戻す力の強弱により、上値目標メドは変わります。
相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。相場の先導株と言えます。半導体関連株の動きを見る事で、相場の流れを掴むことができます。その代表的な半導体関連株であるアドバンテスト、フェローテック、東京エレクは75日移動平均線を上回ってきました。半導体関連株も下げの調整が終わりつつあることが掴めます。今後、半導体関連株の動きが強くなってくれば、相場は強まる事が掴めます。伸び悩んだ時はまだ弱いと判断できます。
引き続き、2ケタ増収増益株、好業績株、業績の良い上昇基調株など、個別株物色から買われる流れは続きそうです。225種の値上がりが増加してきたことから、日経平均の上値も買われつつあります。個別株物色相場から好業績株、材料株、好業績株で上昇基調、底値上昇転換などピックアップしましょう。
6月1週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数を上回る増加に転じた。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月(2)927銘柄(225種129)と増加し上昇転換の数値です。さらに増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月1週の東証スタンダード(1458銘柄)も増加した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月(3)694銘柄と増加した。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月1週のグロース市場(468銘柄)も増加した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月(3)223銘柄と増加した。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月1週の東証プライム(1838銘柄)も増加は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月(3)1033銘柄(225種142)と増加は続いている。6月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
前週は週間で1951ドル高しました。昨年以降、最大の週間上げ幅となりました。今週の「801」NYダウも、戻り売りを消化しながら、25日移動平均線は上回って推移しています。25日移動平均線を上回って推移している間は、上昇の流れは続きます。75日移動平均線を上回るまで戻せるか。75日移動平均線を上回ると強い戻りとなります。6月の観察ポイントです。
前週の「803」NASDAQ指数は、週間で+777ポイント上昇し、25日移動平均線を上回ってきました。今週も売り物を消化しながら、25日移動平均線を上回る戻りが続いています。25日移動平均線を上回っている間は、戻り相場は続きます。25日移動平均線を下回ると反落に転ずるが、10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続きます。6月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
前週のドル円相場は25日移動平均線を下回り、-1Σを下回って終わりました。今週は25日移動平均線を上回り、+1Σを上回る円安に転じてきました。75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る状態を維持するなら、円安の動きは続きます。また25日移動平均線も上回っています。+1Σを上回る状態は、円安に戻せたと見る動きです。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は急拡大から縮小に動いていますが、75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る円安に戻してきました。+1Σを上回り、25日移動平均線も上回ってきた切り返しの動きです。25日移動平均線を下回らなければ、円安は続きます。135円を目指すか。123円に戻すか。6月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
3週続けて、「125」東証スタンダード単純総合指数は値上がりしています。75日移動平均線を上回る底入れの動きに転じてきました。75日移動平均線を上回る状態は、底入れ下げ止まりから上昇に向かっている動きと見る事が出来ます。200日移動平均線を上回ると上昇は強まる。6月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
5月最終の評価損率は-12.40%まで改善しました。数値は-12.40%と横ばいと言えますが、改善に向かっています。4月末の評価損率は、-12.87%→前々週(5/13)-13.19%→前週-12.16%(5/20)→今週-12.40%(5/27)と数値の悪化状況は続いているので、上げ余地を残していると言えます。評価損率の悪化はボトムゾーンです。
評価損率は→-15.66%(3/11)→-11.94%(4/1)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)→-12.40%(5/27)と悪化水準で推移しています。評価損率の数値の悪化の中で、今週は週間で+500円以上値上りしたので、上昇転換したと言えます。週間で-500円以上の下げが無い間は、上昇局面は続くと見ます。6月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
3月は+1295円で引けました。4月は-974円で引けました。5月1週は-1084円安→2週-420円安→3週-108円安→4週-66円安→5月末+432円高と切り返し、陽線に戻し、24ヶ月移動平均線を上回って引けました。6月は6ヶ月移動平均線(27150)を上回って始まりました。5月から上昇に戻す動きが強くなっている事がわかります。6月も上値を伸ばしそうです。
月足チャートでは、24ヶ月移動平均線(下値支持線・27100円)を上回る状態に戻し、上値抵抗線であった6ヶ月移動平均線も上回り、上昇転換してきました。チャート的には、6ヶ月移動平均線は下値支持線に変わり、下げた時の下値メドに変わりました。6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る状態は、戻り相場は続きます。6月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、25日から75日移動平均線(上値抵抗線)を上回り、逆に25日から75日移動平均線(下値支持線)になりました。25日から75日移動平均線を上回る状態は、200日移動平均線に向けた戻り相場に向かっています。相場が強まれば突破してきます。
チャート的には、まだ200日移動平均線は下回っていますが、株価は25日から75日移動平均線を上回ってきたので、下げ止まりから反発に向けた動きが強まれば、上回ってきます。まだ200日移動平均線を下回っている状態は、戻り相場の域は脱していませんが、7月中旬に向けて大きく戻してくると見ています。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態を維持できるか。6月の観察ポイントです。
米国NYダウ、NASDAQ指数は戻り相場は続くか。資源インフレどこまで続く。露・ウクライナ戦争は長期化懸念。世界はどう動く。
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