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メジャーSQ、上値挑戦も
先週3日の日経平均は347円高27761円で終えた。チャートは26000円台のもみ合いを上放れて順調に推移、昨年9月高値から引く上値抵抗線に差し掛かり、厚い節目の200日線(27940円)と52週線(28024円)に迫ってきた。今週の焦点がこの節を突破できるか否かであるのは言うまでもない。
先週3日の米国株は、NYダウ348ドル安(-1.04%)、ナスダック304ポイント(-2.46%)と反落、日経平均先物は27570(大証比-220円)で終えた。これで今週の日経平均は下落で始まり、厚い節目に敬意を表して一服入れることになる。昨年来の厚い壁であるから一服入れるのは当然でセオリーでもあるが、ただ壁を抜けないと決めつけるにはちと早すぎる。
勿論、NYダウは下げチャネルを継続するほか、落ち着いていた原油(WTI)が118.87ドルと動き出し、商品CRB指数は323ポイント台と約11年ぶりの高値を更新、インフレ圧力再燃により為替も130円台と「ドル高/円安」傾向を鮮明にしており、「日本売り」が再燃してもおかしくない。
NYダウ週足
ドル円日足
CRB週足
ただし、日経平均のチャートはいま戻り歩調にある。26700円台にある25日線と75日線を割り込むなら「調整入り」を覚悟すべきだが、その両線の上で推移しているうちは「28000円の節突破」の可能性を秘めていると言える。今週末10日がメジャーSQだが、長らく続いた下げ相場で先物には多くの売りが溜まっており、買い戻し(ショートカバー)の出やすい状況にある。そして28000円の節を突破するとストップロス(損失回避)の先物買いにより意外性を発揮することになる。そういった状況は17日にメジャーSQを迎える米国株にも言えることだ。
日経平均週足
NYダウ、ナスダックとも乱高下の展開続くが、日足チャートはリバウンドで25日線を突破し、その25日線を下値にした乱高下は堅調でもある。週足の52週線が厚い節目で、下向きチャネルは変わらないものの、週足RCIは底値に到達しており「リバウンド」を続けてもおかしくない。
日米とも6月は25日線に注視しながら、それを維持しているうちは「上値挑戦」の可能性を秘めている。
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