日経平均株価の動き(2022年06月10日)

2週続けて、週間で+500円以上(9日まで)、値上がりしましたが、週末に反落しました。2週で約+1500円以上値上がりし、短期的に過熱感がありました。また6月SQと重なった事も下落要因でした。それでも週間でプラスを維持しています。5月安値からは、今週の高値まで2500円以上値上がりしました。3月は+3500円以上値上がりしましたが、日経平均だけ大幅に値を戻した割には、個別株の戻りは弱かった。5月からの上げ幅は3月に及びませんが、個別株で戻りが良く、上げ幅を伸ばしている銘柄は増えています。引き続き、7月中旬に向け、戻り相場は続くと見ています。

日経平均は、6月に入ってから一気に200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきました。200日移動平均線(上値抵抗線)を上回る動きは、上値のシコリを消化して上げる動きですが、週末(本日)200日移動平均線を下回った動きは、上値にシコリが多い事が分かります。来週以降、再度200日移動平均線を上回るチャレンジ相場に向かうと見ていますが、上値のシコリに押し戻されるか観察ポイントになります。200日移動平均線を上回れば、2万9000円に向けた上昇が期待できますが、売り場が近づいていると見なければなりません。この7月に向けた戻り相場の後の買い場は、9月から11月頃に向けた押し目待ちと見ています。

日経平均は、75日移動平均線を上回っています。相場は75日移動平均線を上回って始まり、下回ると上昇局面は終わります。7月(来月)に戻り高値を付けた後、75日移動平均線を上回って推移が続くなら、上昇局面を維持しながらの日柄調整から、次の買い場は来ると見る事が出来ます。その場合、次の買い場のタイミングを待つ動きと言えます。75日移動平均線を下回らなければ、秋以降も高値更新を期待する相場になると見ています。

昨年は9月が高値で、その後、4月から5月まで調整局面となりました。現在は、調整が終わって上がり始めてたばかりです。75日移動平均線を維持するなら、また秋以降から上昇局面に向かう動きであり、7月以降の調整局面からどの様な動きを待つか観察ポイントです。株式投資家とは、買う時期・買う銘柄が分かる人を言います。よく分からない人は高値掴みしないように気を付けましょう。株式投資家は、常に上がろだろうと思われる好業績銘柄をピックアップしておくことが、良い結果に繋げられると考えます。

日経平均の日足のチャート的には、一番上にあった200日移動平均線(27950円)を上回ってきましたが、また200日移動平均線(上値抵抗線)を下回るまで押し戻されました。再度200日移動平均線を上回れば、次は1月高値(29388)が目標になり、また次は11月高値(29960)になり、その次は9月高値(30795)の順になります。これから7月中旬に向けて、どこまで戻せるか、上値メドの目安に見て下さい。

相場の流れは半導体から始まり、半導体からピークを付けます。相場の先導株と言えます。今週6857アドバンテストは75日移動平均線を下回ってきました。半導体関連株が戻り売られた動きを見るも、現在の上昇局面は本格的な上昇局面ではなく、まだ戻り相場の域を脱していない事を表しています。本格的な上昇基調に戻すには、日柄がかかる事も表しています。この動きを見ても、今の上昇局面は7月に向けた戻り局面と見る事が出来ます。

引き続き、個別株は2ケタ増収増益株、好業績株、業績の良い上昇基調株など、個別株物色から買われる流れが続いているので、個別株をピックアップしておくことが良いと考えます。

6月2週の東証プライム(1839銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数を上回る銘柄数を維持している。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月(2)927銘柄(225種129)→6月(9)1084銘柄(225種151)と増加し強い上昇局面を維持している。さらに増加は続くか。6月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

6月2週の東証スタンダード(1457銘柄)も増加は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月(3)694銘柄→6月(10)753銘柄と増加した。増加は続くか。6月の観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

6月2週のグロース市場(468銘柄)も増加は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月(3)223銘柄→6月(10)247銘柄と増加した。増加は続くか。6月の観察ポイントです。

東証グロース銘柄

6月2週の東証プライム(1839銘柄)も増加は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月(3)1033銘柄(225種142)→6月(10)1037銘柄(225種145)と増加は続いている。6月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

今週の「801」NYダウは、25日移動平均線は上回った状態を維持していましたが、9日に大陰線で下回りました。上値が重い事を表しています。また25日移動平均線を上回ってくれば、下値は買われている事を表します。25日移動平均線を下回った状態は、下降基調に逆戻りすると見ます。25日移動平均線を上回るまで戻せるか。6月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も、25日移動平均線を上回っていましたが、9日に下落し、下回ってしまいました。上値に売り物が多い事を表す動きです。再度25日移動平均線を上回る状態に戻せれば、下値に買いが入っている事を表す動きになり、25日移動平均線を上回れなければ、また売り物に押されている状態と判断できます。25日移動平均線を上回る状態に戻せるか。6月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

前週にドル円相場は、25日移動平均線を上回る円安に切り返しました。今週も25日移動平均線を上回り、+2Σに迫る134円まで円安となりました。75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る状態を維持するなら、円安は維持されます。また+2Σを上回るなら、さらに円安は強まります。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の拡大傾向に戻しています。75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る円安に戻し、さらに25日移動平均線を上回る状態は、円安は続きます。+1Σを下回り25日移動平均線も下回ると円高に逆戻りします。25日移動平均線を下回らなければ円安は続きます。135円は射程圏内となりました。6月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

「125」東証スタンダード単純総合指数は、75日移動平均線を上回ってから下げずに、200日移動平均線まで戻す強い戻り局面になっています。戻り売りが減り、上値が軽くなり買われている事が分かります。200日移動平均線を上回ると上昇は強まります。6月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

3月の評価損率は-15.75%まで悪化後、今週の数値は-11.08%まで改善しました。約4%改善するのに2ヶ月以上要しましたが、2000円以上値上がりしています。今週も値上がりした事から、来週発表の数値は改善しているだろうと言う事は想像できます。-10%から-5%の範囲まで改善してくると高値ゾーンに入ってきます。

評価損率の動きを見ると→-15.66%(3/11)→-11.94%(4/1)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)→-12.40%(5/27)で推移していました。評価損率の数値が悪化している時から、+2000円以上値上がりしたのですから、ボトムゾーンの買い場である事がわかる。7月中旬に向けて改善は続くと見ていますが、評価損率の改善は高値ゾーンに近づいていると先読みしなければなりません。週間で+500円以上値上りは上昇転換、週間で-500円以上の下げは下降転換です。6月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

前週に週間で+500円以上値上がりし、上昇転換しました。今週は、+500円以上値上がりしたところで押し戻されました。月間上げ幅は、約+1000円から約+600円に押し戻されました。12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回ったところから押し戻された形です。また12ヶ月移動平均線を上回る状態に戻すなら、上昇基調に戻します。12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回った事で、6ヶ月移動平均線が下値支持線になります。

月足チャートでは、24ヶ月移動平均線(下値支持線円)を上回る状態から12ヶ月移動平均線を上回ってきたので、6ヶ月移動平均線が下値支持線になってきました。チャート的には、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)で押し戻されましたが、6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇局面は続きます。6月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週の日足チャートは、一気に200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきましたが、週末に押し戻された形です。200日移動平均線(上値抵抗線)を上回る動きは、上値のシコリがほぐれ、買いが強まってきた事を表しますが、売られた事は、戻り売りが控えていた事を表しています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持するなら、上昇局面は続きます。

チャート的には、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきたことで、相場が強くなってきた事を表しました。株価は200日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってくれば、上昇基調に戻します。200日移動平均線を下回る動きは、戻り売りの消化が終わっていない事です。7月中旬に向けて、再度戻り相場は続くと見ていますが、引き続き、200日移動平均線を上回る状態に戻せるか。6月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

再度円安が強まっている。露・ウクライナ戦争いつまで続くか。コロナは終息か。世界はどう動く。

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