5月安値2万5600円から、前週には2万8300円台に乗せました。安値から+2700円値上がりした後、今週は総売りとなり、短期間に-2700円幅下落し、また5月安値(25000円台)の振り出しに戻ってしまいました。5月から7月に向けた戻り基調は続いていると見ていましたが、日経平均は短期の大幅調整となりました。
米国FRBは0.75%の利上げを発表。日銀は金利上限を0.25%に据え置いています。日米金利差拡大から、エコノミストの円安目標は140円から150円と言い始めています。FRBはインフレが米国経済の波乱要因であり、利上げで対応しました。FRBの対応から、いったん落ち着き切り返してくると見ています。
日経平均は75日移動平均線を下回りました。5月安値まで売られたので、思っていた以上の短期調整と言えます。5月安値を上回る状態を維持出来るなら、75日移動平均線を上回る動きに戻してくると見ていますが、5月安値を下回ると3月安値に向けた下落の心配が出てきます。
チャート的には、75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってこなければ、上昇基調に戻せません。200日移動平均線を75日移動平均線が下回る状態で2線カイリ幅が大きい状態は、調整局面に日柄を要すとの状態です。何度か戻り相場を繰り返しながら、2線幅が狭まるまで日柄を要します。現在は2線カイリ幅が大きいので乱高下幅も大きくなっています。
相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けます。相場の先導株と言えます。前週6857アドバンテスト・8035東京エレクが75日移動平均線を下回って引けました。今週の下落を先取りしたと言えますが、この下落を、まだ大丈夫だろうと甘く見てしまっていました。
今週は半導体関連株が、75日移動平均線から下放れする総崩れとなりました。半導体関連株が総崩れした事から、相場の調整局面はしばらく続くと見なければなりません。前週の時、75日移動平均線を下回った段階で警戒すべきでした。相場の上昇転換は半導体関連株の下げ止まり確認で始まります。また25日から75日移動平均線を上回って強気になります。今後の相場の観察ポイントです。
日経平均は調整局面ですが、個別株は業績の良い銘柄が多く、200日移動平均線を上回る上昇基調の銘柄も多くあります。日経平均が弱い動きでも、個別株では割安株が多くあり、しばらく個別株物色相場は続くと見ています。大きく下げた時は「下げなかった銘柄、大幅に売られた銘柄」が注目されます。
引き続き、個別株は2ケタ増収増益株、好業績株、業績の良い上昇基調株などピックアップしておくことが良いと考えます。
6月3週の東証プライム(1839銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、半数を上回る銘柄数は株価急落から減少に転じた。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月(2)927銘柄(225種129)→6月(9)1084銘柄(225種151)→6月(16)706銘柄(225種115)と大幅減少に転じた。6月の観察ポイントです。
6月3週の東証スタンダード(1457銘柄)も急落から減少に転じた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月(3)694銘柄→6月(10)787銘柄→6月(17)513銘柄と大幅減少に転じた。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月3週のグロース市場(468銘柄)も減少に転じた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月(3)223銘柄→6月(10)247銘柄→6月(17)122銘柄と大幅減少に転じた。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月3週の東証プライム(1839銘柄)も減収に転じた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月(3)1033銘柄(225種142)→6月(10)1037銘柄(225種145)→6月(17)653銘柄(225種107)と大幅減少に転じた。6月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは5月安値を下回り、3万ドルを下回りました。6月は-3000ドルの大幅安となりました。短期的には、大幅売られ過ぎからリバウンド局面は近づいています。25日移動平均線は下回った事で、再下落に転じた動きとなりました。米国FRBが金利を0.75%上げました。また25日移動平均線を下回った動きから、下げ止まり確認の動きとなりました。25日移動平均線を下回ってきたので、また下降基調に逆戻りしました。25日移動平均線を上回る下げ止まりまで戻せるか。6月の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も、6月の下げ幅は約-1500ポイントの大幅安です。同じく売られ過ぎからリバウンド局面は近づいていますが、まず下げ止まりは安値更新が止まってからになります。まず25日移動平均線を上回らなければ、反発局面に入りません。25日移動平均線を上回る状態に戻す下げ止まり確認待ちです。6月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、6月入りから25日移動平均線を上回る円安に切り返した状態を維持しています。今週も25日移動平均線を上回る円安基調を維持しています。+2Σは下回っていますが、75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る円安状態は維持しています。+2Σを上回るなら、円安は強まります。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の拡大傾向を維持しながら、75日ボリンジャーバンド+1Σを上回る円安状態を維持しています。+1Σを下回り、25日移動平均線も下回ると円高に逆戻りしますが、25日移動平均線を上回る状態は円安は続きます。140円を目指すのか。6月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
「125」東証スタンダード単純総合指数は、前週に200日移動平均線まだ戻しましたが、今週は75日移動平均線まで売られました。75日移動平均線を上回る状態を維持しないと上昇基調に戻せません。200日移動平均線を上回ると上昇基調に戻します。6月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
今週発表の評価損率は、-10.56%まで改善しました。前週は日経平均が2万8000円台まで戻したことが改善に繋がりました。数値的には、-10%台は高値ゾーン入りするため戻り売られる理由にもなります。今週は前週比で-2000円も売られた事から、来週発表の評価損率の数値は悪化した数値が発表されるでしょう。-10%から-5%の範囲は高値ゾーンになります。
評価損率の動きを見ると→-15.66%(3/11)→-11.94%(4/1)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)→-12.40%(5/27)→-10.56(6/10)まで改善したところで、大幅に売り込まれました。評価損率の数値の改善から高値から-2000円以上値下がりしたので、またボトムゾーンを探る動きになります。下げ止まりから7月中旬に向けた戻り相場に向かうと見ています。週間で+500円以上値上りは上昇転換、週間で-500円以上の下げは下降転換です。6月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
今週は週間で-2000円値下がりし、再下降転換しました。再度週間で+500円以上値上がりしないと上昇転換に戻せません。6月は一時は+900円まで値上がりした高値から、約-2700円も下落しました。短期間の大幅下落に転じ、24ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回る下降転換となりました。
月足チャートでは、24ヶ月移動平均線(下値支持線円)を下回った動きから、また24ヶ月移動平均線を上回れなければ、上昇基調に戻せません。下回る状態は、60ヶ月移動平均線(下値支持線)まで下がる心配も含んでいます。7月に向けて切り返せるかがポイントです。今度は24ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れなければ、上昇に戻せません。6月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チートでは、前週には200日移動平均線(上値抵抗線)を上回るまで戻したのですが、今週は75日移動平均線を下回る大幅下落となりました。200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、75日移動平均線(下値支持線)を下回った動きから再下落に転じました。まだ3月安値を上回っているので、下値を探る相場展開となりました。
チャート的には、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れなければ底入れに戻せません。まずは下げ止まり確認、75日移動平均線を上回る底入れの順が確認ポイントです。3月安値を下回らなければ切り返してきます。安値を下回れば、3月安値まで下がる心配があります。3月安値を下回ると、さらに下落するか、7月に向けて切り返すか。6月の観察ポイントです。
米FRBは0.75%の金利アップを発表。円安は強まるか。中国経済の影響は大きいか。露・ウクライナ戦争いつまで続くか。世界はどう動く。
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