5月安値2万5600円から、6月2週に2万8300円台に乗せました。翌週は、短期間に-2700円幅の大幅下落となりました。なぜ短期間に大幅下落となったのか。海外投資家の日本国債、日本株の売り仕掛けでした。日銀の必死の買い支えで、5月安値で下落を食い止めた形となりました。今週は週間で+500円以上値上がりし、再上昇転換しました。また売り崩されないと限らないが、しばらく買戻しから、戻り相場は続くと見る上げ幅です。
相場の流れは、戻り相場であり、また7月中旬に向け、75日移動平均線から200日移動平均線が上値抵抗線に向けた戻り相場と見ています。まず75日移動平均線に乗せる戻りを期待したい。75日移動平均線を上回ってくれば、次は200日移動平均線へチャレンジ相場となります。
参議院選挙が始まりました。7月10日(投票日)まで買い支えはあるのか。インフレ、物価高に対し、国民支持はどの政党に向かうか。株価に影響を与える政策はあるのか。与党の支持率が下がれば、支持率が上がる政策を打ち出さなければ勝てません。野党が弱ければ、目立った政策は打ち出す必要が無くなります。
気になる点は、相場は半導体から始まり、半導体からピークを付けますが、相場先導株と言える6857アドバンテスト・8035東京エレクは75日移動平均線を下回ったまま、下げ止まり確認に至りません。非常に弱い動きをしています。半導体関連株が切り返せないと、相場は強くなりません。まずは半導体関連株の切り返し待ちになります。下げ止まらないと、市場の調整局面は長引く心配があります。
個別株の観察では、この乱高下の中で、下げない株が切り返したとき強い動きをしています。底値立ち上がり銘柄は悪くはないが、この乱高下の中でも底値ゾーンで推移しています。下げ渋っているが、上値は伸ばしていない。上昇基調を維持している立ち上がりの銘柄の動きが良い様です。
引き続き、個別株は2ケタ増収増益株、好業績株、業績良く上昇基調を維持している株、強い上昇基調などピックアップしておくことが良いと考えます。
6月4週の東証プライム(1839銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、前週の大幅減少から下げ渋っている。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月(2)927銘柄(225種129)→6月(9)1084銘柄(225種151)→6月(16)706銘柄(225種115)→6月(23)707銘柄(225種106)と下げ渋っている。切り返せるか。6月の観察ポイントです。
6月4週の東証スタンダード(1457銘柄)は前週の急落から増加に切り返した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月(3)694銘柄→6月(10)787銘柄→6月(17)535銘柄→6月(24)638銘柄と少し切り返した。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月4週のグロース市場(468銘柄)も増加に転じた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月(3)223銘柄→6月(10)247銘柄→6月(17)122銘柄→6月(24)169銘柄と増加に転じた。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
6月4週の東証プライム(1839銘柄)も増加に転じた。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月(3)1033銘柄(225種142)→6月(10)1037銘柄(225種145)→6月(17)653銘柄(225種107)→6月(24)865銘柄(225種108)と個別株は増加に転じた。増加は続くか。6月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
今週の「801」NYダウは、3万ドルを下回る売られ過ぎからリバウンドしています。再度3万ドルに戻してきましたが、まだ25日移動平均線を下回っているので、下げ止まり確認はできていません。せめて25日移動平均線を上回り、リバウンド局面に入らないと確認できません。現在まだ25日移動平均線を下回る水準です。6月の観察ポイントです。
今週の「803」NASDAQ指数も、5月安値を下回った後、リバウンドしていますが、25日移動平均線を下回っていて、下げ止まり確認はできていません。25日移動平均線を上回ってこなければ、リバウンド局面の確認とは言えません。まずは25日移動平均線を上回るまで確認が必要です。25日移動平均線を下回る状態では、下げ止まり確認はできていません。6月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
今週のドル円相場は136円まで円安を強めています。今週も、25日移動平均線を上回る円安から+2Σに迫ってきました。強い円安局面と言う事が分かります。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は、強い円安基調が維持されます。+2Σを上回ると強い円安局面に向かいます。
日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅の拡大傾向を維持しながら、75日ボリンジャーバンド+1Σを上回り、+2Σに迫る円安状態を維持しています。+1Σを下回り、25日移動平均線も下回ると円高に逆戻りしますが、25日移動平均線を上回る状態は、円安は続きます。140円を目指す勢いです。6月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
「125」東証スタンダード単純総合指数は、前週に200日移動平均線まで戻した後、75日移動平均線を下回る下落に転じました。現在は75日移動平均線前後で推移しています。まずは75日移動平均線を上回る下げ止まり確認からになります。スタンダード銘柄が強くならないとプライム市場に波及しません。7月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
今週発表の評価損率は-13.20%(6/17)まで悪化しました。前週-10.56%(6/10)から約-3%悪化しました。週間で約-3%悪化した事は、大幅に売られた下げ幅です。数値的には、売られ過ぎから戻り相場に向かいやすいと見ています。日経平均が2万6000円台を回復しましたが、7月中旬に向けて、戻り相場は続くと見ています。
評価損率の数値の動きを見る事で→-15.66%(3/11)→-11.94%(4/1)→-12.88%(4月末)→-13.19%(5/13)→-12.40%(5/27)→-10.56(6/10)→-13.20(6/17)に悪化しました。過去の数値を見ると、悪化した後は改善しています。評価損率の数値の悪化は、下げ渋りかリバウンドを意味しています。7月中旬に向けた戻り相場に向かうと見ています。週間で+500円以上の値上りは上昇転換、週間で-500円以上の下げは下降転換です。7月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
前週は週間で-2000円値下がりし、再下降転換しました。今週も24ヶ月移動平均線を下回っていますが、安値から約1000円幅戻し、週間で+500円以上値上がりから、下げ止まりの上げ幅と見る事がてきます。6月も残すところ1週間となりましたが、6月中に24ヶ月移動平均線(27000円)を上回ってこれるか。1週間で24ヶ月移動平均線(27000円)を上回るまで戻せるか。
月足チャートでは、24ヶ月移動平均線(下値支持線円)を下回る動きから、また24ヶ月移動平均線を上回れなければ、上昇基調に戻せません。7月に向けて、24ヶ月移動平均線(27000円)を上回るまで切り返せるかがポイントです。7月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
日足チャートでは、前週に75日移動平均線(上値抵抗線)を下回るまで売り込まれました。今週も75日移動平均線は上回れていませんが、週間で+500円以上値上がりした事から、リバウンドが期待できます。来週から7月に向けて上回れるか。200日移動平均線(上値抵抗線)と、75日移動平均線(上値抵抗線)を下回り売り込みは、5月安値前後で、日銀が買い支えた事が分かります。
チャート的には、200日移動平均線(上値抵抗線)を下回り、75日移動平均線(上値抵抗線)も下回っています。まずは75日移動平均線を上回れなければ、下げ止まり確認はできません。75日移動平均線を上回ると底入れ下げ止まり確認と見なします。3月安値を上回っている状態は、切り返しは続くと見ています。5月安値を下回ると3月安値に向け、崩れの心配があります。7月に向けて切り返せるか。7月に向けた観察ポイントです。
米FRBはインフレ抑制に動いている。日本は低金利持続で円安は強まるか。中国経済ロックダウンの影響は。露・ウクライナ戦争いつまで続くか。世界はどう動く。
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