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NY急落、日米とも下げ継続
ジャクソンホールでFRBパウエル議長は改めてインフレ抑制重視を示した。マーケットが期待していた景気減速に伴う「タカ派軟化」は裏切られ、NYダウは32283-1008ドル(-3.03%)、ナスダックは12141-497ポイント(-3.94%)と急落した。NYダウは5/18(-1164ドル)以来、ナスダックは6/13(-531ポイント)以来の大幅下落だが、チャートは芳しくない。
6/16に戻り高値を打った米国株の週足チャートは調整継続を暗示する。NYダウは6/16に高値34281ドルを付けたが、そこは(1)61.8%戻しを達成、(2)6/17安値から10本目(9本目の翌週)、(3)52週線と年初来の上値抵抗線に抵触、(4)一目均衡表の遅行線が雲上限で叩かれ、(5)そこで「宵の明星」を描いた。
NYダウ週足
ナスダックも8/16に13181ポイントまで戻したが、6月安値から9週目に、一目均衡表の遅行線が雲下限で叩けれ、ネックラインの13000前後が節になった。
こうなると、当面の戻りが一巡、そして年初からの下落基調の継続を暗示することから、当面6月につけた安値(NYダウ29653ドル)を再び模索すること否めない。
米国株に連動する日本株だが、前回触れた如く日経平均は8/17高値29222円のところで多くの高値信号を発した。先週は25日線(26日28246円)を下値の節として反発したが、米国株の急落を受けて調整続けること否めない。26日の米国市場で日経平均先物は28120円(大証比490円安)引けであるから、今週は25日線を割り込んで200日線(同27534円)や75日線(同27283円)を模索してもおかしくない。
日経平均日足
まだしばらく米国の雇用統計や消費者物価など経済指標でマーケットは乱高下するだろうが、週足チャートが日米とも年初からの下げ基調継続を暗示した。まずは6月安値を意識して「二番底」を描くのか見極めたいところだ。
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