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乱高下を想定する「秋」
8/17から3週間の調整を経て、先週は週後半に日米とも大きく反発した。日足RCIの底打ち反転を踏まえれば、もう一段の上昇(戻り)も想定される。
ただし、9/20-21日にFOMCを控え、日本では9/17から秋の連休(敬老の日、お彼岸)と9/22に日銀政策決定会合が、そして米国では9/16にメジャーSQと注目のタイムスケジュールが控える。144円台に加速した「円安」や、52週線を割り込んだ原油WTI、再び上昇する米10年債利回り(株達コード840)など気がかりな市場が少なくなく、株価がすんなり戻り歩調続けることできるかは疑問だ。
WTI週足
為替ドル円日足
日経平均は9/7に27268円まで下落して、75日線や200日線、100日線、一目雲上限など日足の厚い節目に差し掛かり、そして翌日634円高、9/9は149円高(28214円引け)と2日間で784円も上げた。3週間で1954円も下げたのだから、下値の節目でコツンとくればこの程度の反発も当然だろう。
日経平均日足
ただし、9/9がメジャーSQ(SQ値28253円)であった点も見逃せない。過去のチャートを見てもメジャーSQ(3月、6月、9月、12月の第2金曜日)前後で高安のポイントになること少なくなく、先物の売買(ショートカバーなど)で一時的に大きく振れる習性のあるところだ。
日経平均(28214円)は8月高値から下落の半値戻しを達成して25日線にタッチした。9日のNYダウが31774+193ドルと続伸、日経平均先物が28190円(大証比+180円)で終えたことから、今週は25日線を突破して8/26に空けた窓(28608円)を埋めに向かう可能性もある。
NYダウ日足
「半値戻しは全値戻し」と関係者から声が聞こえてきそうだが、SQを通過したほか、為替や金利、商品(原油)など他のマーケットが荒れており、そして注目スケジュールを控えること踏まえると、急反発の勢いが続くとも思えない。
今週は「アヤ戻り正念場」として上値試練に直面することも想定され、「乱高下」を想定しておく。週足チャートを見ればRCIを含めて調整入りを暗示していて先安懸念が払しょくされた訳でもなく、75日線と200日線のところは下値ポイントとして今後注視することになる。
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