日経平均株価の動き(2022年09月30日)

前週末から先物の祭日取引が始まりました。どのような取引になるのかと見ていましたが、休み中に外国人投資家に日経平均先物が売り崩されてしまいました。今週は、売り崩された先物価格に合わせる様に、月曜日の寄り付きから日経平均は大幅に売られて始まりました。配当落ちも加わり続落しました。市場参加者がいない祭日に、外国人投資家が好きなように上げ下げできる事が分かった取引と言えます。まだ10月に3連休を残し売り崩しの心配が残っています。ただ大幅な値幅は日経平均の底入れが近づくと言えます。

これから3連休のある月は、用心しなければならなくなりました。年末年始、5月GW、9月SWに大型連休があります。また、来月(10月)8日から10日に3連休があります。この時も9月と同じような警戒が必要になりました。9月の調整局面が10月にズレ込むと述べましたが、10月ボトム形成から11月から上昇に転ずると見ています。

前週、財務省は24年ぶりにドル円相場の145円を抑える為替介入を行いました。145円以上の円安は介入するぞと言う強い意志を示しました。今後も投機筋に対し、145円を意識させる展開が続く可能性が高くなりました。今後の為替水準は、145円を突破する事を食い止められるかどうか、財務省の意志が試される水準となりました。

今年の日銀の市場介入は、2万6000円を割り込むと買ってきています。今週も2万6000円を下回ったが、翌日に大きく切り返しました。10月3連休後、もし売り崩しがあり、2万6000円を意識させるなら買ってくると見ています。2万6000円は日銀の買い支えが働く水準と見ています。10月3連休に売り崩されたら、日銀介入から切り返すと見ています。

今年6月、株安、円安、債券安と売られました。欧米の投機筋は、7兆円以上を費やし、日本国債の売り崩しを計りました。この時、日銀は日本国債の下落を食い止め、12兆円以上で買い支えました。投機筋の売り崩しを救いました。逆に投機筋は損失を抱えてしまった。この時は日銀の強い意志を感じました。来年3月まで日経平均の2万6000円割れも日銀の意思が続くと見ています。

相場は半導体の立ち上がりから始まり、半導体のピークで終わります。半導体関連株の多くは8月に75日移動平均線を上回る下げ止まりの動きを見せたが、8月末に75日移動平均線を下回り、再下落に転じてしまいました。現在の下げは半導体関連の崩れから続いています。月足では大きく売られていて、60ヶ月移動平均線(下値支持線)に近づいています。底値に近づいていると見ています。

来週から10月相場入りします。ようやく底入れ時期を迎え、買い場に向かうと見ています。中間決算発表から好業績株の底入れ時期に入ります。好業績の発表から動き出すと見ています。大幅売られ過ぎた株、上昇基調を維持している株、底値圏で好業績を発表した株など、上げ余地の大きい銘柄が狙い目になります。

9月5週の東証プライム(1832銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は大幅減少に転じた。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(1)1068銘柄(225種131)→9月(8)1086銘柄(225種141)→9月(15)1066銘柄(225種138)→9月(21)1086銘柄(225種141)→9月(29)829銘柄(225種82)と1000銘柄以下に大幅減少した。ボトム接近と見ています。10月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

9月5週の東証スタンダード(1447銘柄)も大幅減少し崩れてしまった。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月(2)750銘柄→9月(9)731銘柄→9月(16)698銘柄→9月(22)630銘柄→9月(末)405銘柄と大幅減少した。10月は増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

9月5週のグロース市場(487銘柄)も大幅減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月(2)241銘柄→9月(9)262銘柄→9月(16)226銘柄→9月(22)197銘柄→9月(末)145銘柄と大幅減少した。10月は増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証グロース銘柄

9月5週の東証プライム(1832銘柄)も大幅減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月(2)1036銘柄(225種120)→9月(9)1159銘柄(225種149)→9月(16)974銘柄(225種121)→9月(22)934銘柄(225種105)→9月(末)585銘柄(225種50)と大幅減少した。10月は増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

前週の「801」NYダウは、-1200ドル以上下落して引けました。大幅下落から6月安値を下回りました。今週は切り返し、下げ渋っていますが、本格的な切り返しになるか、まだ分かりません。今後、安値を下回らない動きが続くようなら、売られ過ぎから下げ止まる可能性はあります。下回ると再度下げ止まりを待つ動きになります。6月安値を上回ると、下げ止まりの動きに向かいます。10月の観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数もNYダウに連動し、6月安値を下回りました。アップルの減産ニュースが追い打ちをかけました。NYダウの下げ渋りに連動し、下げ渋っているが、今週の安値を維持できるかどうかを見守る相場展開となりました。10月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週の売り崩しから、「125」東証スタンダード単純総合指数は、75日から200日移動平均線を下回るまで売り込まれました。再度200日から75日移動平均線を上回ってくれば、下げ止まり確認です。10月の3連休後、200日から75日移動平均線を上回る動きに戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

前週は米国FRBの利上げ発表から、円安を意識した投機筋に対し、財務省は145円を意識し、為替介入を行いました。今週のドル円相場は145円を意識し、144円台での推移が続いています。145円以上の円安ピッチを強めている様に見えます。目先は75日移動平均線とのカイリ幅が大きい状態を維持しているので、75日移動平均線前後の円高に振れるリスクと背合わせになっています。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド幅は拡大傾向が続いています。ドル円は+2Σを上回る円安水準を維持しています。25日移動平均線を上回る状態は円安は維持します。25日移動平均線を下回ると75日ボリンジャーバンド中心線が円高下値メドです。10月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

9月4週の評価損率は、-10.56%(9/16)→-10.76%(9/22)と改善から悪化に転じています。今週の下落を見れば、来週発表の数値は-12%前後まで悪化したと思われます。9月2週の-9%から約-3%悪化の水準です。上昇トレンドでは、-3%悪化すると買戻しが入りやすい水準になります。

7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-12.16(7/8)→-12.36(7/15)→-11.03(7/22)→-11.17%(7/29)→-10.56%(8/5)→-10.48%(8/12)→-10.55%(8/19)→-9.80%(8/26)→-10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-10.56%(9/16)→-10.76%(9/22)と悪化しました。7月から8月に+3000円幅値上がりした反動安に、外人の売り崩しの下落です。来週から10月相場入りします。-12%前後まで悪化した後は、改善に向かう可能性が高まります。10月から11月に向け上昇転換待ちです。10月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

今週は祭日取引で売り崩されましたが、ペナント型は維持しています。先細りから大陰線で拡大させてしまったが、ペナント型を維持しています。ペナント型の上放れは、再度6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回ってこなければ上昇基調に戻せません。このまま下放れが続くか、ペナント型を上放れに戻せるかの確認は続いています。

月足チャートでは、8月に12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇転換で引けました。9月1週は、-440円→+500円→-600円→-900円→-2100円安と下げ幅は大きくして引けました。10月以降、再度6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回ってこれなければ上昇基調に戻せず、上回る回復待ちとなりました。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回れるか。10月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

23日から始まった祭日取引(先物)で、休み中に売り崩され、月曜日は-700円安以上、売り崩されて始まりました。チャート的に、前週は75日から200日移動平均線(下値支持線)を割り込んで引けました。今週は大幅下落で始まったから、75日移動平均線から大幅カイリ状態で引けました。

チャート的には、75日移動平均線からカイリ幅が大きい状態になりました。大幅下落すると大きなリバウンド局面になりやすいでしょう。大幅カイリ状態から、10月は下げ止まりから切り返してくると見ています。まず10月は、10日移動平均線を上回れば下げ止まりシグナルと見る事ができます。10月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

内閣人気は下落の一途。支持率回復政策も人気上げられず。米国の利上げ余地は何%か。露・ウクライナの併合はあるか。世界はどう動く。

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