★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ
10月も慎重継続
カギを握るNYダウが9/30も28725-500ドルと続落、年初来安値を28715ドルまで下げた。週間では-864ドル(▼2.92%)と3週連続下落で、週足チャートは三段下げの流れを継続、2020年3月から始まったバブル相場の「半値押し27582ドル」や、「61.8%押し25371ドル」を目指すこと否めない。
NYダウ週足
ただ、三段目の下げ幅が5566ドル(▼16.2%)となり前回2つの下げ幅にほぼ到達した。日足チャートではRCI(9日、13日、25日線)がすでに底値圏に到達するほか、25日線かい離率も9/26に▼7.03%まで開いており、そろそろ反発してもおかしくはない。
NYダウ日足
とはいえ、「コロナバブルの終焉」を暗示する今年の下落だ。前出の半値押しや61.8%押しを模索する可能性あることは覚悟しておきたい。
10月といえばカレンダーが「荒れる3日新甫(シンポ)」で、かつて「ブラックマンデー」のあったようにファンド決算に絡む売りで波乱に陥るリスクある月でもある。そのほか、決算発表が始まり、10/16から中国共産党大会も開催され、そして米国の中間選挙(11/8)も近付くなど、重要スケジュールもある。
そして日本株だが、30日夜間の日経平均先物が25870-140円引け。今週の日経平均は30日につけた安値25805円を割り込んで、6月安値の25520円や3月安値の24681円を目指すこと否定できない。
日経平均日足
そして、日足チャートは3月安値からの引いた下値支持線を割り込んだ。これは週足などで年初からの波動が「二段下げ」に向かうことを示唆する第一信号でもある。日経平均もNYダウ同様に日足テクニカルが底値にきており、目先的には反発してもおかしくない。ただし、高水準の裁定買い残や信用買い残から投げが出かねず、チャートが25日線を突破するなど好転の兆しを見せるまで安心はできない。
需給懸念漂う10月だ。もうしばらく慎重姿勢が続く。
(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます! 詳細・お申し込みはコチラ )