前週は+1179円高で引け、今週は祭日取引の売り崩しで始まりました。今後の連休は、今まで以上に注意&チャンスの両面の観察が必要となりました。日銀の買い支えを売り崩すのだから、値幅整理から買い場が早まると言う良い見方もできます。週末10月SQ日は、売り崩された値下がり分を取り戻して引けました。相場は底入れから上昇転換したと見る動きです。売り崩された株価水準は底値ゾーンと見ています。
10月から外国人旅行者の入国制限が撤廃されました。9月以上にインバウンド銘柄が注目されると見ています。9月から10月にかけた売り崩し局面でも、インバウンド銘柄は下げなかった。逆に下げたところは買い場になりました。インバウンド銘柄の底堅さを見ても、しばらくインバウンド銘柄の注目は続くと見ています。
9月の日経平均の売り崩し局面では、半導体、ハイテクが売られ、インバウンド銘柄は買われていました。相場的には2極化しています。まだインバウンド銘柄は初動であり、中間決算で上方修正を発表なら、上放れしてくると見ています。大きく売り込まれた半導体関連、ハイテク株は、売られ過ぎから底値ゾーンの上昇転換待ちと見ています。
米国では、9月の消費者物価指数が予想を上回りました。引き続き、インフレを抑えるため、利上げ予想が大勢を占めたようだと報道されました。逆に日本は、日銀は引き続き金融緩和を持続を発表。日米金利差拡大を連想させ、147円台まで円安は進みました。日本はデフレ脱却を主目標としているが、円安は対外純資産の増加、輸出、インバウンドを連想させます。
インバウンド銘柄で、増収予想を上方修正した銘柄は買われています。これからインバウンドに限らず、増収増益予想を発表した銘柄も買われてくると見ています。売り込まれた銘柄は、先行して売られているため、大幅に売られた株は業績を下方修正しても、今後の業績を先取りして買われてくる可能性があります。
来週は10月SQ週明けです。中間決算発表時期を迎え、好業績株は反発している動きを見ても、大幅売られ過ぎた株、上昇基調の株、底値圏で好業績を発表した株など、買われてくると見ています。
10月2週の東証プライム(1837銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、ボトム水準まで減少した。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(15)1066銘柄(225種138)→9月(21)1086銘柄(225種141)→9月末715銘柄(225種66)→10月(6)1070銘柄(225種118)→10月(13)709銘柄(225種64)と225種銘柄の減少数からボトムゾーンと見る事ができます。増加は続くか。10月の観察ポイントです。
10月2週の東証スタンダード(1449銘柄)もボトムゾーンまで減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月(16)698銘柄→9月(22)630銘柄→9月(末)435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄と約3分1まで減少しボトムゾーンです。増加に転ずるか。10月の観察ポイントです。
10月2週のグロース市場(490銘柄)も減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月(16)226銘柄→9月(22)197銘柄→9月(末)145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄とこちらも約3分1まで減少しボトムゾーンです。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
10月2週の東証プライム(1837銘柄)も225種が大きく減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月(16)974銘柄(225種121)→9月(22)934銘柄(225種105)→9月(末)585銘柄(225種50)→10月(7)914銘柄(225種87)→10月(14)811銘柄(225種79)と225種がボトムゾーンまで減少した。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
米国9月の消費者指数は予想以上に良く、専門家は利上げが大勢を占めました。「801」NYダウは、利上げ予想の嫌気と買戻しから乱高下しました。10月入りから、9月安値を意識した下げ止まりの動きがみられています。月足では60ヶ月移動平均線(下値支持線)を意識しています。日足では、25日移動平均線を上回ってくれば反発局面に向かいます。10月の観察ポイントです。
10月は安値更新が続いています。「803」NASDAQ指数は安値更新ですが、NYダウの切り返しに連動しています。6月安値を下回る下降基調の動きとなっています。6月安値を上回るまで戻してくれば、下げ止まり確認の動きと見る事が出来ます。NASDAQ指数も月足で60ヶ月移動平均線(下値支持線)に接近し、底値ゾーンまで下げています。日足では、25日移動平均線を上回る反発局面待ちです。10月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
スタンダード銘柄は約3分1まで売られました。個別株の売られ方からボトムゾーンに見えますが、「125」東証スタンダード単純総合指数は、200日移動平均線を下回ってから安値更新しています。週末の反発から切り返してくると見ています。再度200日移動平均線を上回れば、下げ止まり確認ができます。200日移動平均線を下回る間は、下げ止まり確認待ちです。10月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
米国の利上げ観測から、147円台まで円安に動いてきました。ドル円相場は145から147円を意識する動きに入りました。今後は145~150円で推移が続くか観察です。目先は25日移動平均線を上放れたので、25日移動平均線を上回る状態は、また25日移動平均線に収斂するでしょう。
日足チャートでは、147円に乗せてきました。75日ボリンジャーバンドでは+2Σまで乗せてきています。円安への動きは強まっています。ドル円は+2Σに沿った動きに移ってきました。25日移動平均線を上回る動きは円安を維持しますが、25日移動平均線に収斂もします。10月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
10月1週の評価損率は、-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→と週前より改善しましたが、まだ-12%の悪化水準で推移しました。今週の大幅下落した時は、大きく悪化したと思われます。今週の反発も評価損率の大幅悪化が需給改善要因から、大きく買われた理由と見ています。これから中間決算の発表時期を控え、業績改善の銘柄に加え、売られ過ぎた銘柄も買われてくると見ています。評価損率の数値を見る事で、株価水準を掴むことが出来ます。しばらく買われやすい需給状況と見ています。
7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-12.16(7/8)→-12.36(7/15)→-11.03(7/22)→-11.17%(7/29)→-10.56%(8/5)→-10.48%(8/12)→-10.55%(8/19)→-9.80%(8/26)→-10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-10.56%(9/16)→-10.76%(9/22)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)と2週続けて大幅に悪化した事から、買われやすくなっていた事が分かります。7月1週の-13%からに悪化から大幅に買われた状況が参考になります。11月に向け、上昇改善は続くと見ています。10月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
10月の上げ幅は+1150円高と大陽線で切り返しています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線で戻り売られた形だが、再度6ヶ月から12ヶ月移動平均線まで戻し、上回ってくればペナント型は改善するでしょう。まずは6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回ってくるか観察です。6月安値を下回ると崩れの心配は残ります。
月足チャートでは、8月戻り高値から9月は大陰線となり、12ヶ月移動平均線を下回る大崩れとなりました。9月は-2150円安・10月現在+1150円と切り返しています。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れるか。6月安値は維持できるか。この点が10月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
10月に入り、前週は大幅(+1179)に切り返しました。今週は祭日取引の売り崩しとSQ週が重なり、乱高下しました。前半の大幅安を週末に取り戻す切り返しとなりました。上昇転換の上げ幅と見ています。10月安値は6月安値を意識して推移しました。大幅-カイリからリバウンドし、75日から200日移動平均線まで戻してきました。200日移動平均線を上回ってくるか観察ポイントです。
チャート的には、25日から200日移動平均線(上値抵抗線)まで戻して引けました。まずは25日移動平均線を上回る下げ止まり確認待ちとなりました。75日移動平均線を上回る続伸が続けば、底入れの動きとなります。来週以降、まず25日移動平均線を上回る下げ止まりの動きの確認待ちです。10月の観察ポイントです。
露ウクライナ戦争長期戦か。冬季の燃料は用意できたか。米国はクリスマスに向け消費意欲旺盛か。世界はどう動く。
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