10月の入国制限緩和で期待されたインバウンド銘柄は、コロナ第8波が始まったせいなのか、一斉に売られ始めました。終わりが見えないコロナの波は、各産業にダメージを与えています。心理的にも、人の行動を委縮させました。再度売られた時が次の狙い目となるか。悪い時が狙い目になります。
相場は、75日移動平均線を上回って始まりました。前週に日経平均は75日移動平均線を上回り、再上昇基調に戻してきました。今週は75日移動平均線を上回る水準で伸び悩むものの、75日移動平均線を上回る上昇基調はシッカリ維持しています。上昇相場に転ずる動きから、すぐに基調が変わったり、すぐ下落に転ずる事はあまりないでしょう。しばらく上昇基調は続くと見ています。
まだ上昇基調は始まったばかりですから、12月には8月高値(29222円)を上回ってくる期待があります。上昇相場の牽引役は半導体です。半導体関連株の上昇が続く間は、上昇相場が続きます。半導体関連株を観察することが、日経平均の上昇期間の観察になります。日経平均の上昇は、相場全体へ上昇を押し上げます。
元々円安メリットは、90年から2000年代の円高に勝ち残った競争力のある企業が受けています。簡単な円安の恩恵ではありません。半導体不足メリットなども生き残った企業です。好業績を発表したところも恩恵を受けているが、競争力があります。増収増益は競争力を持っている企業に恩恵が多いでしょう。
逆に円安デメリット、材料費高騰倒産などは、経済の2極化から受けています。都心(高田馬場(地元))の不動産は高騰し続けています。例としてはリーマンショック前後、35から40坪(土地)の一戸建て建売は3500万前後でしたが、今は9坪で約9000万円します。低金利は資産家に恩恵を与えたが、歴史は繰り返し、資産投資は恐慌の時に買えた人に恩恵が大きい。
1980年代は、円高不況の低金利から、商業地やゴルフ場など銀行の融資競争合戦となりました。次は住宅地が高騰し、地方へとバブルは広がりました。現在まだ通勤圏の住宅まで高騰はしていませんが、値上がりはしています。現在に置き換えても似ている点は多い。日銀の金融緩和継続はいつまで続くか。縮小が議論され始めたら注意が必要となります。
来年3月に、日銀総裁任期は終わります。次の日銀総裁も金融緩和を続けるなら、株価上昇への期待は残ります。黒田日銀総裁は10年に渡り、金融緩和政策を続けました。これだけ長く続けた政策を急にストップしたり、大幅な縮小への変更は、逆に景気を壊します。これだけ長く続けた政策だけに、急な変更は難しいでしょう。
金利が上がる最大理由は資金需要(インフレ)です。1980年代バブル時は、7%の金利でも安いと言ってたくらいですが、今の日本は金余りで資金需要はありません。まだ金利を上げる理由は見当たないらしい。コロナ禍での金融緩和は、株式市場にとっても良い政策です。コロナ対策の縮小も少なからず影響はあります。
21世紀の産業の米は半導体(関連)と言われています。今は半導体が無ければ何も動かず、米も(炊飯器)炊けなければ、パンも焼けず、生活への支障は大きい。しばらく半導体関連株を中心とした上昇局面(需要)は続くと見る理由です。引き続き、半導体関連株、円安メリット、好業績株、上昇基調株、底値立ち上がり株などの注目は続きます。
11月3週の東証プライム(1838銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、9月末のボトム水準から増加は続いている。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月(15)1066銘柄(225種138)→9月(21)1086銘柄(225種141)→9月末715銘柄(225種66)→10月(6)1070銘柄(225種118)→10月(13)709銘柄(225種64)→10月(20)914銘柄(225種84)→10月末989銘柄(225種103)→11月(2)917銘柄(225種113)→11月(10)903銘柄(225種107)→11月(17)979銘柄(225種122)と回復は続いている。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
11月3週の東証スタンダード(1449銘柄)も増加している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月末435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄→10月(21)468銘柄→10月末538銘柄→11月(4)487銘柄→11月(11)561銘柄→11月(18)607銘柄と回復に転じた。増加は続くか。11月の観察ポイントです。
11月3週のグロース市場(496銘柄)も回復している。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月末145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄→10月(21)191銘柄→10月末194銘柄→11月(4)177銘柄→11月(11)212銘柄→11月(18)232銘柄と回復している。増加は続くか。11月の観察ポイントです。
11月3週の東証プライム(1838銘柄)も回復は続いている。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月末585銘柄(225種50)→10月(7)914銘柄(225種87)→10月(14)811銘柄(225種79)→10月(21)680銘柄(225種57)→10月末858銘柄(225種90)→11月(4)689銘柄(225種78)→11月(11)926銘柄(225種118)→11月(18)945銘柄(225種117)と回復は続いている。増加に戻せるか。11月の観察ポイントです。
<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>
8月・9月の約4000ドルの下落幅を10月に取り戻し、11月も値上がりは続いています。もう少しで8月高値(34281ドル)を上回ろうとしています。一気に200日移動平均線を上回るまで回復してから、10日移動平均線を下回っていません。強い上昇局面は続いています。日足チャートでは、200日移動平均線を下回らない動きは、強い上昇局面と言えます。11月の観察ポイントです。
NYダウに比べ、「803」NASDAQ指数は出遅れていましたが、前週に25日移動平均線を上回り、反発局面に転じました。今週は反発局面から、75日移動平均線にタッチするまで戻しました。引き続き、25日移動平均線を上回る反発から、次は75日移動平均線を上回る上昇局面を期待したい。11月の観察ポイントです。
<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
スタンダード指数も、前週に200日移動平均線を上回ってから、今週も200日移動平均線を上回る上昇局面を維持しています。次は75日移動平均線を上回る上昇基調に乗せてくる動きを期待したい。11月の観察ポイントです。
<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、政府介入後、動きは鈍り、75日移動平均線(中心線)を下回ってきました。今週も75日移動平均線(中心線)を下回る水準で推移しています。前週に米国インフレが弱まったニュースから、140円から135円のレンジまで円高に戻してきました。(1)140円から145円で推移するか、(2)140円から135円に戻すか、(3)135円から130円で推移するか。75日移動平均線(140円)を上回るか、下回るかでレンジは分かれます。
日足チャートでは、前週に75日ボリンジャーバンド(中心線)を下回りました。現在は中心線から-1Σで推移しています。-1Σを下回ると、-2Σ(130円)まで為替レンジは円高の値幅は大きくなります。来週は中心線から-1Σで推移するか。中心線から-1Σまで円高は進むか。中心線を維持できるかどうかで決まるでしょう。11月の観察ポイントです。
<日経平均 610評価損率・週足チャート>
評価損率は、3週続けて-10%台で回復しています。11月2週の評価損率は、-10.70%(10/28)-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)と10月をボトムに改善は続いています。11月の評価損の改善は、買われている結果と言えます。株価は13週移動平均線を上回る上昇相場に戻し、上昇相場が続くと見る動きです。
7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-10.56%(8/5)→–10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→-11.04%(10/21)→-10.70%(10/28)→-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)と改善は続いています。11月は、13週移動平均線を上回る上昇基調に戻しました。株価上昇の改善が続く事を期待したい。11月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
11月も乱高下しながら値上がりして始まりましたが、10月の大陽線を上回ってきました。月足で上昇局面が強くなっている事が分かります。また上値の売り物を消化し、買いが強まっている事が分かります。次は8月高値(29222円)を上回るのはいつ頃か。12月には上回る期待値は大きくなっています。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る動きは、上値更新相場は続きます。
月足チャートでは、11月は6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回って始まり、上回る状態をキープし強い上昇局面に向かっている。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇相場から上値更新が続く事を期待したい。6ヶ月移動平均線を下回る下落はアクシデントと言えます。11月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
11月相場がスタートしてから、200日から75日移動平均線を上回る上昇基調は強まっています。引き続き、来週も200日から75日移動平均線を上回る状態は、上値更新期待の上昇基調と言えます。次は8月高値を上回る動きに期待したい。
チャート的に、75日から200日移動平均線を上回る上昇基調では、8月高値(2万9200円)が、次の上値目標です。8月高値を上回れば、次は3万円台が目標になります。25日から75日移動平均線を上回る上昇基調は、上値更新相場に向かいます。25日移動平均線を下回ると押し目形成です。来週は75日移動平均線を上回る状態を維持し、上値更新出来るか。11月の観察ポイントです。
米国はクリスマスに向けインフレは織り込んだか。日本のコロナ第8波はどうなる。棒読み内閣支持率は回復するのか。世界はどう動く。
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