富田のトレチャ 2022年11月28日

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師走、日米とも支持線注視

25日、ブラックフライデーで半日立ち合いだった米国市場はマチマチだった。
NYダウは34347+152ドルと3日続伸、高値34386ドルをつけて8/16高値(34281ドル)を上抜き、次ぎ4月高値35492ドルを目指す勢いを見せる。一方、ナスダックは11226-58ポイントと3日ぶりに反落した。

アップル-1.96%、アルファベット-1.02%などIT主力のGAFAMが軒並み下落した。原油(WTI)は76.28-1.66ドルと9/26安値76.70ドルを割り込む。これらの動きには注意が必要と思われる。

強い流れのNYダウだが、チャートは10/13安値から上昇を約2ヶ月続け、RCI(9日91%、13日73%、25日91%)は高値信号を灯す。いつ調整してもおかしくない状況だけに、10月安値から引く支持線(ボリ+1)を引き続き注視しておく。

NYダウ日足ボリンジャーバンド
NYダウ日足ボリンジャーバンド

一方、ナスダックの日足は10/13(10088)で底打ちして反転したものの、75日線(11354)を抜けずにもたつく。週足は26週線(11480)を抜けずにいることから、11/15の戻り高値11492ポイントを抜くまで安心できない。

WTI週足
WTI週足

そして日経平均は、24日に高値28502円をつけ、9/13高値28653円(窓28530円)に迫ってきた。10/3安値25621円から続くジリ高基調には力強さがあり、9/13高値を抜いて8/17高値(29222円)を視野に入れてもおかしくない。12月(師走)はボーナスの時期でもあり証券・金融界は「株高」に尽力するところで、投資家も年末年始を控えてマインドが盛り上がりやすい。

日経平均日足ボリ
日経平均日足ボリ

ただし、経験則で12月はメジャーSQ(12/9)を前に高値を打つケースが少なくない。日経平均もテクニカルはRCIや騰落レシオが高値圏に来ていることから、10月安値から引く下値支持線(ボリ+1)を注視しながらの姿勢は必要だ。

日本株はNY次第、外国人次第でもあり、感謝祭を明けて12月に入る今週からのNYダウがポイントになるが、下値支持線を割り込むなら「材料はあとから付いてくる」だけに、スタンスを慎重に傾けることを考えておきたい。

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