日経平均株価の動き(2022年12月09日)

米国で半導体の回復が半年ズレ込むと言う予想が発表され、NASDAQ指数、NYダウが売られました。11月は大幅高した事もあり、調整しやすい状況にありました。日経平均も10月から大きく上げた事から、12月SQまで引きづられました。11月末に25日騰落レシオが124ポイントを付け、短期的に過熱感を示す数値であった事も売られやすくなっていました。SQに向け高値を取ってくると見ていましたが、逆に短期調整局面となり、12月SQ明けから切り返しました。

月足のNYダウは10月の大陽線に11月も陽線で続伸し、12月は陰線に転じています。この動きは、日経平均も同じで、月足でも連動しています。NYダウが上昇に転じない事には、日経平均も上がりません。日経平均が動かないときは個別株物色になります。半導体関連が動き出せば、日経平均も上がってきます。

12月SQに向け、上値更新を期待は、SQ以降の反転にズレ込みました。過去を見ても、12月相場は高くなる事が多いですが、外国人投資家はクリスマス休暇に入り、売買は少なくなる傾向です。売買が少なくなる中で、上値を取ってこれるよう買われるか。個別株物色に移りやすい状況になります。

相場は半導体から始まります。半導体の回復がズレ込む事で、相場の回復も半年ズレ込む心配は残りますが、先買いされる可能性もあります。年明け以降も半導体関連の牽引により、上値更新の期待は残っています。半導体の回復がズレ込む事は、半導体関連株は低迷するか、買いが続くかの観察がポイントです。年明けの観察ポイントです。

半導体関連株が振るわなくなる中で、12月SQ明け、買われてくるかどうか。買われなければ、小型株(S・G市場)の銘柄が買われやすくなります。引き続き、好業績株、材料株で右肩上がりの株は下がりにくいが、新規で買われてくる株は絞りにくい局面にありますが、再びインバウンド、防衛関連などが動き出してきました。予算が増額となる防衛関連銘柄は注目されます。

12月2週の東証プライム(1837銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、9月末のボトム水準から1000銘柄まで回復後、再度減少に転じた。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月末715銘柄(225種66)→10月末989銘柄(225種103)→11月(2)917銘柄(225種113)→11月(10)903銘柄(225種107)→11月(17)979銘柄(225種122)→11月(24)1167銘柄(225種147)→11月末1115銘柄(225種141)→12月(1)1020銘柄(225種136)→12月(8)802銘柄(225種97)と減少に転じた。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

12月2週の東証スタンダード(1450銘柄)は横ばいです。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月末435銘柄→10月(7)490銘柄→10月(14)455銘柄→10月(21)468銘柄→10月末538銘柄→11月(4)487銘柄→11月(11)561銘柄→11月(18)607銘柄→11月(25)794銘柄→11月末777銘柄→12月(2)682銘柄→12月(9)680銘柄と横ばいです。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

12月2週のグロース市場(500銘柄)も少し減少した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月末145銘柄→10月(7)173銘柄→10月(14)159銘柄→10月(21)191銘柄→10月末194銘柄→11月(4)177銘柄→11月(11)212銘柄→11月(18)232銘柄→11月(25)244銘柄→11月末251銘柄→12月(2)245銘柄→12月(9)215銘柄と少し減少した。増加に戻せるか。12月の観察ポイントです。

東証グロース銘柄

12月2週の東証プライム(1837銘柄)は少し増加した。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月末585銘柄(225種50)→10月末858銘柄(225種90)→11月(4)689銘柄(225種78)→11月(11)926銘柄(225種118)→11月(18)945銘柄(225種117)→11月(25)1337銘柄(225種156)→11月末1095銘柄(225種136)→12月(2)835銘柄(225種104)→12月(9)897銘柄(225種107)と少し増加した。増加は続くか。12月の観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

NYダウは、10月安値から約6000ドル値上がりしました。8月高値を上回るまで続伸は続いました。急激な上げ幅の後と言う事もあり、12月は8月高値を上回ってから伸び悩んでいます。それでも25日移動平均線を上回っているので、押し目形成の動きと見る事が出来そうです。日足チャートでは、200日移動平均線を上回って続いた続伸から押し目形成と見ています。12月の観察ポイントです。

NYダウの続き、「803」NASDAQ指数は75日移動平均線を下回る調整局面となりました。下げても、25日移動平均線を上回る下げ止まりの動きは維持しています。75日移動平均線を上回れば、上昇状態に戻します。75日移動平均線を上回れない状態は、調整局面は長引く心配があります。引き続き、25日移動平均線を上回る状態を維持できるか、確認は続くでしょう。12月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

スタンダード指数も、200日移動平均線を上回り、75日移動平均線も上回ってから上昇基調に戻しました。今週は全般的に下げる局面となりましたが、75日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。75日移動平均線を下回ると再下落の心配はあります。12月の観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

前週のドル円相場は、-2Σまで円高に振れました。下に200日移動平均線があり、当面の円高にピーク感が出ています。目先は-1Σから-2Σの幅で推移しています。当面は-2Σ(134)前後が円高メドと見る水準です。引き続き、(1)142円(AVG)から138円(-1Σ)に戻すか(2)138円(-1Σ)から134円(-2Σ)で推移は続くか(3)146円(+1Σ)から142円(AVG)に急伸するか。

日足チャートでは、75日ボリンジャーバンド(中心線)を下回ってから、-2Σまで円高に振れた事で、逆に円安に戻りやすくなりました。10日移動平均線を上回ってくると円安に戻りやすくなりますが、上値は抑えられています。-1Σから-2Σのレンジは、ボックスで推移します。引き続き、-1Σから-2Σで推移するか。-1Σを上回ると中心線まで円安に戻すか。12月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

12月1週の評価損率は-10%台です。前週の高値ゾーンから、少し悪化しました。まだ戻り高値形成局面と言えます。強い相場に転じた場合、-5%位くらいまで改善は続く事があります。12月相場の戻りは、まだ弱いので、高値で伸び悩む可能性はあります。さらに改善は続くか。この点が観察ポイントです。12月1週の評価損率は、-10.70%(10/28)→-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)→-10.67%(11/18)→-9.59%(11/25)→-10.06%(12/2)です。今週は下落の後戻しをしているので、評価損率が悪化したら買われやすくなります。株価は13週移動平均線を上回っているので、上昇基調は維持します。

7月以降の評価損率の数値は→-13.13(7/1)→-10.56%(8/5)→–10.79%(9/2)→-9.42%(9/9)→-13.07%(9/30)→-12.09%(10/7)→-11.04%(10/21)→-10.70%(10/28)→-10.62%(11/4)→-10.18%(11/11)→-10.67%(11/18)→-9.59%(11/25)→-10.06%(12/2)と少し悪化しました。今週の下げで買われやすくなったか。12月の観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

12月相場は調整局面から陰線になりましたが、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調は維持しています。米国の半導体の回復が遅れると言うニュースの影響から、NYダウの下落に連動して下げました。12月相場は、11月終値を下回ってきましたが、10月終値は上回っています。今週は下げ幅を縮小し、回復傾向にあります。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇局面は維持しています。

月足チャートでは、12月は陰線だが回復しています。6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調は維持しています。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回るなら、上昇相場は維持します。6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換の心配はあります。12月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

12月は、28400円台まで伸ばして始まりましたが、目先がピークとなり27600円台まで下げてきました。丁度75日移動平均線まで下げる調整となりました。75日移動平均線で踏ん張り、切り返せば上昇基調は維持します。75日移動平均線を下回ると調整局面に転じます。75日移動平均線を上回る状態は、上昇局面は維持しています。

チャート的に75日から200日移動平均線を上回る上昇基調から、8月高値(2万9200円)を上回れるかどうかを試すところでしたが、75日移動平均線まで調整し、再度8月高値を目指す展開を期待する局面です。12月SQ明け、売買は少なくなるか。12月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

12月に米国の利上げはあるか。日本も利上げはあるか。低迷内閣に解散はあるか。世界はどう動く。

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