日経平均株価の動き(2023年03月24日)

WBCは日本が優勝しました。素晴らしい選手陣に感動を頂いた大会で締めくくられました。次のWBCも日本の感動を見たい。今週は欧米の金融破綻の早期対応から、大きく切り返しました。世界的に、国家にとっての銀行の経営破綻は、経済や治安など国民生活への影響が大きすぎるので、傷が広がらないうちに速やかに対応します。速やかな対応から治安や経済不安は一掃され、株価は急回復する。金融不安で下げたところが買い場になる理由です。

為替水準を見ると、まだ金融不安は燻っているかもしれない。今回の対応の速さから、次の対応も速やかに行われるだろうと言う理由から、短期収束と見るでしょう。対応のスピードを見て、不安を感じる投資家は減るでしょう。投資家は不安が薄れれば、次に下げたところは買い場だと狙ってくるでしょう。

日本国内を見れば、3月決算は織り込み済みだから、4月以降の2024年業績予想発表を待っています。業績予想が良い時は、外国人投資家は、自分たちが仕込みたいから、一時的に下げさせる場合も良くあります。今年の1月初め2万6000円割れの時の様に、下げたところを仕込むやり方を手法としてきました。下げたからと言って、ろうばい売りをしてはいけません。相場操縦しても、外国人投資家には国内法は通じないから、色んな手を使ってチャンスを掴もうとします。4月以降、もし下げる場面があれば買い場と見ましょう。

今の相場先導株は半導体です。半導体が崩れない間は、強気相場に向かうと見て良いでしょう。この乱高下の中でも半導体関連は下げなかった。投資家は売らなかったし下げたところを狙っていたからです。4月以降も半導体関連株が下げなければ、5月以降、強気相場に向かうと見る事が出来ます。

個別株は、大きく値上がりしている株も悪くないが、今まで動かず休んでいた株が動き出し始めたところ・フシメを上回ってきた動き・業績の変化率が大きかった株など、値上がりする理由が見当たる株が動き出すところが狙い目です。4月以降の業績発表を待つか。チャート的に底値ゾーンの株をピックアップしておくか。業績発表に合わせて、銘柄選びを始めておく時期になります。

3月4週の東証プライム(1837銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄以下で減少は渋る。2022年4月(4)931銘柄(225種125)→4月末703銘柄(225種107)→5月末774銘柄(225種108)→6月末810銘柄(225種105)→7月末1125銘柄(225種142)→8月末1182銘柄(225種146)→9月末715銘柄(225種66)→10月末989銘柄(225種103)→11月末1115銘柄(225種141)→12月末752銘柄(225種71)→1月末1105銘柄(225種118)→2月末1198銘柄(225種141)→3月(2)1184銘柄(225種144)→3月(9)1421銘柄(225種168)→3月(16)890銘柄(225種92)→3月(23)964銘柄(225種98)と減少は渋る。再度増加を待ちたい。4月に向けた観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

3月4週の東証スタンダード(1443銘柄)は半数以下に減少し下げ渋る。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)705銘柄→4月末518銘柄→5月末657銘柄→6月末677銘柄→7月末859銘柄→8月末859→9月末435銘柄→10月末538銘柄→11月末777銘柄→12月末609銘柄→1月末905銘柄→2月末1022→3月(3)1013銘柄→3月(10)1065銘柄→3月(17)889銘柄→3月(24)912銘柄と少し切り返した。増加に転ずるか。4月に向けた観察ポイントです。

東証スタンダード銘柄

3月4週のグロース市場(514銘柄)も低迷続く。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)320銘柄→4月末192銘柄→5月末213銘柄→6月末149銘柄→7月末262銘柄→8月末279銘柄→9月末145銘柄→10月末194銘柄→11月末251銘柄→12月(末)144銘柄→1月末254銘柄→2月末234銘柄→3月(3)247銘柄→3月(10)266銘柄→3月(17)225銘柄→3月(24)252銘柄と少し増加する。さらに増加は期待できるか。4月に向けた観察ポイントです。

東証グロース銘柄

3月4週の東証プライム(1837銘柄)も1000銘柄で横ばいする。75日移動平均線を上回る銘柄数は、2022年4月(4)912銘柄(225種118)→4月末739銘柄(225種98)→5月末918銘柄(225種122)→6月末903銘柄(225種109)→7月末1186銘柄(225種128)→8月末1275銘柄(225種154)→9月末585銘柄(225種50)→10月末858銘柄(225種90)→11月末1095銘柄(225種136)→12月末774銘柄(225種67)→1月末1220銘柄(225種138)→2月末1229銘柄(225種140)→3月(3)1339銘柄(225種162)→3月(10)1399銘柄(225種168)→3月(17)1035銘柄(225種101)→3月(24)1034銘柄(225種103)と横ばいで推移する。増加に戻せるか。4月に向けた観察ポイントです。

東証プライム銘柄

225銘柄

<801NYダウ 803NASADAQ指数 日足チャート>

米国では銀行の倒産の中でも、インフレ警戒から、FRBは0.25%の利上げを発表。長期金利は5%になりました。金融政策がぶれない事もあり、銀行は救済されるから、大きく下げなかった。NYダウは、32000ドル前後で乱高下が続いています。200日移動平均線前後で下げ渋り、上値は伸び悩みました。利上げは、利払い支出が増えるから上値を重くする。しばらく上値には戻り売りが待っている状況は残る感じです。200日移動平均線前後で下げ渋れば、日柄整理が進めば上回ってくるだろうと思われます。引き続き、日柄調整待ちです。4月に向けた観察ポイントです。

「803」NASDAQ指数も乱高下していますが、75日から200日移動平均線を上回る状況での上げ渋りの動きと見る事が出来ます。それでも、75日から200日移動平均線は上回って推移しています。引き続き、75日から200日移動平均線を上回る状態は、下げたら買いが待っている状況と言えます。75日から200日移動平均線を下回らなければ、買われていると見る事が出来ます。4月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<125東証スタンダード単純総合指数 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

スタンダード指数は、下げても25日移動平均線前後でシッカリしています。上昇基調の押し目形成から、切り返しの動きと言えます。75日移動平均線は上向きで、株価が上回る動きは上昇基調の押し目と言えます。上昇は続くか、75日移動平均線まで売られるか。今後の相場状況により、どちらになるか。4月に向けた観察ポイントです。

東証スタンダード単純総合指数 日足チャート

<850ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

面であるが、金融不安はドル回避の円高要因となります。為替は金利と信用不安の綱引きから、130円前後に留まっています。1月に127円まで円高に動いた裏にも、銀行の信用不安はあったのか。ドル円相場が、信用不安と米国金利でどの水準で落ち着くかがポイントです。130円台で推移するのは、円安と言うより適正水準と見ています。しばらくは75日ボリンジャーバンド中心線から-1Σのレンジで推移は続くか。

3月は200日移動平均線(136円)を上回れず、75日移動平均線(133円)を下回る水準での推移が続いています。昨年10月に、151円の円安では信用不安は無かったか。信用不安が薄れれば、ある程度の円安に戻す可能性もあるでしょう。円高に動いたら、信用不安が燻っていると言えます。75日ボリンジャーバンド中心線(133円)から-1Σ(130円)の範囲で、推移が続くか観察です。4月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 610評価損率・週足チャート>

3月の評価損率は、-9.24%(3/10)→-10.91%(3/17)と2週続けた9%台の高値ゾーンから、-10%まで悪化しましたが小幅です。まだ乱高下の心配が残る水準です。欧米の銀行倒産から日経平均への影響は薄れてきましたが、まだ3月期末と新年度を控え、乱高下の心配は残ります。今週の日経平均の下げ幅は小幅でしたが、週間で+500円以上値上がり確認が出来るまで乱高下の心配は残ります。

昨年10月以降の評価損率の数値は、-12.09%(10/7)→-10.62%(11/4)→-9.59%(11/25)→-10.06%(12/2)→-9.51%(12/9)→-10.40%(12/16)→-12.47%(12/23)→-11.12%(12/30)→-10.49%(1/13)→-10.02%(1/20)→-10.16%(1/27)→-10.54%(2/3)→-10.32%(2/10)→-9.89%(2/17)→-10.09%(2/24)→-9.21%(3/3)→-9.24%(3/10)→-10.91%(3/17)とまだ高値ゾーンの水準は続いています。-13%前後まで悪化すると買い場と分かりやすい。4月に向けた観察ポイントです。

評価損率・週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

3月相場は荒れましたが、月足では前月比で-60円の小幅下落水準で推移しています。米国の銀行倒産の対応の速さ、スイスの対応の速さが株式市場への影響を小さくし、外国人投資家の売りが止まったからです。しばらく6ヶ月から12ヶ月移動平均線前後で下げ渋れば、4月以降の業績発表から、切り返す期待があります。長らく続くペナント型上値抵抗線を、4月以降、再度上放れを待つ動きになります。

月足チャートでは、上値はペナント型上値抵抗線で上値を切り下げていますが、下値は6ヶ月から12ヶ月移動平均線前後で下げ渋っています。4月から5月の2024年度業績予想の発表後、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回り、ペナント型抵抗線を上放れる上昇基調に戻すと期待しています。4月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

3月の日足チャートは、28700円まで値上がり後、米国2銀行の倒産、クレディスイス銀行の経営危機の発表から、一気に日経平均は27000円割りまで下げました。その後の対応の速さから、株価は200日移動平均線前後で下げ渋っています。下げ渋る動きは、売り物が減少し、下値が買われている事を表しています。売り物が出尽くして買いが増えてくれば、切り返すと見ています。まず上放れ確認は、3月高値(28700円)を上回る動きの確認です。

チャート的には、75日から200日移動平均線(下値支持線)前後で下げ渋め動きから、再度75日から200日移動平均線から上放れてくれば、上昇相場に戻したと判断できます。4月から5月に発表される業績予想が出るまでは動きにくい状況と言えます。発表前に75日から200日移動平均線を上放れてくれば、業績予想は良さそうだと言う先買いの動きと言えます。4月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

欧米の金融不安は落ち着くか・連鎖するか。2024年業績予想は好調か。ウ・露戦争は中国の仲裁で変わるか。世界はどう動く。

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