富田のトレチャ 2023年06月05日

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強烈相場だが、天井接近も注視

33年ぶりという高値圏に突入した日経平均。とはいえ、5月下旬に31000円台に乗せてからは上げ下げもみ合い、スピード調整に入った。テクニカル指標の過熱などを踏まえれば当然のスピード調整と言えるだろう。ただ、6月2日は376円高31524円引けと大きく続伸、5/29高値31560円を間近にした。

そんな状況の6月2日、米国ではNYダウが701ドル(2.1%)と大きく続伸、ナスダックは139ポイント(1%)上昇して昨年4月以来1年1ヶ月ぶり水準に浮上。そして日経平均先物が(大証比)420円高31970円で終えた。

日経平均先物日足
日経平均先物日足

こうなると、今週の日経平均は10日間のスピード調整を経て再び動き出し、32000円~33000円方向へ一段高も否定できない。

前回触れた如く月足チャートは、2021年から25000円~3万円のもみ合いを2年以上続け、そのもみ合いを今回大きく上放れて水準を大きく変えることを示唆した。チャネル5000円幅の倍返しは「35000円」で、それを視野に入れるのも遠くないように思われる。

今週末9日がメジャーSQで、来週は13日に米国CPI、14日にFOMC、16日に米国メジャーSQと重要スケジュールが続く。SQに絡んで売り方の買い戻しやストップロスオーダーなど需給が相場を押し上げる可能性もある。日本では骨太方針の発表も予定され、さらに6月はボーナス月とあって金融・証券界は「株高」を大きくアピールしてマネー獲得に尽力することも想定される。

強い上昇相場で流れに従う局面ではあるが、とはいえ皆が強気に傾き、日経平均が大きく上げ、チャートが腰を大きく伸ばせば「仕上げ局面、天井接近」を意識することになる。週足RCI(9週、13週、26週)は高値圏にあり、ここ数週の間にピークを打ちかねない。これから7月にかけての日本株はその点(天井警戒)を頭に入れながら対応することになる。

日経平均週足
日経平均週足

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