富田のトレチャ 2023年06月26日

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夏本番、バカンス意識

日経平均は19日に33772円に高値を伸ばしたが、14日33500円台に乗せてからは日々もみ合いとなり上値が重くなり、そして23日は433円安32781円で終え、週間で11週ぶりに下落した。

バフェット効果や東証改革があったとはいえ、日経平均は4月第2週から10週で6250円(22.7%)も上げ、週足チャートは腰を伸ばし、RCIなどテクニカル指標が軒並み過熱を示している。ならば「調整」は当然で、下に控える25日線(32145円)や13週線(30155円)、三分の一押しの31688円、週足ネックラインの30700円台などに向けての下値模索は想定しておくべきだろう。

日経平均週足
日経平均週足

6月30日が公務員ボーナス支給日で、証券界の強気姿勢が続くことも想定され、ならば日経平均は25日線を意識した軽い調整でもってすぐ切り返すことも想定される。

ただし、直近の週足が長い陰線で「かぶせ足」となり、RCIの過熱ピークや、6月最終週が1/4安値から26週目、安値期日が「7/4」、3日新甫の7月などを踏まえると、反発は限られる可能性がある。ここはむやみに「強気」を唱えるのではなく、「慎重・様子見」といったスタンスにするのも有効だ。

外国人投資家(6/16現在)は、現物の買い越しを12週連続に伸ばしたが、「現物+先物」の合計だと210億円の小幅ながら11週ぶりの売り越しだ。

米国では、14日のFOMC、16日のメジャーSQを通過して、NYダウ、ナスダックの上値が重くなってきた。快調だった「AI相場」も、イベント通過で出尽くし感を漂わす。そして、株価が調整強めるなら7月バカンスを控えて「利食い急ぎ」になってもおかしくない。ナスダックの週足RCIは注意信号を灯している。

ナスダック週足
ナスダック週足

夏本番、日米とも株価はバカンス(夏休み)を意識するころだ。

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