2016年相場はスタートしました。年始めからの下げは、昨年のパターンに似た感じのスタートです。今年もまた2016年3月期業績予想が出るまで波乱含みの相場展開になりそうです。昨年も成人式までは高値持ち合いしていたが、1月中旬から崩れてしまった。今年も1月半ばに戻り高値を付けたら、戻りイッパイから売られると見ています。
昨年は2月~3月に14000円割れまで大崩れしました。今年もまた2月~3月に向け大崩れすると見ています。1つ目の節目は30年平均線(16600円)です。ここを維持できれば大崩れしませんが、30年平均線(16600円)を下回ると昨年の安値14000円前後まで売られる心配があります。ここから1月下旬に向け戻り売り方針と見たい。
上昇相場で高値形成する指数の順序は(1)「106」「107」新興市場(2)「124」小型株指数(3)「123」中型株指数(4)「122」大型株指数+「101」日経平均(5)好業績優良株(個別株グルーブ)の順です。この下げ相場の中でも個別株の新高値銘柄数は150銘柄以上あります。日経平均は75日移動平均線まで下げる中で、(5)好業績優良株(個別株グルーブ)が終盤まで上昇を維持している銘柄グルーブと見ることができます。
来週以降、新高値銘柄数(ランキング内)が減ってきたら、さらに上昇相場は終盤であり、崩れに警戒しなければなりません。来週以降、日経平均が25日移動平均線を上回れずに下げに転じ75日移動平均線を下回ったら、下降相場に転換と見る動きです。このあたりも観察ポイントです。
個別株は、さらに個別物色に分かれてきた様です。上がる株は、25日~75日移動平均線が上向きで高値更新している株です。逆に空売り銘柄は急騰し高値を出し切った株、25日~75日移動平均線が下向きで、戻り売りから下げている株です。どちらも狙い目に見えますが、下がる株を買ってしまうと失敗します。銘柄選びのポイントはトレンド、基調の見極めが重要です。
<NYダウ 日足チャート>
今年のNYダウは、18000ドルからスタートする様なものです。さらに上値を狙うにしても、このまま押さないで上げ続ける事は難しい様に見えます。年末まで楽観論で18000ドル台に乗せました。今年は原油安、EU問題、イスラム国など不安視され売られて始まりました。この程度の下げは調整とは言わないでしょう。
チャート的には、75日移動平均線は上向き、株価は75日移動平均線で下げ止まり反発に転じました。75日移動平均線を下回る様なら、不安材料増大から売られたと見るしかありません。短期的には75日移動平均線をキープしている間は不安材料は小さいでしょう。下回ると不安材料増大から売り転換の心配がでます。この点が確認ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
年明けの「850」ドル円(為替)は118円~120円の範囲で推移しています。昨年は、1年で20円も円安は進みました。このまま円安基調を続けるにしても、多少なり調整しなければ、円安を維持するには上値は重すぎる様に見えます。チャート的には、10日~25日移動平均線に絡み円安基調をキープしています。
来週以降も10日~25日移動平均線を上回る状態をキープできるなら円安基調は続きます。短期的に25日移動平均線を下回ると円高に動きます。いつ頃から25日移動平均線を上下どちらに放れるか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
12月は18000円に乗せたものの、最後の最後(大納会)で月足で陰線、前月比-9円安で引けました。2015年相場はスタートしたが、前月比-200円前後で推移しています。月足チャートでは6ヶ月移動平均線は上向きで、株価が上回る状態は上昇基調を維持しています。下げても6ヶ月移動平均線を上回っている状態は上昇基調持続です。
月足では、下値支持線と見ている6ヶ月移動平均線と30年移動平均線は上回っています。この2つの下値支持線を上回る間は上昇相場と見ます。6ヶ月移動平均線と30年移動平均線を下回ると下降転換と警戒しなければなりません。1月は、6ヶ月移動平均線と30年移動平均線を維持して引けることはできるでしょうか。
月足では6ヶ月移動平均線、30年移動平均線の2つのサポートライン(下値支持線)を下回ると20年平均線(13600円)くらいまで深い調整に向かう心配があります。2月以降、その点に注意してください。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
12月は18000円に乗せた後、乱高下はキツく、「610」評価損率(12/30)の数値は-7%前後で改善は見られなかった。持ち株は評価損を抱え、売り逃げにくい事が分ります。1月に入り、17000円割れまで売られた事も悪化要因と言えます。来週発表の評価損率の数値は悪化している可能性ありです。
評価損率は、-15%以下でボトム、-8%~-5%前後で高値ゾーン、-3%~0%以上で高値警戒ゾーンと見ます。来週以降、日経平均が売られた場合、評価損率で-15%以下に悪化するまで待たなければなりません。この値を知る確認ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
今週、新年度入りの裁定買い残は20億株~22億株で推移しています。数値的に低迷状態で方向感が出てません。この状態で20億株以下に減少に転ずると投げ売りに転じた可能性があり、日経平均は大幅下落に転ずる心配があります。
1月中は20億株以上を維持していれば、投げ売りから崩れる心配はありません。増加に転ずれば、株価上昇に転じます。裁定買い残動向を見ることで株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。相場の確認ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
新年度相場は売られて始まりました。日足チャート的には、75日移動平均線(下値支持線)を下回らず下げ止まり反発に転じました。来週以降、株価は10日~25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れないと売られる心配があります。来週以降、25日移動平均線と75日移動平均線を上下どちらに放れるか。上昇基調か下降転換か。相場の確認ポイントです。
チャート的には25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れなければ戻り売りに転換します。75日移動平均線を下回ると下降相場に転換します。75日移動平均線を上回る状態で下げ止まれば買い場になる。25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れば、上昇基調に戻します。
下段の25日騰落レシオは、12月始め145ポイントをピークに下げ続けて、1月は100ポイントを下回りました。80ポイント以下に低く下がればボトムです。ただ株価が75日移動平均線を下回ると下落転換するため、25日騰落レシオは70ポイント以下まで下げる事もあります。来週から2月に向けた確認ポイントです。
安倍自民党、やる気満々です。補正予算も含め経済対策重点に国内バラマキ。今年はいつ頃から始まるアベノミクス&日銀金融緩和。今年のNYダウの行方、EUはどうなる。中国はどうなる。どう動く世界市場。
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