今週、日経平均は2007年高値18300円を上回りました。官制主導の相場に感じられた。2007年高値を上回り、景気回復をアピールした様にも感じられました。米国は金融緩和で株高から経済牽引したパターンと同じか。日立、東芝など主力電機株は75日移動平均線を下回り下げているが、ファナック、京セラなど値ガサ株と銀行株の値上がりで日経平均(先物)は値上がりしました。外国人投資家がナイトセッションで強く先物買いして吊り上げた感じはします。3月SQに向けた相場作戦にも見えます。
目先25日騰落レシオは138ポイントまで高くなり、高値警戒感が出てきました。3月SQに向け短期調整に見えるが、3月末はお化粧買いが入る可能性があり、3月も下げたら買われそうです。今年は調整らしい調整なく20000円に向かうのか。それとも調整して20000円に乗せるのか。
外国人売りを控えて3月~4月は売られると見ていたが、12月~2月始め17000円以上で外国人売りが吸収されてしまった。外国人売りを投信、ETFや年金買いで買い支えた形だ。東京証券取引所の外国人投資家比率は高まるばかり、保有株シェアは30%を上回り、売買高では7割に迫りつつあります。まだ大量に保有しているが、外国人投資家の売り物はETFで買い支えた感があります。
チャート的には2007年高値を上回った事で、高値更新相場に移ったと見る動きです。25日騰落レシオは138ポイントまで高くなり、目先は売り場待ちです。一本調子で上がるとは思えませんが、上げ下げしながらの動きであり、高値掴みには注意しなければなりません。次の買い場は25日騰落レシオが100ポイント以下に下げてからです。
「507」裁定買い残は1月の16億株をボトムに増加傾向です。裁定買い残の解消売りは止まり、徐々に増加に変わりつつあります。日経平均は高値更新し、次は3月SQに向け増加は続くか、減少に転ずるか?しばらく増加は続くようにも見えますが、来週から3月SQに向けた裁定買い残動向は注目です。
今週、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1300銘柄以上に増加しました。2013年以降、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数1300銘柄以上、東証1部平均PBR1.5倍以上の2つが揃ったところが高値圏でした。今週1300銘柄以上に増加し、東証1部平均PBR1.6倍まで高くなり、高値圏を示しています。円安原油安メリットを先取りした様にも見えるので、日経平均の高値更新が続く間は高値警戒の観察ながら強気相場です。
個別株は機械、電機、重工など75日移動平均線を下回る調整局面が続いています。今週はファナック、京セラ、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などの牽引から日経平均は高値更新しました。引き続き、株高は資産株を保有する銀行、証券株、保険株などが牽引する可能性はありますが、日経平均より先に高値をつけるので注意は必要です。
円安・原油安メリットも含め、小型好業績株で上方修正する株は買われてます。引き続き、業績上方修正株、10日~25日移動平均線は上向きで、10日~25日移動平均線を上回る強い上昇銘柄も上がる株です。引き続き、業績上方修正の株に注目です。
<NYダウ 日足チャート>
今週NYダウは18000ドルに乗せたので、12月高値更新は時間の問題でしょう。引き続き、25日移動平均線を上回る上昇基調です。日経平均とNYダウは通貨単位でなく、数字としてだけ見るならば18000と同じ動きをしてきた。日経平均は18300円まで値上がりしたので、引き続き、NYダウと日経平均は連動して動くでしょうか?引き続き、25日移動平均線上回る状態は上昇は続きます。
下段の14日RSIは74ポイントまで高くなりました。高値ゾーンに近づきつつあります。この動きでは来週にも80ポイントまで高くなり、高値警戒ゾーンに入りそうです。株価が10日移動平均線を下回ると目先は高値形成の動きと見るしかありません。
<ドル円 日足チャート>
今週「850」ドル円(為替)は、株価に連動せず小幅な動きでした。チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線は接近し、収斂しつつあります。この収斂から上下どちらかに放れるのは間近の状態です。引き続き25日移動平均線を上回る状態は円安基調。25日~75移動平均線を下回ると円高基調です。
12月以降、急激な動きと言うより、ボックスで推移しているとも言えます。引き続き115円~120円のボックスで推移するのか。25日移動平均線を下回らない限り、円高に戻しません。25日移動平均線を上下どちらに動くか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
今月は2007年高値18300円を上回り、景気回復をアピールする動きです。青空天井の強気相場に変わったと見る動きです。外国人投資家の持ち高では、昨年に続き前半調整、後半に強気相場かと見ていましたが、アベノミクス、日銀円安誘導から官制相場の買い支えが勝っていたと言うことです。引き続き、6ヶ月移動平均線(17250円)を上回る状態は上昇相場は続きます。
3月以降、30年平均線(16600円)を下回る下落相場の可能性は薄れた事から、目先は3月SQに向け調整したとしても、6ヶ月移動平均線(17250円)~30年平均線(16600円)まで下がれば買い場になります。大きなアクシデントが無い限り、官制相場の下支えは続くとみれば、下げたら買い場です。引き続き6ヶ月移動平均線を上回る状態か判断ポイントです。
<TOPIX 東証1部単純総合 月足チャート>
TOPIXは時価総額の高い株が値上がりすると上昇します。例えば新日鐵、銀行、NTTなどの大型株の値上がりで上がります。東証1部単純平均は、東証1部全体の株が底上げすると値上がりします。東証1部単純平均は株式分割もあり一概に言えませんが、まだ低すぎる様に見えます。本格的に株式市場が再生し、上昇相場に向かうとみれば、上げ余地は大きく残している様に見えます。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
「507」裁定買い残は、1月16億株をボトムに少しずつ増加傾向に動いています。今週は少し減少したが、日経平均は18300円まで買い上がった。解消売りは止まりった感じですが、日経平均は高値更新し、次は3月SQに向けた動きでは、裁定買い残は増加か減少に転ずるか。増加なら日経平均は高値更新続くか。減少に転ずると売られて目先高値確定します。
日経平均が高値更新する中で、裁定買い残は20億株以下に減少した状態が続くのは、2006年、2007年の高値圏にも見られた動きです。日経平均高値更新する中で、来週以降3月SQに向け増加に転ずるか、減少に転ずるか。観察ポイントです。裁定買い残動向を見ることで株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
日経平均が高値更新する中で「610」評価損率の数値が改善しないのは、初めて見た様に感じます。株価上昇と株価含み益は連動するはずですが、この上昇相場では株価含み益と連動してません。高値更新でも儲かってないと言うことです。高値更新した来週発表(2/20)分の数値は改善しているのでしょうか。「610」評価損率の数値が改善しない事は、持ち株が上がらない事になります。3月SQに向け改善する(持ち株上昇)でしょうか。
<日経平均 日足チャート>
日足チャート的には、12月から続いた18000円~16500円のボックス相場を上放れし、高値更新相場となりました。引き続き、10日~25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続きますが、10日移動平均線を下回ると上げ止まり確認から、いったん調整に向かいます。
来週も10日~25日移動平均線を維持なら上昇は続くと見ますが、下段の25日騰落レシオは138ポイントまで高くなり、高値警戒ゾーンを示し、売り場接近と見る数値です。25日騰落レシオの数値が高い状態を無視して上昇が続くかは分かりません。売り場になりそうです。
ここ2年は25日騰落レシオの数値が高いところは高値形成しました。138ポイントまで高くなった後、株価が10日~25日移動平均線を下回れば売り場。10日~25日移動平均線をキープできれば上昇維持です。このあたりが確認ポイントです。
日経平均の高値更新は喜ばしい。ギリシャ問題はEUなど影響は?EUとロシアのウクライナ合意は守られるか。NYダウの高値更新は時間の問題か。どう動く世界市場。
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