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「トントン拍子の上昇は難しいのでは」・・先週語ったばかりだが、日経平均はなんのことなく18日からトントントンと3日続伸で350円上げ、07年18300円を一気にクリアーした。重要変化日12/8高値18030円をなかなか抜けなかったが、その踊り場をクリアーしたことでチャートは大勢二段上げとなり、上昇に弾みをつけた恰好だ。
15年ぶりの水準にきたので、次はITバブル2000年4月20833円を目指すことになる。二段上げの計算値でもV波19468円、N波20093円。NYダウも日本株同様、12月高値18103ドルを抜きもみ合いを上放れてきた。日米欧の同時株高が弾みをつけており20000円も難しくなくなった。
日経平均日足
ただ、欧米株の長期(月足)チャートを眺めると、最近の猛烈ぶりが目につく。今月のトレチャでも取り上げたが、超低金利を背景とした政策的な「マネーバブル相場」が、1月ECBの量的緩和決断から再び加速、かなり極めつつあるように感ずる。独DAXは二段上げのN波、V波を達成し、出遅れていたナスダックも2000年高値5132にあと180ポイントほどに迫ってきた。
S&P500月足
DAX日足
NASDAQ月足
そんな日米欧の猛烈な上昇ぶりをみると、自分の頭の中でやはり「高値警戒」が膨らんでしまう。いま日経平均がたどり着いた07年や2000年の時も3月はきつい調整入れている。どんなに強い相場でも調整は必ずどこかで挟み、その時には隠れている懸念材料が表に出てくるもの。IS問題、債券動向、確定申告、ECB量的緩和から33日目・・。
上放れて上昇に弾みをつける局面であるから、買いも期待も膨らむところだが、見方を変えれば「そろそろ」でもある。政策相場で流れに従うのは当然だが、個別株は「泳がすもの、利食うもの」を織り交ぜながら対応して行きたい。「山高ければ谷深し」であるから日足の下値抵抗線など陰転チェックも怠らずに行きたい。
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