今週は3月SQ週でした。NYダウは約500ドル下落した後、切り返しました。日経平均はNYダウ下落の影響を受け、一時的に高値から約500円幅下落しました。為替は122円まで円安に進んだ事は追い風となり、日経平均は2日間で切り返し19000円を付け高値更新し、週末のSQ値は19300円に迫り高値更新しました。日経平均は短期間に切り返し、SQに向け強い動きと感じました。3月末に向け、2万円に向けた相場展開か。
来週以降3月末に向け、お化粧買い相場に向かう可能性は残していますが、決算絡みの売り圧力から戻り売り相場に向かう可能性もあります。19000円台に乗せて高値更新が続くなら「お化粧(官制)相場」は強くなっている。19000円を下回るなら戻り売り相場に向かう可能性あり。19000円を上下どちらに放れるか判断ポイントです。
個人投資家は売り越しが続く中で、3週続けて外国人投資家の買い越しが続く。また先物主導の買いは強く、上昇は続いている。公的資金の買いは外国証券経由で強まっている感じがします。国策相場が色濃くなってきた感じです。この勢いは3月末に向け、お化粧(官制相場)買い高値更新相場に向かうか。4月以降、20000円台を目指す相場展開に発展するか。
今週はSQ週でしたが、3月SQ値は19225円の高値を取ってきました。来週SQ明け以降も強い動きは続くのか、19225円(SQ値)以上を維持するのかどうか月末に向けたカギとなります。19225円(SQ値)を維持できなければ高値形成する。19000円台で下げなければ20000円に向けた動きと判断できます。
2月は為替は動かなかったが、3月入りから122円台に乗せた事は大きい。為替は3月から円安に動きだしました。3月末は幾らを目指すのか。2007年の日経平均の高値は18300円で為替は124円でした。現在は約19300円で為替は122円ですから、2007年の水準を目指して進む感じあり。為替は円安が続く間は日経平均の上昇も続くと見る動きです。
3月入りし、高値更新が続く中で、今週発表(3/6)の「610」評価損率の数値は悪化していたからビックリ。2月末は-7%であったが、今週(3/6)発表の数値は-8%に悪化です。日経平均は上がる中で、個人投資家が買っている株は上がらず恩恵は小さいことが分かります。これだけ値ガサ株中心に吊り上げると、どこかで大幅調整の心配は残ります。
25日騰落レシオは2月末にピークを付けたと思ったが、株価は高値更新したから、これから25日騰落レシオのピークが来ると言う相場です。3月SQに向け高値を付けたが、25日騰落レシオは138ポイントと切り返しました。来週以降、141ポイント以上に高くなり高値形成する可能性があります。騰落レシオは先にピークを付ける性質上、まだ日経平均は騰落レシオのピークから4日~10日先まで高値更新する可能性は残りました。25日騰落レシオのピークは来週以降再確認です。日経平均は20000円台に乗せる勢いです。
今週(3/12)東証一部銘柄で、月足6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1420銘柄まで増加しました。平均PBRは1.6倍です。強いと見るか、高いとみるか。株価が19200円台に乗せて強いと見ることができます。19000円を下回ると売られて高値と見る判断ポイントです。
個別株を見ると、明治HD、ファナック、キーエンス、京セラ、ファーストリテイリングなど一部の値ガサ株で日経平均を押し上げている感は強い。日立、東芝、三菱電機など個人人気の株は75日移動平均線を下回る株もあり、上がってません。少し大手銀行株などは上がり始めた感じで、個人投資家好みの銘柄は上がってません。この様な値ごろ感の良い株が上がり始めるなら、個人投資家好みの相場と言えそうです。
好業績株は、テクニカル的に10日~200日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回ってないと上がりません。この様な好業績株でテクニカル的に上昇銘柄から絞り込むか、上方修正した株から選ぶか。どちらでも10日~25日移動平均線は上向きで、10日~25日移動平均線を上回る上昇銘柄は下げにくい株です。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは3月2月をピークに売られました。短期的に75日移動平均線を下回るまで売られました。75日移動平均線を下回って反発したが、短期調整局面か。EU、中国、韓国、オーストラリアなど世界的に金融緩和となった。米国は0金利政策続け、世界的に金融緩和する間は高値更新相場に戻すか。チャート的には25日移動平均線を下回ってきたので、再度25日移動平均線を上回れば上昇基調です。逆に75日~200日移動平均線を下回ると下降転換します。この点が観察ポイントです。
短期的に下段の14日RSIは、80ポイントをピークに40ポイント以下まで下げてきました。短期的に14日RSIが高い時は売り場になっています。今現在はボトムを付けたとは見えません。この状態で株価が25日移動平均線を下回る時は、短期戻り売り場になっています。
14日RSIはボトムに接近しつつも、株価は25日移動平均線を上回れなければ戻り売りに転じます。再度、10日~25日移動平均線を上回れば上昇基調に戻します。
<ドル円 日足チャート>
今週「850」ドル円(為替)は122円まで円安は進みました。120円を突破した事は、さらに円安に進む動きです。チャート的に25日移動平均線と75日移動平均線が収斂した状態から25日移動平均線から上放れ、円安は進んでいます。引き続き10日~25移動平均線を上回る状態は円安基調は進むでしょう。
120円から円安基調に進んだ事で、10日~25日移動平均線を上回る間は125円~130円に向かうか。2007年は株価は18300円でピーク。為替は124円がピークであった。引き続き10日~25移動平均線を上回る動きは円安は続くでしょう。10日~25日移動平均線を下回ると円高に戻る。10日~25日移動平均線維持か観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
3月SQに向け大幅に高値更新してきました。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線からカイリ幅拡大で上昇を続けています。カイリ幅が大きくなると売り場接近です。下段表示の9ヶ月SRV-Dは、80ポイントを突破すると強くなる指標です。3月も87ポイントと高い水準を維持しています。引き続き、9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上を維持する間は強い上昇局面は持続と判断します。
引き続き、4月以降も9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上を維持するなら下げても切り返す強い上昇局面は続くと判断します。来週はSQ明けです。短期的に調整しても9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上をキープし、株価が6ヶ月移動平均線を上回っているなら下げたら買い場です。世界的に金融緩和緩は拡大傾向にあり、株式市場にとってプラスに働いているから続伸か。3月月末に向けどう動くか観察です。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
今週も「507」裁定買い残は21億株台を維持しました。来週も21億株以上に増加なら株価上昇は続くでしょう。減少に転ずるなら株価は売られます。3月SQ明けは増加は続くか。減少に転ずるか。裁定買い残動向を見ることで3月SQ明け相場、日経平均の動きは掴めます。
3月SQ明け以降も増加は続くなら、日経平均は3月末に向け高くなりそうです。裁定買い残は25億株以上に増加すると高値警戒ゾーン入ります。3月末に向け増加か減少か。裁定買い残動向を見ることで、株価傾向、下降転換など基調を掴むことができます。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
今週(3/6)の「610」評価損率の数値は発表されたが、2/27の評価損率は-7%、3月6日の数値は-8%。1%悪化したからビックリしました。株価は19000円に迫ったのに、逆に数値は悪化したからです。一部の値ガサ株だけで日経平均を吊り上げた感じは強いです。株は上がっても個人投資家の持ち株は上がってないと言うことです。日経平均だけ吊り上げた相場は久し振りな感じです。
個人投資家の持ち株が上がれば、数値は改善します。来週発表(3/13)分の数値は、19000円台に乗せた数値であり、これで悪化したなら、引き続き、値ガサ株相場と言うことになります。「610」評価損率の数値が改善しなければ、個人投資家の資金回転は悪化している。評価損が改善しない相場の持続力は続くものなのか。
<日経平均 日足チャート>
3月SQ値は19225円(概算)でした。日足チャートでは、25日移動平均線から大幅にカイリしてきました。短期調整しそうな感じもしますが、今週は高値から500円幅下げても10日移動平均線割れで反発です。株価の値動きは大きくなり、短期の調整で終わった。
3月SQ値は19225円(概算)でしたが、来週16日月曜日の始値が19225円(SQ値)以上で始まれば、来週も高くなると見るポイントです。SQ値を下回り、上回れなければ下がると見るポイントです。今週末は19254円とSQ値を上回って引けたから、来週も相場は高くなる可能性は高いと見ます。
チャート的には10日移動平均線を下回ると上げ止まり、25日移動平均線を下回ると売り転換、75日移動平均線を下回ると下降転換です。今週は10日移動平均線を下回ったところが押し目となり反発に転じました。来週も引き続き10日移動平均線を上回っているか、下回るか確認ポイントです。
下段の25日騰落レシオは、2月下旬に141ポイントまで高くなってから下げたが、今週は高値更新したから、まだ25日騰落レシオはピークをつけてない可能性がある。株価に対し4日~10日先行して動く性質があるので、来週以降141ポイント以上の数値を付けてから、その後、株価はピークを付ける可能性がでてきました。
チャート的には株価は10日~25日移動平均線を下回らない間は下げません。来週10日~25日移動平均線をキープなら上昇持続。10日移動平均線を下回れば上げ止まり、25日移動平均線を下回れば売り転換です。このあたりが判断ポイントです。
ECBだけでなく世界的に金融緩和となりました。金融ジャブジャブで株式市場に資金流入か。官制相場から日経平均は2万円に向け上昇持続か。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。
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