今週は4月SQ週で、日銀の金融決定会合と重なりました。8日、日銀は大規模金融緩和を継続する事を容認。このニュースから為替は120円台に戻し、週末SQ日に一時2万円に乗せました。日銀(黒田総裁)はオリンピックまで金融緩和を続ける意向と意志表示か?金融緩和継続(円安)、株高政策の官制相場は長期化すると期待された感じのようです。
一瞬2万円を付けた相場から、2万円台の相場展開に期待は高まりそうです。2万円を目標に上げた相場から2万円台を維持する相場展開へ、2016年業績予想の発表を待って、目先高値形成か、2万円台相場か、相場観察と言えるでしょう。
目先は2万円に乗せにくると、月足チャートでは上げ幅が大きくなるので、6ヶ月移動平均線からのカイリ幅が大きくなり、高値警戒感が出てきます。カイリ拡大した状態を強いと見るか、高値警戒感と見るか?高いと見られると高値警戒から売られる心配はあります。
4月半ば~5月GW明けに2016年業績予想は出揃います。2万円に乗せてくると、6ヶ月移動平均線(18420円)からカイリ幅は大きくなったところで業績発表が重なると、短期的に利食い場になる可能性はあります。また業績発表を控えて伸びにくい面もあります。
今年度から法人税減税(2.51%引き下げて32.11%)が実施(予定)されますから、2016年業績予想の増益が期待されます。アナリスト予想より増益であればインパクトは大きくなります。予想範囲内であれば、いったん利食い売られる可能性があります。2万円台に乗せた後、期待値から上値は伸びるか、いったん利食われるか。見守るところでしようか。
2万円に乗せたとしても、主力株など、高値水準を維持しているので、2016年業績予想が出るまで様子見するところか、押し目を待つところでしょうか。押し目を待たないと買いにくい。上げている株、増収予想銘柄は買われると見ています。当面は高値追いする動きより、押し目待ちするところです。
今週、日経平均は週間で500円以上値上がりし、強い上昇を示す動きです。3月末まで、値ガサ株を中心に買われてきたことで、裁定買い残は増えませんでした。4月入りしてから、値ガサ株の動きが弱ってきたら、裁定買い残は23億株まで増加してきました。正常な動きに戻ってきた感じはします。
裁定買い残が25億株以上に増加すると、高値警戒感が出てきます。4月中に25億株以上に増加したら、いつ売られるかと高値警戒しながらの観察が必要です。23億株まで増加しており、増加余地を残していますが、来週~5月GWまで、5月GW前に売られる心配もあり増減に注目です。
引き続き、個別株は2016年業績発表待ちです。高値で一進一退の動きをしている株は多くあります。4月半ば~5月GW明けに向け、業績予想が出るまでは、押し目を待たなければ買いにくい。上がれば利食い売りの心配はあります。業績発表まで銘柄を絞って待ちたいところです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは3月半ばから17500ドル~18000ドルの小幅ボックス相場の状態です。チャート的には、75日移動平均線~25日移動平均線の2線に沿って小幅な動きです。また昨年12月以降の動きを見ても、17000ドル~18000ドルのボックスです。日柄整理か、経済指標待ちか。株価の動きとしては煮詰まりつつありますが、引き続き、このボックス相場は続くか。ボックスを上下どちらに放れるかを待つ動きです。
下段の14日RSIは50ポイントで横ばいが続いています。30ポイント以下に下げたらボトム、80ポイント以上で高値警戒ですが、株価の動きを反映しています。当面はボックスを下放れしなければ崩れないでしょう。再度、25日移動平均線を上回らないと再上昇に戻せない。上下どちらに動くか確認する動きです。
<ドル円 為替 日足チャート>
3月半ばから118円~120円の小幅な動きは続いています。チャート的には、75日移動平均線~25日移動平均線で推移しています。今週は、日銀金融会合から118円→120円に動きましたが、今の状態から見ますと118円~120円幅で推移しそうです。チャート的には75日移動平均線~25日移動平均線幅で推移し、上下どちらかに動くか、放れ待ちの状態です。
下段の14日RSIは30ポイントで反転し、上向きです。25日移動平均線を突破する円安に向かいそうな動きをしていますが、なかなか25日移動平均線を上回りません。75日移動平均線を下回ると円高です。上下どちらに動くか4月相場の確認ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
4月入りしてからも750円以上の上げ幅となり、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1300銘柄以上をキープし、6ヶ月移動平均線からのカイ離幅は大きくなっています。2万円に乗せてくると6ヶ月移動平均線からのカイリ幅は大きくなり、個別株では6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は増加する事が予想されますが、増加すれば高値警戒感は強まります。
下段の9ヶ月SRV-Dは、引き続き80ポイント以上(88)の強い状態を維持してます。高値警戒状態であっても、9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上を維持する状態は強い上昇局面は持続と見ます。売られて調整に転じても、6ヶ月移動平均線まで下げたら買い場と見ます。4月半ば~5月GWに向け、高値警戒と合わせて観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残は、23億株まで増加してきました。3月まで値ガサ株で日経平均を牽引してる間は裁定買い残は増えなかったが、4月から値ガサ株に高値感が出てから、個別株は上がり、裁定買い残は増加してきました。正常に戻ってきたのでしょうか?
今週は4月SQ週ですが、来週SQ明け以降も、裁定買い残の増加は続くでしょうか。裁定買い残は25億株以上に増加すると高値警戒感がでます。増加傾向の続く間は、日経平均は値上がりします。減少に転ずると日経平均は売られます。来週SQ明けから裁定買い残の増加は続くか。減少に転ずれば売られます。どう動くか観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
3月末の「610」評価損率は-9%に悪化し、4月入りした数値もまた-9%と改善してません。今週、日経平均は2万円を付けたので、来週発表の数値は期待されます。来週意向、2万円台に乗せるようなら、評価損率の数値は改善するよう期待されます。
引き続き、公的資金の一手買いの国策相場です。日経平均2万円は国策(アベノミクス)成功を表し、4月統一地方選に合わせて株高にするのでしょうか。また2016年業績発表を控え、個別株業績は期待されるでしょう。法人税減税は増益予想と言う面と事業者の支持と両面があります。評価損率は-15%以下で底値ゾーン、-8%~-5%で高値ゾーン、-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。来週以降の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
今週は4月SQ週でした。日銀決定会合と重なったが、黒田総裁の金融緩和継続発言から反発に転じました。チャートでは、4月始め25日移動平均線割れから反発した形です。再度10日移動平均線を上回り、高値更新相場に戻しました。10日~25日移動平均線を上回る間は高値更新相場は続きます。来週以降、2016年業績予想の発表が出るまでは伸び悩むか。しばらく様子見か。
下段の25日騰落レシオは、100ポイント以下に下がり反発してきました。株価上昇の中で数値は低く上げ余地を残しています。やはり国策相場は下げないか。下げたら買い場か。来週以降、2016年業績予想が出る頃、どう動くか確認ポイントです。
日銀金融緩和継続で為替は120円に戻しました。統一地方選挙に向け株価は高いか。日本株は2016年業績予想待ち。日経平均は2万円を維持する相場となるか。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。
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