前週に2万円を付けました。今週は2万円乗せの期待はあったが、逆に小幅安となりました。2万円を付けた日も出来高は20億株と盛り上がらず、翌日は17億株に減少し、盛り上がりは感じられない。今週は、高値警戒感からか20億株以下の薄商いの日が多かった。
薄商いのせいか「閑散に売り無し」の格言の如く、大きな下げはない。4月下旬~5月GW明けに2016年業績予想は出揃います。この時期NYダウの上値が重い事もあり、業績予想を前に上値買いは慎重になっています。5月GW明けの発表では業績先取りから売られるか。業績期待から買われて上がるか?2万円を付けた事で業績先取りした可能性も十分あります。
チャート的には、2013年12月末の高値を取った後の動きに似てる様にも見えます。国家が支える官製相場だから、あまり下げない様にも感じられるが、下げなければ買いにくい水準です。また、2016年業績予想が出てから新たな銘柄探してからでないと買い出動は難しいか。
業績発表前では上値が買いにくい事から、2016年業績予想が出る5月GW明けまで小動き相場は続くか。この相場を支えているのは、政府であり、日銀金融緩和です。為替円安維持する事が条件になった相場です。現在118円~120円で推移しています。為替が安定している間は下げにくいと考えますが、円高に動けば売られます。5月連休中に為替が安定している事も相場条件です。
来週から少しずつ2016年業績予想は発表されます。上方修正した株が買われたら、5月GW明けも同じく買われます。上がれば日経平均は2万円台に乗せますが、好材料出尽くしから売られたら、目先2万円に届かず売り場になってしまいます。週間で500円以上、下がると下降転換します。どちらに動くか観察です。
個別株は決算発表を控えてますから、2016年度も良さそうだと言う銘柄は、日経平均が上げても下げても関係なく先買いされます。まだ目立って買われている株は有りません。個別株選びは5月GW明けまで待たなければなりません。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは3月半ばから17500ドル~18000ドルの小幅ボックス相場の状態です。今週は18000ドル台に戻してきました。チャート的には25日移動平均線を上回り、上昇基調に戻した形です。このまま上昇し、3月高値を上回る動きに向かうか。またはボックス範囲に戻すかどうか。このあたりが観察ポイントです。
下段の14日RSIは、50ポイントから反発に転じた動きです。動きからは株価上昇に向かう形ですが、80ポイント以上に高くなれば高値警戒です。30ポイント以下に下げたら買い場です。ボックス範囲を上放れる事はできるか。小動きが続きそうですが、上下どちらに動くか確認する動きです。
<ドル円 為替 日足チャート>
チャート的に、2月下旬に75日移動平均線に接近してから3月に122円を付けたものの、概ね118円~120円の動きは続いています。チャート的には、75日移動平均線~25日移動平均線幅で推移しています。為替はこの範囲でのもみ合いが続いています。上下どちらに放れるか。小幅ボックスは続くかです。
下段の14日RSIは、30ポイント以下に下げてから反転し上向きに転じたから、また下向きに転じた。75日移動平均線(下値支持線)で下げ渋っていますが、下回りそうにも見えます。なかなか25日移動平均線を上回りません。75日移動平均線を下回ると円高に向かい、株価は売られます。上下どちらに動くか、引き続き確認ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
今週は小幅安でしたが、引き続き、チャート的には6ヶ月移動平均線からカイリ幅は大きい状態が続いています。この状態で5月入りすると2013年5月の時と同じく、カイリ幅拡大から売られる心配があります。2013年5月は高値から3500円幅売られ、6ヶ月移動平均線まで下げました。
現在(4/17)、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1450銘柄以上に増加し、高値警戒感が出始めています。個別株も買われ過ぎの警戒が出ている状態で、日経平均の6ヶ月移動平均線からのカイリ幅は大きくなれば高値警戒ゾーンとなります。
4月相場は高く引けそうです。5月GW明け、高く始まるなら高値警戒感は強まります。決算発表と合わせて先買いされた分だけ材料出尽くしと言うことも考えられます。もし2万円に乗せてくるなら、6ヶ月移動平均線からのカイリ幅は大きくなり売り場接近です。
下段の9ヶ月SRV-Dは、引き続き80ポイント以上(88)の強い状態を維持してます。高値警戒状態であっても、9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上を維持する状態は強い上昇局面と見ます。売られて下げても、6ヶ月移動平均線まで下げたら買い場と見ます。5月GW明け高値警戒と合わせて観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
今週の「507」裁定買い残は、23億株まで増加してきました。4月も半ばを過ぎて5月SQに向け25億株以上に増加したら、高値警戒の売り場接近と見た方が良いと考えます。3月まで値ガサ株で日経平均を牽引してきたから増えなかったが、4月に入り増加してきたと言うことは個別株に買いが広がっていると言えます。
来週以降、5月SQに向け裁定買い残が25億株以上に増加したら、高値警戒が必要です。増加傾向の続く間は、日経平均は値上がりが続く可能性があります。減少に転ずると日経平均は売られます。5月SQに向け、裁定買い残の増加は続くか。減少に転ずれは売られます。どう動くか観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
2万円を目前に伸び悩んでいますが、「610」評価損率は-9%→-8%とあまり改善は見られません。株価は高くなっても改善は見られず、ムリしている様にも見えます。2016年業績予想がでて、個別株が買われるなら改善に向かうと考えますが、売り場とも重なり、引き続き、この様な状況が続くのでしょうか。
もし日経平均が2万円に乗せてくるなら、数値改善は期待されます。5月GWを前にして2万円台に乗せるようなら評価損率の数値は改善しても、売り場の心配はあります。逆に売られるなら悪化します。どう動くか5月SQに向けた観察ポイントです。評価損率は-15%以下で底値ゾーン。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。
<日経平均 日足チャート>
チャート的には日経平均は2万円に近い、高い水準を維持しています。25日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。チャートでは25日移動平均線を上回る間は上昇相場は続きますが、2016年業績予想の発表が出るまでは伸び悩むか。25日移動平均線を上回る上昇は続くか、下回るか。観察ポイントです。
下段の25日騰落レシオは、100ポイントまで下がってきました。日経平均は高値を維持しているのに25日騰落レシオは下がっています。株価が高値維持していても、個別株の値下がり銘柄数が増加している事を意味します。少ない銘柄数で日経平均を維持している事になり、歪な相場と言う感じです。引き続き国策相場は下げないか。下げたら買い場か。2016年業績予想が出る5月GW明けまで様子見か。どう動くか確認ポイントです。
ここまできたら2016年業績予想発表待ちでしょう。5月GW中にギリシャはデフォルトしないか?為替は120円に円安か、急激な円高に動くか。日経平均は2万円に乗せてくるか。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。
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