今週は2万円に乗せてきました。2万円に乗せて5月GW入りしそうですが、乗せたことにより短期の高値警戒感はあります。多くの見方として、長期トレンドは上昇トレンドに変わりはありません。短期的に2016年業績予想を先取りして上げていれば高値警戒です。業績発表後から本格的に上昇に向かうか。いったん業績先取りから調整に転ずるか。このあたりが観察ポイントです。
今週の日々の出来高を見ると、27億株まで増加してきました。出来高増加は低位株や主力大型株に買いが波及してきた事を意味します。買いの裾野は拡がってきたと見る動きですが、さらに出来高増加が続くなら上げ相場は強まるか。短期的に売り場形成となるか。強気と高値警戒の両面の見方になります。
どちらにしても、為替動向(円安持続)と2016年業績予想で大きく変化しますから、連休明けの業績発表後の動きに注目です。5月GW明け、2016年業績予想が出てから21000円前後まで上げる可能性は残していますが、2万円台に乗せてきたから期待感は増し、強いとも見える、高いとも言えます。低位株や銀行、証券株も上がり始めましたが、5月連休前であり、また2016年業績予想が出る前に慌てて買う必要はないと考えます。
2016年業績予想を発表した企業の株価を見ますと、大幅な増収増益予想を発表したところは大きく反応して、上げに転じてます。小幅増収予想を発表したところは売られました。また、減収予想も売られました。やはり業績予想が出てからでなければ株価の動きは分かりません。
5月連休前、また2016年業績予想発表前に買うより、業績発表が出てから業績変化の大きい銘柄を絞り込むか。業績変化は大きく成長力のある株に乗るか。目先は高いから押し目を待つか。個別株は業績面から絞るか、テクニカル的に下げを待つか。5月GW明け以降、銘柄選びとタイミングです。
<NYダウ 日足チャート>
引き続き、NYダウは3月半ばから17500ドル~18000ドルの小幅ボックス相場の状態を続けています。今週18000ドルに戻してきたが、小幅な動きです。チャート的には、25日~75日移動平均線を上回る上昇基調を維持している状態です。上昇状態は維持していても、ボックスを上放れないと上昇相場と言うより、日柄値調整の動きに見えます。このあたりが観察ポイントです。
下段の14日RSIは、50ポイントから反発に転じた動きですが、株価は上昇し、80ポイント以上に高くなった時、ボックス範囲で推移するなら売り場になります。ボックスを上放れると再上昇の強い動きとなります。30ポイント以下に下げれば再度買い場です。ボックス範囲を上放れるか。ボックス相場を続けるか。上下どちらに動くか確認する動きです。
<ドル円 為替 日足チャート>
チャート的に、4月は25日~75日移動平均線の2線幅で、小幅な価格で推移しています。118円~120円の小幅な価格帯です。チャート的には75日移動平均線を上回る円安基調は維持しているものの、25日移動平均線を上回れるほどではなく小幅な動きを続けています。75日移動平均線を下回ると円高に転換です。上下どちらに放れるか。小幅ボックスで推移するかです。
下段の14日RSIは50ポイントでジグザグし方向感は出てません。75日移動平均線(下値支持線)を上回っており、円安はキープしています。25日移動平均線を上回る動きは出てません。上下どちらに動くか、引き続き5月連休明けの確認ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
4月に入りザラ場では900円以上、値上がりしてきました。上げ幅が大きくなった事で、引き続き、チャート的に6ヶ月移動平均線からカイリ幅は拡大しています。カイリ幅が大きくなった状態で5月入りすると、2013年5月と同じくカイリ幅拡大の高値警戒から売られる心配があります。この時とは違い、上昇は続くのか。同じく業績発表日から売られるのか。5月GW明けから観察するポイントです。
前週に続き、今週も(4/23)6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は1450銘柄以上を維持し、強い状態を維持しているが、高値警戒感が出始める数値です。個別株も買われ過ぎの警戒が出ている状態です。5月GW明け、日経平均は6ヶ月移動平均線からカイリ幅が、さらに大きくなれば高値警戒ゾーンです。
下段の9ヶ月SRV-Dは、引き続き80ポイント以上(88)の強い状態を維持してます。5月入りしても、80ポイント以上の強い状態を維持しそうです。維持する状態は強さを示す面と高値警戒の両面が存在します。この場合、売られて下げても6ヶ月移動平均線まで下げたら買い場と見ます。5月GW明け、高値警戒と合わせて観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残 週足チャート>
今週も「507」裁定買い残は23億株前後で横ばいです。5月連休を前にして伸び悩んでます。連休明け5月SQか、SQ以降に25億株以上に増加してきたら高値警戒の売り場接近と見た方が良いと考えます。もう5月GWを前にして上値が伸びなければ横ばいのままでしょう。
来週は5月GWに入ります。連休明け5月SQに向け、裁定買い残が25億株以上に増加した場合は高値警戒の売り場接近です。増加傾向の続く間は、日経平均の値上がりは続くと見ることはできます。減少に転ずると日経平均は売られます。5月SQに向け、裁定買い残の増加は続くか。減少に転ずるか。どう増減するか観察ポイントです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
2万円に乗せ喜ばしい株価ですが、「610」評価損率は-9%→-8%とあまり改善は見られません。株価は2万円に乗せても、あまり改善しないのは、引き続きムリして上げている相場に感じられます。今後は5月GW明けに2016年業績予想が出て、個別株が買われて改善したら高値圏と言うことも考えられます。
5月GW明けでも2万円台を維持出来るか。維持するようなら評価損率の数値は改善しそうですが、どう動くか5月GW明けのSQに向けた観察ポイントです。評価損率は-15%以下で底値ゾーン、-8%~-5%で高値ゾーン、-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。
<日経平均 日足チャート>
日経平均は2万円に乗せてきました。国家戦略で株高政策を採り続ける間は、長期的なトレンドは、上昇相場は続くだろうと期待値は高いと感じます。短期的にカイリが大きくなれば、2013年5月の様な売り場の心配はあります。5月連休明け、業績予想が出た後、どう動くか判断ポイントです。
チャート的には、25日移動平均線を上回る上昇基調を維持していますが、株価的に2万円に乗せたと言う達成感、高値警戒感の両面があります。チャートでは、25日移動平均線を上回る間は上昇相場は続きます。2016年業績予想の発表が出るまでは伸び悩むか。25日移動平均線を下回るか。観察ポイントです。
下段の25日騰落レシオは98ポイントまで下がってきました。日経平均は高値更新しても25日騰落レシオが下がっているのは、値下がり銘柄数が多いからです。株価は高値維持していても、個別株の値下がり銘柄数が増加した動きは高値警戒です。少ない銘柄数で日経平均を維持している事になり、歪な相場か、高値現象です。引き続き国策相場だから下げさせないか。下げたら買い場と見ていますが、2016年業績予想が出る5月GW明けまで様子見と見ています。どう動くか確認ポイントです。
2万円達成。次の目標値は幾らか。日中仲直りで中国関連は動くか。ギリシャのデフォルト不安残る。NYダウは高値更新に戻せるか。どう動く世界市場。
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