日本市場は中国の下落の影響を、公的資金の買い支えで最小限に抑える事が出来た。前週は大幅高で切り返した。中国市場は売買停止の対策は暴落には効き目があり下げ止まった感じです。今週の東京市場は前週の大幅高の反動もあり、小幅安だがシッカリしていました。7月は残す1週間で高値更新できるでしょうか。高値更新できなくても高値圏で引ける状況にあります。
月足では、昨年6月に6ヶ月移動平均線を上回り7月で14ヶ月目になるので高値警戒感はありました。また8月は15ヶ月目に入る事から、さらに高値警戒との見方をしてきましたが、中国市場の暴落の影響を食い止める事が、日銀と政府は買い支えで出来ました。その結果、日経平均は切り返して高値圏を維持しています。この事が、売り要因を払拭し、8月は下げない(大幅調整)可能性も出てきました。
7月の14ヶ月目では高値警戒感の心配をしてきました。結果的に中国の暴落の影響を受け下げたものの、その後、日銀+政府の対応は株式市場は下げさせないと言う結束力を市場に示した様に感じました。そのことから、8月~9月は大きく下げさせないと言うメッセージに感じられた。また下げたら買い支えるだろうと考えられます。
秋には「ゆうちょ上場」を控えています。上場を成功させるためにも、ETF買いは続ける。秋には中間決算の時期になります。円安を維持しており、「ゆうちょ上場」後は年末まで高くなる可能性はあります。中国市場の暴落、円高などリスクはあるものの、個別株では下げない株も多くあり、夏相場は個別株物色相場となりそうです。
株価の上昇維持には、円安が維持されているかにかかっています。為替が1円動くと日経平均は300円~350円上げ下げします。125円以上の円安になれば6月高値更新する可能性があります。124円台なら現在の株価水準を維持しそうです。123円以下の円高に動けば売られます。
125円以上の円安なら6月高値を上回り2万1000円に乗せる相場へと向かう可能性があります。125円以下なら6月高値を更新できず、利食い売りに押される心配は残りますが、8月は個別株物色相場となり、材料株など上昇を続けると見ています。123円~124円を維持なら多少上げ下げしても、個別株の中では上昇基調を続ける強い株は残ると見ているます。好業績を維持している株、また材料が出た株、上向きの強い上昇基調の株などは上がる株です。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、中国株の暴落後は急速に75日移動平均線を上回るまで戻しました。今週は戻りの反動からか75日移動平均線を下回り戻り売りの形に転じました。200日移動平均線を維持できれば下がりませんが、また75日移動平均線を上回らないと弱い形になります。昨年12月から18000ドルを上値にボックス相場が続いている状態は、まだ高値ボックス相場と言えそうです。
米国市場も中国株の暴落の影響への対策は買い支えであり、前週は75日移動平均線を上回るまで買い進んだ。高値維持が目的なら、これ以上買い進まず、17500ドル~18000ドル前後のボックスが続くことになります。このボックスは日柄整理的に推移しているのでしょうか。休んだあと上放れに転じたら再上昇相場に向かいます。
来週以降も200日~75日移動平均線を挟んだボックス相場なら高値ボックス相場は続くと言えます。200日移動平均線を下回ると弱気相場です。75日移動平均線を上回ると再上昇相場、200日移動平均線を下回ると戻り売りになりやすい。このあたりの観察続く。
<上海総合 日足チャート>
売買停止以降、小動き相場続く。チャート的には200日移動平均線まで売られた後、反発に転じ25日移動平均線を上回るまで戻してきました。まだ75日移動平均線を下回っていますから弱い状態です。25日移動平均線を上回った事で反発に転じそうです。売られて上回れなければ戻り売りとなり下げます。
チャート的には下げ止まりはしたものの、75日移動平均線を上回れなければ、再上昇に戻したと見ることはできません。売買停止を続ける間は、大きく下げそうになく、しばらくこの範囲で小動き相場は続くのか。買い進むには、中国も国が買い支える国策相場ですから、国の対応にかかってきます。チャート的には高値から30%も下落した後、売られ過ぎのリバウンド中と見るところでしょうか。
<ドル円 日経平均 日足チャート>
中国の暴落時、日経平均は19100円台まで下げて始まりました。ドル円は120円まで円高となりました。ドル円が円高になる時は、ドル円が1円に対して日経平均は300円~350円下がります。その後、ドル円は124円までもどした事で、日経平均は20600円台まで戻しました。
7月は残すところ1週間ですが、8月相場も円安基調なら、日経平均は値上がりします。今週と同じく124円台で推移するなら、日経平均は横ばいでしょう。チャート的には、25日~75日移動平均線を上回る状態は円安基調を維持しています。株価上昇には75日移動平均線を上回っている事が条件となります。チャート的に75日移動平均線を下回ると円高局面であり、日経平均は売られます。引き続き上下どちらに動くか観察ポイントです。
23日にIMFは日銀に追加金融緩和の準備するよう要請したと発表された。8月以降、円安に動くなら日経平均は高値更新する可能性はあります。125円以上の円安に向かうか。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、中国の暴落では6ヶ月移動平均線を下回ったが、翌週の切り返しで上回った。7月は始値(20291円)を上回るなら陽線で引けそうです。来週20291円を下回ると陰線になり、7月で高値形成する形に変わってしまいます。
チャート的には株価が乱高下した事で、6ヶ月移動平均線からのカイ離幅は縮小し過熱感は薄れてしまった。8月相場は大きく売られる心配は遠のいた感じがあります。引き続き、8月も6ヶ月移動平均線を上回るなら上昇相場は続きます。下回ると調整に転じます。また8月も始値を下回ると調整に転ずると見た方が良いかもしれません。
7月で6ヶ月移動平均線を14ヶ月も上回っていることから、8月も上回れるか、買い疲れから調整に転ずるか。今のところ何とも言えません。7月は中国の暴落の影響から売り物は整理された可能性もあって、大きな売り物がでなければ6ヶ月移動平均線は上回っている可能性はあります。
チャート的には7月始値20291円を上回っている状態は陽線を維持し強い状態です。昨年6月から6ヶ月移動平均線を上回り7月の14ヶ月目で終わるか、8月も上回り15ヶ月目を維持できるか。過去の動きでは14ヶ月が多かったが、今回は中国の暴落があった事で、日本市場も売られた事でアク抜け感がでましたので、大きく下げにくくなった感じはします。上昇基調続く可能性も出て来ましたが、下回ると調整局面入りします。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
大幅下落では、前週発表(7/10)の数値は-9.08%と悪化した。今週発表(7/17)の評価損率は-6.35%まで改善した。昨年7月以降、評価損率の数値は-6%台で高値をつけてきました。目先は-6%台まで改善した事から高値圏と見ることができそうです。今週は小幅安と言うこともあり、来週発表の評価損率の数値は横ばいの可能性があります。
評価損率は-15%以下に悪化すると底値ゾーンの買い場です。-8%~-5%で高値ゾーン。-5%~0%以上で高値警戒ゾーンです。7月相場の水準を計る目安です。
<日経平均 日足チャート>
今週の日経平均は、6月高値に迫り20850円まで戻しました。7月は来週1週間を残すところとなりましたが、チャート的に25日~75日移動平均線は上向きで、株価は上回っている状態です。この状態を維持する以上、上昇基調は続くので、8月も維持できれば、引き続き、6月高値を上回る動きは続いていると見ます。
7月の大幅下落の後は、円安基調で値上がりしてきました。6月高値を上回るには、125円以上の円安にならないと上回れそうにありません。チャート的には25日~75日移動平均線を上回る状態を維持なら上回る可能性は残していますが、25日移動平均線を維持できるか確認です。
チャート的には、株価は25日~75日移動平均線を上回り、25日移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調に戻しました。来週も25日~75日移動平均線を上回る状態は上昇基調は続きます。25日移動平均線を下回れば戻り売り転換になりますが、7月最終週は高値引けか、横ばいか、どう動くか観察です。
下段の25日騰落レシオは、82ポイントをボトムに111ポイントまで戻しました。125ポイント以上に高くなれば高値警戒ゾーンです。それ以下なら上げ余地を残していると見ます。7月最終週から8月相場は高値更新するか、戻り売りで終わってしまうか観察ポイントです。
7月の中国市場は売買停止など短期的な暴落の対応がうまくいった。6ヶ月後にズレただけか。どう動く夏の為替相場。どう動く世界市場。
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