富田のトレチャ 2015年07月27日

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変化日高値でWトップ

先週は重要変化日で、21日に付けた高値20850円が「宵の明星」となり残った。そこは人気片寄る週明けで、テクニカルが過熱帯び、三空窓明けとなり、そして「毎月下旬の高値」「日銀会合から3日目」など多くのポイントが重なったところ。そうなると「6/24高値」と同じようにしばらく「変化日高値」として君臨することが想定される。

そしてカギ握る欧米株も戻り一巡。NYダウ、FT、DAXとも先週はアヤ戻り見せたが頭打ちとなり再び調整の気配。こうなると日経平均は「6/24高値とWトップ」とになり、夏枯れしやすい8月にかけ調整続くことも覚悟しておきたい。

NYダウ日足
NYダウ日足

ボリンジャーバンドは居心地の良い「+1(20728)」~「-1(20088)」ゾーンにあり、それが当面の日経平均の上下目安となる。今秋の「郵政上場」を控え日本株は政策相場、PKO相場が続くと思われる、日経平均が7/21高値や6/24高値を抜き21000円に上伸するなら「サマーラリー」も復活するだろうが、それを確認するまでは「夏休み」をイメージしておく。今週の変化日は「7/30、31」。

日経平均日足
日経平均日足

逆に注意しておきたいのは下抜け。日足、週足とも7/9安値19115円が大きな下値ポイントだが、もしそれを割り込むなら「調整本格化」を覚悟する。懸念されるのは原油や金、非鉄など商品市況が下落しており、それに伴うアジア、中南米など新興国の通貨安と株安。新興国で波乱強めるようだと、中国ショックの再演となり「同時株安」が本格化する可能性ある。日米欧ともこれまでの上昇基調に亀裂を入れ、アヤ戻りで頭を叩かれたチャートは「調整の入り口」でもあり、注意しておきたい。

日経平均週足
日経平均週足

WTI週足
WTI週足

証券界のボーナス資金獲得作戦も一巡。甲子園、お盆、酷暑の8月前半は無理せず体調管理に務めておこう。

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