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重要変化日にWトップ
重要変化日とSQ、お盆の重なった先週(8月第2週)は「元切り下げ」で荒れた。猛暑とPKOで高値をうかがう勢いだった日経平均だが、8/11に20946円を付けたところで冷水を浴び20302円まで急落した。日足チャートは6/24高値20952円の一歩手前で頭打ち、12日に20303円まで下げた。75日線や雲を下値に下げ渋ったものの、「変化日高値」「Wトップ」を意識する格好になった。
日経平均日足一目
高値警戒はくすぶるものの、12日の急落と13日の反発は「SQ前の乱高下」として普段よく見られるもの。相場が高値圏にあることから「元切り下げ」で売りを誘って乱高下したが、日足は75日線や雲の上にありまだ堅調(上昇継続)とも言える。また、「空売り比率」が38%と高水準(12日に最高39.2%記録)で買い戻しを誘いやすい状況にある。
こうした状況で、軟調だった欧米・アジア株が反発するなら、買い戻しにより日経平均は再度上値を試すことも想定される。「SQ、お盆」を明ける今週は、そうした動きになるかが1つ注目で、20900円台のWトップを上抜くなら「郵政上場」に向けて弾みをつけることになる。
日経平均日足
しかし、Wトップをいつまでも抜けずにいるなら、高値圏からの「調整入り」が否めない。RCIは調整過程にあるほか、日足雲は8月後半に20000円処で二度クロスして雲に厚みのないところ。仮に20000円を割り込むようだと、75日線のほか週足26週線も割り込み、3兆3400億円の信用買い残がシコリ玉と化すので、注意怠れない。
つまり、いま日経平均は20000~20900円の往来にあり、目先的には20500円近辺で煮詰まり見せており、いずれも放れる方向がポイントになるところ。上放れにしろ、下放れにしろ、材料には事欠かない。上放れなら買いで臨むが、歴史的高値圏に来ている相場で逆に崩れた場合は怖いだけに、いまは放れる方向を確認するのも一策と思われる。
ちなみに、甲子園は20日までの予定で、9/11高値から9日目は21日、次の雲クロスは25日。3日新甫の8月はまだ続く。
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