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崩れ相場vsPKO
本日(8/30)の「株の達人」勉強会は「陰転、今後の展開を探る」というテーマで行った。
ポイントは下記の5つ。
① 日本のみならず、欧米もアジアもチャートが軒並み陰転。
② 6年半にわたる過剰流動性による同時株高が終焉。
③ 今回の下げが07年8月サブプライムショックと酷似。
④ 11/4「郵政上場」、日銀(黒田総裁)のQE3がどこで発動するか。
⑤ FOMC(イエレン議長)はどこで利上げに踏み切るか。
つまり、「崩れたチャート」vs「政策(PKO)」の綱引きが秋相場の焦点で、急落した相場は一旦「もみ合う」ことをイメージしておく。そして「もみ合い」からの放れ足が大事になるということ。
ボラティリティが高まっているので、もみ合いといっても値幅の大きな上げ下げがしばらく続くだろう。郵政上場は政策であり、それを成功させるために10月下旬の払込み前に日銀は「QE3」発動で支援に動く可能性ある。
NYダウ月足
ただ、07年後半の相場がそうだったように、崩れたチャートはプルバック(アヤ戻り)のあと「二段下げ、三段下げ」とさらに下値模索に走るリスクがある。それがチャートの基本であり、それをベースに想定しておかねばならない。買い方が総ヤラレとなり需給関係は苦しい。
07年日経平均日足
そうした悪条件を日銀・PKOで改善できるかどうか。その答えは「相場に聞く」しかなく、とにもかくにも「チャートに従う」ことだ。
現時点で、チャート好転には「Wトップ」(20950円処)突破が条件。逆に、下値ポイントは「8/26安値17714円」で、それを割ると二段下げに走り出す。当面はその上下ポイントのせめぎ合いだろう。
日経平均日足
目先の乱高下を短期売買で勝負するのも一策だが、大きな方向性は「陰転」しており、買いは慎重にならざるを得ない。
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