高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2015年09月07日

安倍政権の不人気が政策を縛る

日本株の調整が厳しくなっている。中国景気減速に対する懸念は予想以上に強いこと。さらにECBが追加の金融緩和に言及、対ユーロでも対ドルでも円高が進み日本企業の上方修正期待が徐々に縮小していること。などから調整の長期化懸念が強まっています。

 チャート面では、ユーロ円の週足。135円を割り込む円高になり135円を下限とするもみ合いを円高方向に、ドル円の週足も120円を下限とするもみ合いを円高方向にブレイク。一部には日銀の金融緩和という声もあるが、安倍政権の支持率低下という現状難しいだろう。

図-1
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日本国民1億3千万、株高+円安は国民資産の増加(年金も)と言うかたちで恩恵を受けている。公的年金の運用益だけで50~60兆円、民主党時代より増えているだろう。時価総額なら350兆円も増加している。海外資産の増加分、日本の土地の評価、もろもろを合計すれば600兆円ぐらいは増えていると思う。この増加分が我々の生活を支えている。

にもかかわらずメディアは、円安による物価高ばかり強調し、数百兆円にのぼる日本の国富増加を伝えない。だから多くの国民は円安によるデメリットしか知らない、実感出来ないそう言う社会になっている。安倍政権の政策の評判が悪いのは上記要因があると思う。

故に、さらなる金融緩和→円安→物価高→国民の不満増加→安倍政権の支持率低下、この懸念がある以上、日銀は動けない。そう読んでいる投資家・投機筋が円買いを強め円高+株安に推移。だがこれを断ち切る政策や材料が見つからない。それが底入れ出来ない日本株の理由なのだろう。

8/25安値(夜間)17160円は下値と思うが、次の目安としては売られ過ぎの25日線カイリ率-15%が16600円、PER13倍まで売られたら16300円。この辺かそれより手前で底入れとなるだろうか・・・・

もちろん材料が出なければ下げ止まっても底練りの長期化も有り得、トレンド好転まで待つも良し。

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