日経平均株価の動き(2015年09月25日)

今週シルバーウィーク明けは2日間だけの相場となりましたが、連休中にフォルクスワーゲンの排ガス不正操作が発表され、自動車関連は売られました。海外市場も自動車関連の広さから売られた。海外市場の下落を受けて、日経平均は大きく売られました。再度17500円台まで売られた後、週末は下げ幅の約半値戻して引けました。

来週から10月相場入りします。底入れして流れは変わるか、底割れして安値更新は続くか。底入れから反発に転ずると見ていますが、今週は弱い状態のまま終わりました。為替は120円を挟んで小動きです。円安のキッカケ待ちか、中間決算発表待ちとなるか。全体は売られたが、一部の建設株は値上がりしました。下げ相場の中で値上がりしている株は、強い株と見ることができます。

アベノミクス第二弾。GDP600兆円目標を発表したが、具体策に欠けるとの事で株式市場は反応しなかった。中国経済低迷のニュースで、中国関連株の下落は続きました。水準的にはボトムに接近してますので、来週は下げ止まり反発に転ずると見ていますが、海外も不安定であり底割れの心配も残しています。このあたりも落ち着かなければ難しいでしょう。

チャート的には、10日移動平均線を下回り下放れした事で、再度下げ止まり待ちの動きとなりました。再度10日移動平均線を上回ってこなければ、下げ止まり確認はできません。また25日移動平均線を上回らないと反発に転じません。この点も今後の確認ポイントです。

来週以降、10日~25日移動平均線を上回るまで下げ止まり確認は出来ません。NYダウは再度10日~25日移動平均線を下回ってきました。海外市場が落ち着つくまで、東京市場も落ち着かず、不安定な心配は残ります。

個別株では、今週の下げ局面でも下げずに値上がりした建設株、上昇を続けている内需関連株、好業績株は強い株です。今週も全体は弱い中で上昇している株は強い株です。また大幅に売られ過ぎた株は、投げ売り出尽くしから底値圏に接近しています。10日移動平均線を上回ってくれば下げ止まり、25日移動平均線を上回れば反発に転ずると見ています。大幅に売られた株が反発に転ずれば、相場全体も底入れしたと判断できます。

<NYダウ 日足チャート>

日足チャートでは、再び10日~25日移動平均線を下放れてきました。2番底を探る動きです。再度、10日~25日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできなくなりました。NYダウは10日~25日移動平均線を上回る状況変化が起こらないと世界の株式市場も弱い状態は続きそうです。10日~25日移動平均線を下回る状態は、徐々に上値は切り下がり2番底を探る展開です。

10日~25日移動平均線を下回った事で、15370ドル(8/24)の安値が下値メドになります。10日~25日移動平均線を下回る状態は、しばらく2番底確認の動きと言えます。10月相場、どう動くか確認です。

月足チャートでは前週までは陽線に転じましたが、今週の下落で陰線に転換しました。まだ6ヶ月移動平均線(17310ドル)を下回る間は、上値抵抗線であり下降基調です。10月に6ヶ月移動平均線(17310ドル)を上回れるか分かりませんが、日足チャートで25日移動平均線を上回れば、下げ止まり確認です。6ヶ月移動平均線を下回る状態でも、戻り基調に転じたと見ることはできます。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

シルバーウィーク中、為替は小幅な動きで推移しました。日足チャートでは、引き続き、200日移動平均線を上値抵抗線に上回れず推移しました。25日移動平均線と200日移動平均線はDクロスしました。ドル円相場は、10日~25日移動平均線を上回れなければ円安に戻せません。

引き続き、ドル円は10日~25日移動平均線を下回ったままか、上回ってくるか確認待ちです。また200日移動平均線を上回れなければ円安基調には戻せません。10月の動きは注目です。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

今週は2日間で大幅下落となり、9月の下落幅(安値)は1300円以上、下げました。チャート的には、下ヒゲは短くなり、大陰線に変わり続落線に変わってしまった。底入れは10月以降に持ち越された動きとなりました。6ヶ月移動平均線(19600円)を大きく下回る続落線です。

引き続き、6ヶ月移動平均線を下回る状態は下落基調の状態ですが、大陰線に変わった事で続落の心配も残っています。10月以降も下げ続けるか、底入れ確認か。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(19600円)を上回らなければ上昇転換の確認は出来ません。いつ頃になるでしょうか。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>

今週は連休明け1日で約500円も下落しました。週末は半値戻しで下げ渋ったものの、来週以降、下げ止まり確認待ちとなりました。週間で500円以上の値上がりすれば下げ止まり確認です。500円以下の上げ幅では、まだ弱い戻り局面です。

「507」裁定買い残は13億株まで減少したあと、16億株まで増加してきています。引き続き、増加が続く状態は上昇基調に戻すと見る動きです。減少に転じても減少余地は小さく、大きくは売られにくいと見ています。引き続き、増加傾向は続くか、減少に転ずるのか。観察ポイントです。

日経平均 裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

前週発表(9/4)の評価損率は-16%まで悪化し、底値ゾーンと見て良い数値です。(9/11)の数値は-13%戻したが、底値ゾーンの範囲と見て良い数値です。今週の下落では、まだ評価損率の数値は悪化していると思いますが、数値的には底値ゾーンの範囲でしょう。まだ不安定ではありますが、評価損の数値から見ると下げ余地は小さい様に見えます。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

連休明け、一気に売られ下放れしました。週末は半値戻りしたものの下放れた状態で引けました。短期的には10日移動平均線からカイリ幅は大きくなり、下げ渋ると見る水準ですが、10日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできません。9月14日の安値を下回ると底割れの心配はあります。来週は安値を下回らず反発に転ずるか、下回り続落に転じてしまうか確認するところです。

チャート的には、10日移動平均線を上回るまで下げ止まり確認は出来ません。次は25日移動平均線を上回らないと反発に転じません。このあたり9月中に達成できるか、10月に入ってからか。下げ止まりの判断ポイントです。

下段の25日騰落レシオは68ポイントと低い数値で推移しています。数値的には底値ゾーンであり、下げ余地は小さいと言えます。まず10日~25日移動平均線を上回れるか確認です。

日経平均 日足チャート

世界の株価市場は不安定な動きが続く。世界的にテコ入れ策待ち。米国金利は上げる時期探り。VW問題は広がるか。どう動く世界市場。

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