日経平均株価の動き(2015年10月09日)

今週は、25日移動平均線を上回る値上がりは上昇転換と判断できます。また週間で500円以上値上がりした事でも、上昇転換と見ることが出来ます。週間で500円以上値上がりし、上昇転換した後は来週以降、徐々に上げ幅は大きくなると見ています。9月末まで下がり、10月に入ってから上昇に転じたのは、9月中間決算発表を先取りしている様に見えます。

10月の動きとして、目先の上値抵抗線(200日~75日移動平均線)を上回ってくるかどうか。上回る時期はいつ頃かなど、上値目標を目指す動きに転じていると見ることができます。当面は200日移動平均線(19100円)までの戻りは早い様に見ています。

今週(10/8)、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、415銘柄(225種銘柄は33銘柄)です。まだ数値的に低くボトム圏を示しており、上げ余地を残していると見ます。今週は週間で500円以上値上がりし、上昇転換したが、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は少なく上げ余地を残しており、来週以降も上昇相場は続く可能性は高いと見ています。

NYダウは25日移動平均線を上回り、反発に転じてから75日移動平均線まで戻してきました。2点底から強い戻り相場に転じたと感じられます。今週は週間で500ドル以上値上がりし、底入れ上昇転換したと見る上げ幅ですから、来週以降も上昇は続くものと期待しています。

中国不況、VW排ガス不正操作で売られた相場ですが、今週の上げ幅を見れば売り物は出尽くされた事から、500円以上値上がりしたので上昇転換したと判断できます。売り物出尽くしから、来週も上昇は続くと見ていますが、値上がりする事は9月中間決算発表を先取りしているものと見ています。

個別株の動きは、大幅に売られた株は10日~25日移動平均線を上回り、下げ止まり確認が出来た銘柄は増加しています。10日~25日移動平均線を上回り、底入れ確認が出来た銘柄は、来週以降も上昇は続くと見ています。銘柄選びは上昇基調を続けている株、大幅下落した後に10日~25日移動平均線を上回り底入れ確認が出来た銘柄は、値上がりが期待できる株です。売られ過ぎた銘柄から選ぶのも良いと見ています。

<NYダウ 日足チャート>

日足チャートでは、底値は切り上がり、2点底を付けてから25日移動平均線を上回り上昇転換しました。25日移動平均線を上回ってから反発に転じ、75日移動平均線まで値上がりしてきました。来週は75日移動平均線を上回り、200日移動平均線まで値上がりを期待したいところです。

まだチャートの形は戻り相場ですが、75日移動平均線を上回り、下回らなくなれば、底入れから上昇基調に向かっていると判断されます。来週以降、75日移動平均線を上回ってくるか、戻り売られてしまうか。基調の確認ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、120円を挟んで小動きです。日足チャートでは、200日移動平均線(上値抵抗線)を下回って推移しています。25日~200日移動平均線を上回れば円安基調に向かうと判断できますが、まだ120円を挟んで様子見相場の状況です。ドル円相場は25日~200日移動平均線を上回ると円安基調となり、株価上昇のキッカケになります。

引き続き、ドル円相場は25日~200日移動平均線(上値抵抗線)を下回ったままか、上回り円安基調に向かうか。確認ポイントです。G20でサプライズはあるか注目です。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

9月は大幅下落(1500円安)したが、10月に入り1000円以上値上がりして戻してきました。1000円幅の陽線は、切り返し線と見ることもできます。あと500円値上がりすれば9月の下げ幅を切り返した事になり、強い戻りと判断できます。10月残すところ500円以上、値上がりできるか確認ポイントです。

チャート的に、30年平均線(下値支持線)で下げ止まった形となり、フシメで下げ渋り反発に転じた事は、切り返しに転じたと見ることができます。上値は6ヶ月移動平均線(19340円)を戻り目安に上げ余地を残しています。6ヶ月移動平均線(19340円)を上回ってくると再上昇相場に転じたと判断できます。10月中に6ヶ月移動平均線を上回れるか確認ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今週発表(10/2)の「610」評価損率は、-14%と底値ゾーンです。前週は17000円割れまで売られた後、大きく戻しましたが、評価損の数値では底値ゾーンと見る数値です。今週の上げ幅(500円以上)から見れば、前週で底入れし、今週の反発で上昇転換したと見ることができます。

今週の上げ幅から来週発表の数値が改善するなら、底入れから上昇に転換した動きは強まります。数値的に-5%前後まで上げ余地を残していると見ることができます。しばらく上げ基調は続く可能性はあります。再度週間で500円以上、下落したら再下落に転換したと判断されます。500円以上、下げなければ上昇は続くと判断できます。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

前週は大幅に売られ、17000円割れまで売られてダメ押しが入りました。今週は週間で500円以上値上がりし、上昇転換しました。売られ過ぎから投げ売り出尽くしとなり、反発に転じた形です。チャート的には10日~25日移動平均線を上回り、下げ止まり確認は出来て反発に転じた動きです。

来週以降も10日~25日移動平均線を下回らなければ、上昇反発は続くと見ます。25日移動平均線を下回ると再下落に転ずる心配はあるものの、チャート的に10日~25日移動平均線を上回る状態は、200日~75日移動平均線まで戻す動きと判断できます。

下段の25日騰落レシオは、68ポイント→101ポイント→今週104ポイントと値上がり銘柄数は全体的に増加している事を示しています。125ポイント以上に高くなるまで上げ余地は残しています。今後も、10日~25日移動平均線を上回る状態を維持できるか確認ポイントです。

日経平均 日足チャート

G20で中国、韓国は救済か。VW問題は長引くか拡大か。米国利上げは遠のいたか。どう動く世界市場。

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